ICT利用

カミさん用ノートパソコンを選ぶ

投稿日:2022年5月14日 更新日:

出典:Photo AC 

 カミさんが「新しいノートPCがほしい」と言い始めた。

 無理もない。8年前に小生が購入したノート(富士通、FMV WA2/M)をお下がりで譲り受け、4年近くも使い続けてきたのだから。

 このノートPC、HDDで起動するため、電源オンにして立ち上がる(使えるようになる)まで数分かかるという代物。OSはWindows8(現在はWindows10にアップグレード済み)だったと記憶する。彼女は我慢強い性格だが、さすがに起動の遅さに耐えきれなくなったようだ。

 圧倒的な起動速度のSSDに交換してやることも考えたが、自分専用のおニューのPCを入手し、「ちむどんどん(=ワクワク)」する気分を味わいたいのだろう。

目次

パソコンは「三不」解消、「三狭」予防ツール

出典:Photo AC 

 現代の高齢者にとって、パソコンはシニアライフの「三不(不安・不満・不便)」を解消・軽減する必需品となっている。逆に言えば、パソコンが「安心、満足、便利」をもたらす必須ツールだと言える。

 たとえば、カミさんの使い方を思いつくままに挙げてみると‥‥

  • 買い物(ネット注文、配達)
  • ネット検索による情報収集
  • YouTube による動画視聴やamazonプライムビデオの映画視聴
  • Sportify  で音楽配信サービスを楽しむ。
  • 各種手続きや申込みの実行
    粗大ゴミの申し込み、銀行口座の振込、新幹線や宿の予約、各種申し込み等
  • コミュニケーションツールとして利用
    メール、SNS、子や孫とのテレビ通話等
  • 学習や活動の手段として
    スマホの使い方動画、筋トレやストレッチのレッスン、その他の講座等の利用

 こんな使い方を見ていると、「三不」解消のみならず、体力と脳力の低下に伴う「三狭(交友、知見、活動範囲の狭小化)」予防ツールにもなっていることがよく分かる。
 繰り返すが、PCは高齢者の生活や人生を豊かにする必需品と言っても良いだろう。

 ちなみにうちのカミさん、50歳くらいまでは全くパソコンなど使えない平凡な主婦だった。20年ほど前にパート先でホコリをかぶっていたPCを見つけ、見よう見まねでエクセルを使い始めたのがPCとのつき合い始め(前任者は電卓・手書きで経理事務を行っていたそうだ)。

 その後、何となくメールのやり取りやネット検索を覚え、今では「パソコンのない老後なんて考えられない」と広言しているほどなのだ。

出典:Photo AC

ほしいPCのイメージを具体化する

 出典:Pixabay

 カミさんと相談の上、購入したいPCのイメージを煮詰めていくことにした。数回の打合せで、次のような仕様のPCを探してみよう、ということになった。 

  • ノートPC(OSはWindows11)
  • 主な使用目的は、ネット閲覧(含む動画視聴)、メール、テレビ通話(主に子や孫との)等。
  • 使用するアプリは、エクセル、家計簿ソフト、その他のWindowsアプリ。
  • 予算は、10万円程度
  • 予算内で出来るだけ高性能、コスパが高いもの
  • 軽くて、薄くて、スタイリッシュなデザイン。
  • 主な仕様
    CPU:Core i5(11世代)以上、メモリ:16GB 、SSD:500GB、液晶:15.6インチ、Webカメラ内臓
    ※市販の「シニア用PC」とやらは、上記パーツのレベルを落として低価格をうたっているものが多い。
  • DVDドライブ及び余計なおまけアプリは不要。
  • サポート体制が充実していること。
    これが一番重要。PCが不調になると、直ちに小生に動員がかかるため。

 何ともわがままな条件ではないか。工場直販モデルか型落ち品、もしくは訳あり品を探すしかないかも。

 ともあれ、この条件に合うPCを探して約1週間。絞り込んだ商品は、いずれも帯に短したすきに長し。なかなか決定打が出ないモヤモヤ状態であった。

 

「マウスコンピュータってどこの会社?」

カンブリア宮殿に登場したマウスコンピュータ社長の小松永門氏(出典:テレビ東京

 ちょうど1週間ほど前、『カンブリア宮殿』(テレビ東京)の録画を見ていたら、「マウスコンピュータ」という聞き慣れないパソコンメーカーが紹介されていた(2022年4月28日放送分)。どうやらPCの「BTO」(注文生産方式、「Build To Order」の略称)生産で急成長を遂げている会社のようだ。

 「この会社、いいわねぇ」とカミさんの声。どうやら彼女のニーズにぴったりのPCメーカーのようなのだ。
 「マウスコンピュータ? そんな会社、あったかなぁ」と関心のなかった小生も、番組が進むにつれ、次第に興味が湧いてきた。

 結果的には、昨日同社にノートPCを注文したばかりである。16日(月)に発送予定ということなので、楽しみに待っているところだ。

※ 注意!

 ここから先は、マウスコンピュータにPCを注文した顛末を記しています。
 本記事は同社のPR記事ではありませんし、小生はマウスコンピュータと何の関係もありません。

 そのことを理解していただき、ここから先をお読みください。
 小生らと同様、PC購入であれこれお悩みの方の参考になればとの趣旨で、わが家の購入顛末記をアップしています。

 

マウスコンピュータを選んだ理由

 同社のサイト、購入者のレビュー動画やブログ等を閲覧し、小生が注目したのは、次のような点である。

大手メーカーの安心感

 マウスコンピューターは、BTOパソコンメーカーで1位2位を争う大手(資本金1億円、従業員数467人、2021年度当期純利益は 40億円以上)。

 富士通、NECが中国メーカーのLenovoに買収されるなど、国産のパソコンメーカーが絶滅危惧種になるところ、マウスコンピューターだけが成長を続けている点は注目に値する。

 社長は小松永門(こまつ・ひさと)氏。半導体で世界最大手のインテルからヘッドハンティングで引き抜かれた人物。

メイドインジャパン(国内生産による品質管理)

 同社のPCは、注文を受けると長野県飯山市で組み立てられる。日本人スタッフによる徹底した検査に通過したPCのみが発送されるため、初期不良が少なく高品質なパソコンが提供されているそうだ。

 同社のPR動画を視聴し、検査体制と品質管理が充実している点に安心感を覚えた。

◆「マウスのパソコンが、できるまで」 | マウスコンピューター

自由にカスタマイズ(仕様変更)が可能

 自分の用途に合わせて好みの部品を組合せ、ぴったりの一台が選べるのもよい。今回わが家が注文したPCには、DVDドライブも、MS Office も付けていない。
 DVDドライブが必要な時は、小生のデスクトップPCのドライブを共有(ネットワーク経由で利用)する予定。

 「無料ソフトがたくさんついてお得ですよ」という販売方法は、もはや過去のものであろう。必要ないものは無駄でしかない。

 肝心のカスタマイズ(仕様変更)だが、同社の商品ラインアップが豊富だったため、しなくてすんだ。

24時間、365日体制の電話サポート

 カミさんはこれが一番気にいった様子。電話サポートに期限はないとのこと。

 メールやLINEでもサポートを行っているようだが、PC専門用語にうといカミさん、どう書いてよいか分からないそうだ。
 「サポート専門のスタッフに電話で相談できるので、緊張しなくて安心」だそうだ。

 また「72時間以内の修理完了を目指す」という目標を掲げている点も評価できる。PCがシニアライフの必需品となった今日、不便な生活は一日でも少ない方がよいからだ。

リーズナブルな価格(=コスパの高さ)

 年金生活者にとって、PCを購入する10万円の出費は大きい。さりとて、安かろう悪かろうでは困る。高品質で、何とか7~8年は使える耐久性がほしい。

 小松社長は「注文を受けた分だけ生産するので、余計な在庫を持つ必要がない。だから、リーズナブルな価格提供が可能」と質問に答えていた。

 ちなみに発注したPCの価格は109,780円(税込)、「初夏セール」(笑)ということでさらに値引きしてもらった結果、104,800円(税込)だった。

 小生の個人的な感覚で言えば、他メーカーの同仕様PCよりも2~3万円は安いと思っている(メーカー直販品は除く)。これに24時間365日体制のサポートがついてくるのだから、売れるはずである。

発注したPC mouse B5-i5(プレミアムモデル) (出典:マウスコンピュータ

 新しいノートが届くのが楽しみである。おっと、こいつはカミさんのPCだった。

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