山道具

呼吸が楽なマスク「マモルーノ」を試してみた

投稿日:2020年9月5日 更新日:

マモルーノ

「マモルーノ」スポーツS型(出典:「あったらいーな本舗」ウエブサイト)

 新型コロナウイルスの感染予防のためとはいえ、夏の山歩きでのマスク着用は、まことに息苦しく暑い。近年のように気温30度超えが当たり前のような猛暑では、熱中症の方が心配になる。

 呼吸が楽と評判のマスク「マモルーノ」を1ヶ月使ってみた。今回はその試用レポである。

目次

山歩きとマスク 

マスク着用の男性

出典:Pixabay

 一人で山を歩くときは、マスクは着用せず携帯することが多い。登山口までの移動は自家用車。山行中は、他の登山者には近づかないようにしている。すれ違ったり、どうしても会話をしなければならない時は、ポケット内のマスクをその都度かけて対応している。

 問題はグループ山行の時である。飛沫感染防止のため、車内では窓を少し開放してマスク着用が必須。歩行時は2m以上の距離をとるか、近接する場合はマスク着用が原則となる。いずれにしても、マスクをつける機会は増えてくる。

 マスクは息苦しく、蒸れて暑く、眼鏡が曇る。おまけに声がこもるため、話しづらい。通気性のよい麻やガーゼなどの生地のマスクも試してみたが、登山時の息苦しさはそれほど解消されるわけではない。

 

呼吸が楽なマスク「マモルーノ」とは

 「呼吸が楽なマスクはないものか」とネットであれこれと探すうちに、「マモルーノ」という商品を見つけた。鼻と口の部分に開口部があるため、呼吸が楽なようだ。購入者のレビューも好評なものが多い。

 福岡市の「あったらいーな本舗」が開発・販売元らしい。

呼吸が楽なマスク「マモルーノ」の特長

出典:「あったらいーな本舗」ウエブサイト

 同社のものと思われるウェブサイトで見た「マモルーノ」の特長は、次のような点だそうだ。

  1. 呼吸が楽でストレスなし。
    吐く息がこもらないので、蒸れない。息が上に漏れないので、眼鏡も曇らない。会話も普通にできる。
  2. UVカット率の高い生地使用のため、紫外線をしっかりカット(紫外線遮光率98%以上)。
  3. 軽い、ソフト、肌触りの優しい生地(ポリエステル100%)で、着用感は良好
  4. 洗濯して繰り返し使用でき、速乾性の高い生地ですぐ乾く。

 amazon、ヤフー、楽天市場で購入できるとのこと。さっそくamazonで注文してみた。購入価格は1,540円、送料が220円(2020年8月現在)。タイプは「スポーツ(S型)」タイプ、色は紺色。

 商品は2~3日後に到着し、約1ヶ月間試してみた。当初は毎日のウォーキングやスロージョギング時に着用。その後山行でも2度使用してみた(先日の泉水山~黒岩山周回山行でも着用)。

 

試用してみた感想は‥‥

マモルーノ

生地は軽くソフトで通気性がよい。

  不満な点はいくつかあるものの、ほぼ満足できる商品だと思う(これ以降は、あくまで個人の感想であることをご承知願いたい)。

  •  何より呼吸が楽なのがよい、深呼吸も楽にできる(鼻と口をふさいでいないので当然だが)。
  •  急坂の登りで息が荒くなっても、マスクによる息苦しさは感じない。会話も普通にできるし、眼鏡も曇らない。
  •  27gと軽くソフトな生地なので、肌触りも悪くはない。
  •  吸汗速乾性にすぐれており、普通のマスクほどはべとつかない。
     洗濯しても(中性洗剤で手洗いし、ネットに入れて脱水)すぐに乾くのが有り難い。
  •  「耳かけゴムひも」と「頭とめゴムひも」がホックで交換可能。動きが激しい時は、頭とめタイプの方が安定しマスクがずれない。
  •  日焼け防止や紫外線カットの効果については、多分良好なのだろう(正直よく分からない)。

 このように長所が多い「マモルーノ」だが、次のような不満な点もある。

  1. 日常生活で着用するには少し仰々(ぎょうぎょう)しい。
    「歌舞伎の黒衣(くろご)みたい」などとよく言われる。帽子をかぶって鏡を見ると、まるで不審者である。
  2. 活動が長時間に及ぶと、さすがに汗で湿り皮膚にまとわりつく。
    山行では、2時間の登りで他のマスクに取り換えたくなった。
  3. 不織布マスクや普通のマスクと比べて、高額(送料も必要)。
  4. 商品の情報が少なく、購入がネット通販に限定されるため、「ダメ元」で購入する勇気(?)が必要

 送料も含めマスク1枚が1,760円という金額は、決して安いものではない。しかし登山やジョギング等のスポーツで、マスクの息苦しさと暑さに辟易(へきえき)としている方にとっては、試してみる価値はありそうだ。

 実は小生、交換用の「マモルーノ」を注文しようかと数日前から思案中である。

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