映画&ビデオ

「陽はまた昇る」、保山耕一さんからのメッセージ

投稿日:2020年7月29日 更新日:

日の出

 先日本ブログで紹介した保山耕一さんの Youtube チャンネルから、通知が入った(好きなチャンネルを登録しておくと、新しい作品がアップされる度に知らせてくれる)。

 ※ 先日紹介した保山さんの記事はこちら >あとからくる君たちへ(38) 「奈良、時の雫」、命の輝きを撮り続ける

 さっそくPCでのぞいてみる。作品名は「陽はまた昇る」(2020年7月24日)、いつもは3~5分程度の長さなのに、今回は9分超の長尺だ。

 不思議に思って添えられたメッセージを見ると、「コロナ禍での皆様への私からのメッセージです。」とある。なるほど‥‥。

「陽はまた昇る」を視聴する

 「陽はまた昇る」の前半は、奈良の平城宮跡に昇る見事な日輪の映像。光輝く旭日が大地を照らし、生きとし生けるものに惜しみなく光と熱を注いでいる。

 BGMは “Pray for the World”(世界のために祈る)、東日本大震災発生から10日間、岩手県釜石市の遺体安置所での現状を描いた映画、『遺体 明日への十日間』で使われた曲だ。

 作品の後半は、吉野山(多分)に爛漫と咲き誇る山桜の映像で、朝日に照り映える桜花の美に言葉を失ってしまう。

 BGMは “You Raise Me up” で、英語の歌詞で歌われていた。

 PCの画面を見ているうちに自然に目がうるんでくる。なぜだろう。隆盛と希望のシンボルである朝日、日本人の心のふるさと奈良、美しい山桜、そしてバックに流れる “You Raise Me up” の歌声‥‥。これらが相まって心が揺さぶられ、目頭が熱くなってきたようだ。

 前置きが長くなった。少し長いが、映像詩「陽はまた昇る」(保山耕一作、9分1秒)をご覧いただきたい。お時間のない方は、後半(5分01秒から開始)だけでもどうぞ。

 

“You Raise Me Up”と「朝日ににほふ山桜花」

 ”You Raise Me Up” は、2002年 アイルランドとノルウェーの二人組、シークレット・ガーデンが発表した楽曲。発表以来、多くのミュージシャンによってカバーされ続けている名曲とのこと。

 確か “raise” は、「持ち上げる、高める」という意味だったと記憶する。直訳すると「君は私を立ち上がらせて(勇気づけて)くれる」という意味ではないか。こんな予想をしながら、日本語の訳詞がついた動画を探してみると‥‥、あった! 

You raise me up, so I can stand on mountains
You raise me up, to walk on stormy seas
I am strong, when I am on your shoulders
You raise me up…to more than I can be.

あなたの力で私は頂に立てる
あなたの力で嵐の海も進んでいける
貴方が支えてくれる時私は強くいられる
あなたの力で私は自分を超えて行ける

(出典:Kei’s Echo) 

 何度も繰り返される「サビ」の部分、コロナと戦う人々への激励のメッセージだと納得。長く苦しいガンとの戦いに耐え、再起を果たした保山さんだからこそ、苦しみ立ち上がろうとする方々の思いが理解できるのだろう。

 この映像が小生の涙腺をゆるませたもう一つの理由は、吉野山の桜。江戸時代の国学者、本居宣長(もとおり・のりなが)の次の歌を思い出してしまったから。

 敷島(しきしま)の やまとごころを 人問(ひとと)はば 朝日ににほふ 山桜花

大和心とは何かと人が尋ねるなら、
朝日に照って輝く山桜の花(であると答えよう。)

日本人である私の心とは
朝日に照り輝く山桜の花の美しさを知る
その麗しさに感動する そのような心です。

(本居宣長記念館HPより)

 ”You Raise Me Up” を聞きながら吉野山の桜を見ていると、”You” とは山桜に象徴される日本の自然と、この国を愛し守り続けた先人の魂かもしれない。そんな気がしてきたのだ。

-映画&ビデオ
-, , , ,

執筆者:

関連記事

『砂の器』の名子役・春田和秀氏のインタビュー記事を発見!

 東京に向かう新幹線車内で、映画『砂の器』の秀夫を演じた春田和秀氏(52歳)の近影を発見した。春田氏は、昨年(2017年)40年以上の沈黙を破り、『砂の器』撮影当時のエピソードを語り始めたそうである。

映画『ファーザー』、自己崩壊する恐ろしさが忍び寄る

 4月に発表された第93回アカデミー賞で主演男優賞(アンソニー・ホプキンス)と脚色賞の二部門受賞を果たした『ファーザー』。アンソニー・ホプキンスの名演が光る傑作との前評判を耳にし、封切日に劇場に出かけてきた。

人生フルーツ

◆お知らせ:『人生フルーツ』、北九州市で上映! 11月8日(木)、定員50名

 嬉しいお知らせである。映画『人生フルーツ』の自主上映会が、北九州市八幡西区のコムシティで開催されるとのこと。本作は既に一般公開も終了し、作品DVDも発売されていないため、作品を鑑賞できる貴重な機会となりそうだ。
 ご覧になっていない方はもちろん、既に鑑賞された方もぜひぜひ‥‥。

津端ご夫妻

お知らせ:『人生フルーツ』、北九州市で上映! 1月26日(土)より

 昨日、小倉昭和館のウエブサイトをのぞいてみると、『人生フルーツ』が期間限定(1週間)で上映予定であることを発見! 「樹木希林、名女優の軌跡をたどる特集」という企画で、『日日是好日』、『あん』と併せての上映のようである。

映画『風の電話』(1) ~なぜ、自分だけが生き残ったのか?~

 岩手県大槌(おおつち)町の丘の上にある「風の電話」。「天国に繋がる電話」として知られ、多くの人が亡き人に思いを伝えに訪れる。映画『風の電話』は、この実在の電話をモチーフにして作られた作品である。


管理人の “がしん” です。
2018年3月にリタイヤしました。
このサイトは、シニアライフを楽しく生きるためのあれこれと、子や孫に語り伝えておきたい「人、もの、コト」の保管庫です。

もっと詳しいことが知りたい方は、こちらをどうぞ。

【好きなこと】旅行、山歩き、映画鑑賞、読書、酒…
【好きな言葉】「着眼大局、着手小局」
【家族】妻と二人暮らし。子2人、孫3人

  • 132524総閲覧数:
  • 2645月別閲覧数:
  • 86381総訪問者数:
  • 1993月別訪問者数:
  • 2019年1月24日カウント開始日:
2021年10月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031