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シニアの家めし (8) ~「男のええ加減料理」が人生を楽しくする~

投稿日:2018年8月20日 更新日:

鍋焼きうどん

マイ土鍋で作った鍋焼きうどん 8月17日(金)

 数日前に一人用の「マイ土鍋」を購入し、さっそく鍋焼きうどんを作ってみた。

 土鍋にかしわ、野菜、食材、うどんを入れて煮込み、うどんだしの素(市販品)を加え、卵を落としただけ。調理時間は約10分。実に手軽でシンプル。まさに、料理経験のほとんどないシニア男性向きのメニューである。

「マイ土鍋」購入のきっかけは、60歳からの超入門書 男のええ加減料理」(石蔵文信、講談社)を図書館で見つけたから。今回は、この本を紹介させていただくとしよう。

 

「男のええ加減料理」とは?

男のええ加減料理

 本書は、amazonでは次のように紹介されている。

医者が考えた、中高年の男性のための料理の超入門書。定年後、時間を持て余してうつ病になってしまう男性に、ずっと家に居る夫の世話に疲れた奥様に……。心の負担を軽くし、前向きに生きる力になる一冊。土鍋ひとつで作って食べるから片づけもカンタン。使う調味料はひとつ、だから味付けに迷わない! 「おひとりさま」にも役立つレシピ本です。

 著者は石蔵文信(いしくら・ふみのぶ)氏、内科・循環器科の専門医である。医者が料理の本? しかもこの先生、関西を中心に「男のええ加減料理教室」を開催されているとのこと。ますます興味を引かれたという次第。

 

「男のええ加減料理教室」、きっかけは妻の「昼食うつ」から

石蔵文信

料理を作る石蔵文信氏(出典:「男のええ加減料理」)

 本書によると、「男のええ加減料理教室」が生まれたきっかけは、夫の「定年後うつ」とそれに伴う妻の「昼食うつ」だそうである。すなわち、「定年後、時間を持て余してうつ病になってしまう」男性と、「ずっと家に居る夫の世話に疲れた」妻のストレス、この二つが近年大きな問題となっていることにある。

 そこで、石蔵先生は「定年後の夫が昼食を作れば、夫婦ともに、うつ状態から脱するのではないか?」と考えた。これが料理教室を始めたきっかけだそうである。

 しかし、2006年に料理教室を開講すると、次のような問題点に気づくようになる。

  • 料理教室開講当初は、3〜4人ひと組で3〜4品を作っていた。すると、「グループの中には必ず料理に精通した人がいて、ほかの参加者に指示をしました。指示を受けて動いているだけの人は調理工程全体がわからず、いざ自宅で作ろうと思っても作れない」。
  • 料理未経験の男性には、数種類の調味料(しょうゆ・砂糖・塩・みりんなど)を使うことがむずかしい。教室と同じ4人分なら作れるが、1人分は作れない
  • 調理器具や食器を出しすぎて、片付けるのが億劫になる
  • 「夫の料理に対する妻の関心は、‥‥終わった後に台所が元のように片づいているか否か。『片付けができないなら、料理なんて作ってほしくない』というのが本音でしょう。」

(「男のええ加減料理」から筆者が引用、要約したもの。下線部筆者)

 う~ん、よく分かる。小生も過去何度か「男の料理教室」なるものに参加した経験があるが、うなづける点ばかりである。料理教室では作れるが、自宅では作れない、作る意欲が湧かないのである。

 そこで、このような問題点を解決するために、改善を加え新たに「男のええ加減料理教室」が生まれることになる。

 

「男のええ加減料理」5つの決まり事

 新しいスタイルの料理教室は、定年後の男性に好評を博することになる。「Dr.石蔵の男の家庭料理維新塾」をネットで配信。料理教室の開催の要望が増加。「男のええ加減料理」を教えるサポーターが各地で活躍するほどにまで成長したという。

 「男のええ加減料理教室」には、5つの決まり事がある。

  1. 一人で一からすべて責任を持って調理する
  2. 原則、味つけ調味料は1種
  3. 調理と食器を兼ねた土鍋を使う
  4. 使う道具は最小限、だから片付けが簡単
  5. 人(妻)に振る舞わない

 上記1~4の決まりができた理由はお分かりであろう。5の理由は、気楽に料理を楽しむため、だとか。「自分で食べるので、見た目や味に気を遣う必要」はない。よって材料の切り方も味付けもええ加減で大丈夫、ということである。「ええ加減料理」の真骨頂ここにあり、というところか。

 

マイ土鍋で鯛めしを作ってみた

 

鯛めし

ええ加減鯛めし 8月19日(日)

 鍋焼きうどんがうまく出来たので、次に鯛めしに挑戦してみることにした。本書に紹介された料理の中で、作ってみたい料理ナンバー2だったからだ。近くのスーパーで安売りしていた鯛のあらを使い、レシピどおりに作ってみた。工程は次のとおり。

  1. 米をとぐ。
  2. 鯛のあらを焼く
  3. 鍋に米を入れ、水、酒、白だしを加える。
  4. 強火にかけ、ゆっくりまぜる。
  5. グツグツしてきたら、鯛をのせてふたをし、弱火で13~15分程度炊く。
  6. 火を止め、5分程度蒸らす。

 時間は40分ほどかかったが、すこぶる簡単で、実にうまかった。余ったあらで、夜もう一度鯛めしを作り完食したほどである(翌日の昼食には、シャケ飯を作ってみた)。

 以下、マイ土鍋による「男のええ加減料理」を数日間作ってみた感想である。

  • Simple is BEST !  シンプル・イズ・ベスト 
    調理は、食材を切り、煮て、味付けするだけ。鍋一つ、調味料一種類(原則)、食器なし(土鍋で兼用)。後片付けは土鍋だけ。簡単にできるので、作るのが苦にならない。
  • 「ええ加減」とは、好きなように作り、失敗が許されること
    切るのも、味付けも、見た目も、お好きなように。作るのは自分で食べる分だけ。だから失敗しても安心、自分のペースででき、余計な気遣い必要なし。
  • 料理を楽しむきっかけとなる
    食べたいものを考える楽しみ、作る楽しみ、食べる楽しみ。さらにシンプルゆえに「工夫する楽しみ」まである。「男のひとり遊び」と言っていいかも。

 マイ土鍋、これから冬にかけて活躍してくれそうである。ご同輩のシニアの方々、よければチャレンジされてみては‥‥。

 

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