運動

スロージョギングの周回数をどうやって数えるか?

投稿日:2018年6月15日 更新日:

疑問

※ 本稿は2018年5月25日に書いた記事を、6月15日にアップしたものです。

目次

スロージョギングの周回数を数えるのが面倒である

 4月19日にスタートしたスロージョギングが、何とか続いている。
 現在は、400mのスロージョグ+60mのウォーキング(これが公園1周)を1セットとして、60分間程度で続けられるだけ繰り返している。おおむね60分で12~13周といったところである。
 ウォークマンWシリーズ(ヘッドフォン一体型)で、好みの音楽を流しながら取り組むことも増えてきた。
 
 マラソン・ランナーであり、トライアスロンにも挑戦してきた作家村上春樹氏は、ランニング中に聴く音楽について、次のように記している。
 走るときにはだいたいはロック・ミュージックを聴いている。……(中略)……走るリズムにあわせることを考えると、伴奏音楽としてはロックがいちばん好ましいような気がする。レッド・ホット・チリ・ペッパーズやら、ゴリラズやら、ベックやら、あるいはクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル、ビーチボーイズといった古い音楽。できるだけシンプルなリズムのものが好ましい。
出典:村上春樹「走ることについて語るときに僕の語ること」(文芸春秋社)
 
 同世代(村上春樹氏は4歳下だと思う)だけあって、懐かしいミュージシャンの名前が挙がっている。「できるだけシンプルなリズムのものが好ましい」、同感である。たとえば、小生なら、クリームの  “Crossroads” や、C.C.R.の “SUZIE Q” のサビの部分が聞こえてくると、それだけで気分が高揚し、足が自然に出てくるような気分になる。
 
 さて、ここで問題発生である。BGMに身を任せ、何とか60分程度のスロージョギングができるようになったのだが、時々今何周目を走っているのか分からなくなる。特に好みの曲が数曲続き、リラックスしてくるとこれがよく起こる。一度気になると「今何周目なのか?」という疑念が、まとわりつく蚊のように脳裏から離れない。
 

ネットで情報収集してみると……

 小生と同じ悩み(?)を抱えた人は必ずいるはずだと、ネットで情報収集してみると、あった、あった。皆さん、いろいろ工夫されているようだ。

【ネットで紹介されていた周回数を数える方法】

1 指を折って数える。
2 輪ゴムを使用する:左手首に巻いている輪ゴムを外し、右手首に移す。
3 予め1周のタイムを計っておき、合計タイムから類推する(割り算をするのか?)
4 数取器やデジタルカウンター(100円ショップで売っているらしい)を使う。

1の「指を折って数える」のは、指を固定したまま走らなければならず、窮屈である。たとえば「13」という数字を指で示して走るとどうなるか、実行すると結構複雑な気持ちになる。
2の「輪ゴムを移す」こともやってみたが、1周ごとに輪ゴムを外す→まき直すという作業が面倒である。
3は、走りながら割り算で周回数を計算することが負担で、楽しく走れない。

 ということで、数を数える専用ツールを使うのが一番楽でよさそうである。試しに数取器を左手に持って試してみる。確かに専用ツールだけあって、ただ押すだけで数が表示されるという単純明快さは素晴らしい。だが、手のひらに収まるとは言え、長時間保持するにはやはり大きくてそれなりに重い。

 100円ショップで「デジタル・カウンター」なるものが発売されているとの情報もあったが、壊れやすくて、初期不良品が多いとのこと。どれも、帯に短したすきに長しというところか。

数取器
 

球審が所持するインジケーターはどうだろう?

 何かいい方法はないかと数日間考えて、ふと閃いたのが野球やソフトボールの球審が所持する「インジケーター」。
 
インジケーター
 
 手のひらにぴったりと収まり、軽くて(約30g)薄い。amazonで検索すると、メーカーによる差はあるものの600円から900円程度の価格である。 早速、近くのスポーツ店に自転車を走らせ、実際に手にとり操作してみる。なかなか収まりが良いではないか。ダイヤル操作も「カチッ」という音と触感で、カウントされたことがよく分る。軽くて、薄くて、安い。しかも操作は簡単確実。「シンプル・イズ・ベスト!」と、自分のアイディアの秀逸さ(?)ににんまりとほくそ笑む。
 

1週間ほど試用したがまぁまぁである。参考までに、小生の使い方を紹介しておく。
●0~9周まで:一番下の「SCORE」(得点)ダイヤルが「0~9」まで表示可能。
●10周~49周まで:一番上の「Ball」ダイヤルに10の位表示を割り当て、「SCORE」ダイヤルに1の位表示を割り当てる。画面は、12周を走り終えたことを示す。

 

「空白」と「沈黙」の中を走ることは、「なかなか素敵なこと」らしい

 なぜ、小生はここまで周回数を数えることにこだわるのだろうか? おそらく、「今、何周目なのか」という雑念に惑わされない「無心」の状態、あるいは自身と対話を交わせる時間、このどちらかが(いや、どちらともが)気に入っているのだろう。
 
 「走っているときにどんなことを考えるのか?」
 この問いに、村上春樹氏は次のように答えている。
 (走っている時にいろいろな考えが頭に浮かぶのは認めつつ、)「でもそれにもかかわらず、実際にはまともなことはほとんど何も考えていない」(出典:前出書。下線部は原文では傍点付となっている)と。
 
 続けて、同書で走っている自分の精神状態を次のように記している。

 僕は走りながら、ただ走っている。僕は原則的には空白の中を走っている。逆の言い方をすれば、空白を獲得するために走っている、ということかもしれない。

  

  ……(略)……僕はホームメードのこぢんまりとした空白の中を、なつかしい沈黙の中をただ走り続けている。それはなかなか素敵なことなのだ。誰がなんと言おうと。

 
 走りがもたらす自分だけの内面の「空白」と「沈黙」に浸りきる幸せ。スロージョギングを始めたばかりの小生がよもや体験できる世界ではないが、氏が言いたいことは何となく分るような気がする。

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