前回は、レインウェアを洗濯&撥水処理するにあたり、疑問に思うことを述べてきた。今回は、実際に市販洗剤でレインウェアを洗ったレポートである。
※ 前回の記事はこちら >レインウェアの手入れ、手軽に安くできないか (1)
目次
レインウェアの洗濯と撥水処理の実際
2~3日前、実際に小生がやった手入れ方法を紹介させていただく。使用するものは次のとおり
- タライ: 直径47cm、容量約10リットル
- 洗剤: 「無添加 衣類のせっけん」(ミヨシ石けん、弱アルカリ性、無添加、。1.2リットルで600円前後、ぬるま湯10リットルに対し、15ml使用)
- 撥水剤: 「ニクワックス(NIKWAX) TX.ダイレクトWASH-IN 」(つけこみ用撥水剤。1リットルで定価3,996円、ぬるま湯6リットルに対し、50ml使用)
同製品の少量容器(300mlで定価1,836円)も販売されている。 - バスタブ: 水を入れ、すすぎに使用。簡単にすすぎ洗いができて便利。
洗う
- 予洗
タライに水を入れ、泥、付着物(枯葉等)、おおまかな汚れを落とすため、10~20回程度軽くゆすり洗いをする。 - ぬるま湯に洗剤を溶かす
タライに40度未満のぬるま湯を10リットル入れる。
無添加の洗剤(中性か弱アルカリ性)を指定された量だけとかす。 - 押し洗い
ウェアを入れ、押し洗いをする。小生の場合は、「30回押し洗い→10分つけ置き、30回押し洗い」がいつものやり方。
ウェアだけでなく、ついでに小物を洗うことも多い。 - 今回一緒に洗った物は、ショートスパッツ、手袋、サスペンダー(レインパンツに使用)、ザックカバー。
次の写真は洗った後の残り湯。かなり汚れていたことが分かる。
すすぐ
- バスタブの中ですすぐ。
タライですすぐと、何度も水を取り替える手間が大変になる。バスタブに適量(3分の1程度)の水を入れ、手ですすぐのが一番簡単。
洗剤成分が残らないように水を3~4回入れ替え、念入りにすすぐ。 - 水を切る
ウェアをハンガー等に吊し、そのまま浴室で水を切る。 - 撥水剤につけ込み処理をしないのなら、「陰干し」へ進む。
撥水処理(撥水剤につけ込む)
- タライにぬるま湯6リットルを入れ、ニクワックス50mlを入れる。
撥水処理をした方がよい小物(ゴアのスパッツ、ザックカバー等)もついでにつけ込む。 - 10分程度つけ置き
- すすぐ(軽く)
これまたバスタブに水を入れ、軽くすすぎ洗いを行う。
陰干し
しばらく浴槽に干しておき、おおかた水が切れたら風通しの良いところで干す。1分程度の脱水なら可という人もいるようだが、生地を傷めたくないので、脱水はしない。夏ならおおむね半日で乾燥する。
熱処理
- 熱処理を行い、倒れている「撥水基」を立ち上げる。
当て布をあて、低温でアイロンをかける。 - 近くにコインランドリーがあれば、乾燥機を使用すると簡単かもしれない。近くのコインランドリーをのぞくと、一番小さな乾燥機(13kg用)で10分間100円だった。
熱処理を終えたウェアの撥水性をテストしてみた。ご覧のとおり、ふりかけた水がコロコロと転がり、撥水性能がそれなりに回復したのが分かる。
この方法でレインウェアの洗濯&撥水処理を始めて7年になる。不具合を感じたことは、特にない。