読書

たまには笑って暗い世相を吹き飛ばそう!

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満面の笑顔

 昨日読んだ本に武田鉄矢さんと故・永六輔さんの面白いエピソードが紹介されていた。たまたま小生の笑いのツボにはまったのか、大笑いをしてしまった。

 読んだ本は『日本一心を揺るがす新聞の社説2』(水谷もりひと、ごま書房新社)。少し長い引用になるが、暗い世相を笑いで吹き飛ばし、本のPRも兼ねての紹介ということで、著者の水谷氏にはお許しいただきたい。

 以下、同書の引用部分は、茶色文字で表示している。

目次

一番やりにくかったコンサート

 海援隊のコンサートで、武田鉄矢さんがそんな過去(苦しく辛かった過去、引用者注)を話していた。今までで一番やりにくかったコンサートは、とある特別養護老人ホームでの慰問コンサートだった。

 後ろのほうは比較的元気なお年寄りだったが、前のほうはただぼーっと座っているお年寄りばかり。最前列には4台のベッドが置かれ、その中に寝たきりのお年寄りがいた。4人とも目を閉じて動かない。まるで四体の遺体の前で歌っているような感じで、何ともやりづらかったそうだ。

 2、3曲歌った後、ベッドに寝ていた一人のお年寄りの目が開いた。首を90度に起こし、武田さんのほうを向いて、一言、かぼそい声でこう言ったいう。
「ちょっと静かにしてください」(笑)

 

一番悲しかったコンサート

 一番悲しかったのは、12月の猛吹雪の夜に行われた東北地方の、とある町でのコンサート。2000人収容の大ホールに観客は高校生くらいの若者たち15人だけだった。みんな気まずい顔をして座っていた。それでも15人は最前列に座り、手をつないで聴いていた。武田さん、胸が締め付けられた。

「寒いよなぁ。そうやって手をつないで温まっているんだろう?」と声を掛けたら、「いえ、さっき途中で帰りそうな奴がいたので帰らないように手を握っているんです」(笑)

 コンサートが終了するや否や、海援隊の3人は15人にお礼を言おうと、ステージを降りて出口まで走り、彼らを見送った。一人が振り向いて東北弁で言った。
「武田さん、俺、今夜のことは学校に行っても誰にも話しませんから」

 

永六輔さんと携帯電話

 永(六輔)さんは携帯電話が大嫌い。電車の中で携帯電話で話している人を見るとムカつく。この間、新幹線に乗った。車内で携帯電話が鳴ったので、ちょうどやってきた車掌さんに「携帯電話を使わないように車内アナウンスをして下さい」と頼んだ。

 アナウンスが何度も流れた。しばらくして永さんの後部座席から携帯が鳴った。遂に永さんもキレた。振り向いて「車内では携帯は使うな!」と怒鳴ったら、「その筋」の人だった。たじろいだがもう遅い。

 親分らしきその人は携帯を掛けてきた相手に向かって「バカヤロー! 俺が今どこにいると思うんだ? 俺に恥をかかせる気か!」と怒鳴った。そして「すいません、こいつが謝るそうです」と永さんにその携帯を渡した。

 永さんが携帯を耳に当てると、電話の向こうの子分らしき人がしきりに謝っている。そこへさっきの車掌がやってきた。携帯を掛けている永さんを見つけて言った。「すいません、お客さん。車内では携帯電話はご遠慮下さい」


 
 大笑いした後に、少し心が晴れたような気分になった。長引くコロナ禍、西日本を襲う豪雨被害、いつまでも明けない梅雨、気持ちが沈み込んでしまいそうなニュースが続いたので、これらのエピソードは有り難かった。

 笑いは心身のストレスを発散してくれ、免疫力を高める効果があるとか。こんな笑いのネタがあればお互いに紹介し合い、元気に暮らしていきたいものです。

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