山行記録

泉水山~黒岩山、マスク着用の稜線歩き

投稿日:2020年9月1日 更新日:

 

黒岩山

黒岩山頂にて。マスク着用の記念写真は少しばかり異様である。(写真提供:カラスさん)

 所属する「アタック山の会」の8月定例山行は「泉水尾根の稜線歩き」。本来は沢水(そうみ)キャンプ場で前泊し、くじゅう南面から大船山をめざす予定だったが、コロナ禍と7月豪雨による登山道被害のため、やむなく予定変更となった次第。

 ※ 本稿は2020年8月23日の山行記録を、9月1日にアップしたものです。

コースと活動概要 

◆コース及び活動概要
※ 山行軌跡図はYAMAPによるもの。山行軌跡図(泉水尾根)

08:52 長者原 ~  09:57-10:17 下泉水山(1,296m) ~ 10:50-11:01 上泉水山(1,447m)~ 12:15-12:31 黒岩山(1,503m)~ 13:04 牧ノ戸峠 ~(九州自然歩道)~ 14:04 長者原

参加メンバー:7名(アタック山の会)

活動時間(含む休憩時間) 5時間11分(行動時間4時間24分、休憩時間47分)
活動距離 9.6km
累積標高上り/下り 621m/622m
カロリー 2,590kcal

 

活動内容

 通称「泉水尾根」の稜線をたどるこのコース、晴天であれば、くじゅう連山や阿蘇の雄大な展望を視野に入れ、楽しい稜線歩きが堪能できる好ルートだ。おまけに登山者が少ないため、静かな山行を味わえるのがいい。

 午前8時52分、オーベルジュコスモス(旧国民宿舎・コスモス荘)横を抜け、登山口へ。この時はまだ青空がのぞいていたのだが‥‥。

黒岩山

 「黒岩山・泉水山登山路」の標識から取り付く。

黒岩山

 登山道はすぐに樹林帯(左)と草原(右)を分けるゆるやかな登りに変わる。時折吹く風が火照った体を冷やしてくれ、心地よい。

泉水山

 振り返るとどんよりとした雲が青空を覆い、展望が利かなくなってきた。

泉水山

 やがて樹林帯の中に入り込み、一汗かくと最初のピークはすぐそこだ。

泉水山

 9時57分、登山口から約1時間で下泉水山(1,296m)着。山頂の露岩で涼風に吹かれ、しばし残暑を忘れるとしよう。

泉水山

 下泉水山から上泉水山へ至る稜線歩きは、ご覧のとおり。うっすらとガスがかかる道の両側ではススキが穂を広げ、すでに初秋の雰囲気がただよっている。

泉水山

 コオニユリの鮮烈なオレンジ色が目に飛び込む。

コオニユリ

 10時50分、上泉水山(1,447m)着。さっそく岩上からの展望を期待するのだが、無念‥‥。

泉水山

 展望がだめなら、山野草を愛でるとするか。

ママコナ

ママコナ

 最後のピーク黒岩山(1,503m)は、縦走路から少し外れて位置する。分岐より西側に進むと、名前のとおり黒い岩が山頂を覆っているのが分かる。

黒岩山

 黒岩山頂からの眺めは雄大で、眼前にくじゅう連山の名峰が広がり、南には阿蘇五岳、北に涌蓋山などが一望のもとに見渡せる、はずだったがこの日はボツ。

 あまりに寂しいので、以前の山行時の写真を貼り付けておこう。

黒岩山から望むくじゅう連山

黒岩山から望むくじゅう連山(2007年5月26日撮影)

 黒岩山から牧ノ戸峠へ下ると、遠くから地響きのような雷の音が何度も聞こえてくる。黒い雲がこちらに近づきつつある。少し急がねばなるまい。

 牧ノ戸峠から長者原まで、九州自然歩道が続いていることを知る人は少ないらしい。標高差約300m、よく整備された舗装道を1時間歩けば、長者原に着く。

 ご覧の通り、美しい木々に囲まれた登山道は、夏の日差しを避けるにはもってこいの道である。遭遇する登山者はほとんどいない。

九州自然歩道

 この道を頭の片隅においておけば、「長者原~スガモリ峠~くじゅう分れ~久住山~牧ノ戸峠~長者原」という周回コースが可能となる。

 長者原着が14時04分。幸い雨には遭わずにすんだようだ。本日の「締め」はキンキンに冷えたコーラ。
 「スカッと爽やか!」と声を出しても、誰も変な顔をしないのが同世代のパーティのいいところ。

 今日も楽しい山歩きができた。ありがたい、有り難い。 

◆ 黒岩山・泉水山の過去の山行レポートは、こちら >黒岩山~泉水山、九州自然歩道を利用して周回

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