目次
このコーナーの紹介(結論)
ブログ「シニアを生きる」バトンパスのコーナーへようこそ!
このコーナーは、次世代に語り伝えておきたい「人、もの、コト」の保管庫です。
小生の三人の孫と二人の子ども達に知っておいてほしいこと、それを思いつくままに書きためる、きわめて個人的なコーナーです。
ごくまれに、訪問された方のお役に立てることがあるかもしれません。
もしそうであれば、望外の喜びです。
お時間がある時に、お立ち寄りください。
本コーナーの紹介はこれだけです。
これ以降は、本コーナーを作ろうと思い立った理由です。
お時間がある方は、引き続きお付き合いください。
親が、わが子に残してやれるもの
「子には魚を与えるな 釣り方を教えよ」という言葉があります。腹をすかせた子どもに魚を与えれば、その時一回限り。しかし、子どもに魚の釣り方を教えてやれば、親がいなくても子どもは生涯飢えることなく、一人で生きていける、こんな意味のようです。
金やモノはなくなったら終わりですが、一度身につけた倫理観、よい習慣、知識、技能等は、生涯失われることはありません。むしろこれらの資質・能力は、使えば使うほど輝きを増す、生涯の「財産」と言えます。
親がわが子に残してやれる最大の財産は、独りで自立して生きていける資質・能力(=魚の釣り方)を身につけさせることなのは、言うまでもありません。
シニアが「児孫」に残してやれるもの
では子育てを終え、人生のラストステージを生きるシニアは、「児孫(子と孫)」に残してやれるものはないのでしょうか?
子や孫に押しつけてはいけませんが、折に触れシニアが語り伝えた方がよいこと、それは最低2つあると思います。
1 シニア個人の人生経験から得られた知見、体験、意見等
長く生きたシニアの実体験に裏打ちされた知見、(感動)体験、意見……。次世代にとって、これほど参考になるものはないでしょう。
たとえば、人生の三大イベント(進学、就職、結婚)における予備知識や助言、挫折や不幸(例:肉親の死)に遭遇したときの対応のしかた、大所高所からのものの見方。
感動した映画や音楽、ぜひ読んでほしい本、体験させたい行事、聞かせたいエピソード等々。
どんなに小さな「もの、コト」でも、身近な肉親というフィルターを通じて、「生きた」教訓として受け入れられることでしょう。
2 現役世代から忘れられがちな先人の遺産、民族の智恵や伝統
命のバトンは、過去無限大の「いのち」のつながりによって継承されています。現在の我々の「いのち」は、生物として無限に継承されたDNAと、無数の人生の累積の上に成り立っています。
目前の仕事と子育てに忙しい現役世代は、この先人が残した遺産に目を向ける時間もゆとりもありません(自分の体験からよく分かります)。
次世代にパスするバトンは、生命だけなく、先人の遺産にシニア個人の知見と体験を付加し、手渡していくものだと思います。
やさしい子らよ
おぼえておおき
やさしさは
このちちよりも
このははよりもとおくから
受け継がれてきた
ちまみれな「ばとん」なのだから
てわたすときがくるまでは
けっしててばなしてはならぬ(池井昌樹「手から、手へ」)
※ 「ばとん」は、原詩では傍点付きで表記
「じぃじは死すとも、ブログは残る」
照れくさくて正面きって話せないことでも、遠くに住んで話す機会がなくても、ブログにさえ書いておけば、いつかは見てくれる「可能性」があるのです。
月千円程度のレンタルサーバー使用料さえ払えば、ブログのデータを何年でも保管してくれます。技術革新の進歩により、まだ見ぬひ孫や子々孫々にまで、金で買えない「財産」を残してやれる時代が来たのです。
ネットワークでつながってさえいれば、地球上のいろいろな場所から拙ブログにアクセス可能です。じじいの遺訓は、時間と空間を越えて伝承され続ける……。ある日、このことに気づき、がぜんブログサイトを構築する元気が湧いてきました。素晴らしきかな、情報通信革命です。
シニアは書くことで「俺の人生も無駄ではなかった」と悦に入り、子や孫は「読んでるよ!」と一言伝えるだけで簡単に孝行ができ、その結果は家族円満、世は平和。
シニアよし、児孫よし、世間よし。「近江商人の三方よし」ならぬ「ブログ翁(おきな)の三方よし」という次第。
ではでは……。