山行記録

皿倉山、引きこもり老人の一人歩き

投稿日:2021年9月12日 更新日:

皿倉山

皿倉山頂からの展望。すぐ下に北九州市の市街地が広がる

 7月末に福智山で気分が悪くなり、座り込んでしまったことがある。幸い木陰で30分ほど休んでいたら回復、大事には至らなかった。恐らく軽い熱中症だったのだろう。 

 それ以来、用心のため8月末まで山には足を向けていない。
 コロナ禍による外出自粛も重なり、すっかり引きこもり老人と化してしまった。

 9月の声を聞き、朝夕も過ごしやすくなったので、足慣らしに近隣の皿倉山(622m)に出かけてきた。

※ 本稿は2021年9月10日の山行記録を、9月12日にアップしたものです。

目次

コースと活動概要

◆コース及び活動概要
※ 山行軌跡図はYAMAPによるもの。皿倉山

07:36 ケーブル駅登山口 ~(煌彩の森コース)~ 07:55 県立ふれあいの家跡地隣接広場 ~ 08:41 皿倉平 ~ 08:59 皿倉山頂 ~ 09:20 皿倉平 ~(権現山周回道路)~ 09:58 皿倉平 ~ 10:54 ケーブル駅登山口

※ 参加メンバー:1名(がしん)

活動時間(含む休憩時間) 3時間18分
活動距離 7.5km
累積標高上り/下り 679m/680m
カロリー 1,899kcal

 

写真中心の山行メモ

 午前7時36分、帆柱ケーブル駅登山道入口に「全面通行止」の立て看板を発見。
 後から来た常連さんらしき方にお尋ねすると、「煌彩の森コースは問題なく登れるよ」とのこと。

皿倉山  いつものとおり、煌彩の森コース入口からスタート。

皿倉山

 このコースの有り難いところは、樹木が夏の強い日差しをさえぎってくれる点。あいにく風はなかったが、日陰の登山道はひんやりとした感じで歩きやすい。

皿倉山

 約20分ほどで「県立ふれあいの家」跡地に隣接する広場に到着。冷たい麦茶で水分を補給し、8合目にあたる皿倉平をめざす。

皿倉山

 よく踏み固められた登山道の左右は杉林が続き、

皿倉山

 やがて豊かな自然林に包まれていく。1ヶ月余り山を歩いていないので、このあたりから息が切れ始め、汗が滴り落ちる。ともかく一歩々々、足を踏みしめながら先へ進むのみ。

皿倉山

 1時間余りで皿倉平に到着! コロナ禍のせいだろうか、人っ子一人いない広場で一息つく。

皿倉山

 ビジターセンターの玄関には、「コロナ禍による緊急事態宣言のため、休館中」の掲示が。

皿倉山

 山頂直下の最後の登り坂、ここでも誰にも出合わない。荒い息づかいであえいでいたため、マスクをしないですむのは有り難かった。

皿倉山

 アンテナが見えるこの石段を登りつめると、山頂広場が一気に開ける。

皿倉山

 山頂の広場、誰もいない‥‥。吹き抜ける涼風が火照った体を冷やしてくれる。

 眼下に広がる八幡東区の街並みと洞海湾。

皿倉山

 ケーブル山頂駅横の展望台に目をやると、シニア男性が展望をじっくり楽しんでいる。

皿倉山

 時計を見ると午前9時。まだ十分に時間があるので、隣の権現山まで足をのばすことにする。
 皿倉平まで下り、権現山周回道路の入口から左回りの道を選択。

 周回道路は、木陰に覆われた気持ちのいい散策路で、フラットな道を約40分歩けば一周できる。

 足を進めていくとすぐに「皇后スギ林」に遭遇。樹齢約200年~400年の杉の巨木が100本程度立ち並んでおり、壮観である。

皿倉山

 スギ林の巨木の先にある「小さな褶曲(しゅうきょく)」。約1億3000万年前、地殻変動により波状に曲がった地層が見てとれる。

 鼻唄まじりのウォーキングを終え、皿倉平にもどると喉の渇きをいやすハイカーの姿が。

 せっかくの恵みの水なので、顔や腕を洗うと、まぁ気持ちのよいこと。
 濡れたタオルを軽く絞り、首の周りに巻き付けると気化熱でこれまた涼しい。

 今日は久しぶりの山歩きなので、下山中の転倒防止に折りたたみ式のストックを準備してきた。
 さぁ登山口まで1時間弱、のんびりと下山するとしよう。

ストック

 

老人の山歩きに最適の皿倉山

 

皿倉ケーブルカー皿倉ケーブルカー(出典:tabiyori

 今年2月、本ブログで皿倉山を含む「帆柱自然公園」の4座を周回する記事をアップしたことがある。(その時の記事はこちら

 その中で帆柱自然公園の魅力を次のように記した。

  • アプローチが容易
    JR八幡駅から登山口まで徒歩30分。
    マイカーの場合は、北九州都市高速大谷ICから約5分。わが家からは一般道で約25分弱の距離。
  • 3階建ての立体駐車場(178台)が整備され、駐車が楽
    料金は24時間300円(2021年2月現在)。ただし好天の休日には満車となることも多い。
  • 整備された登山道で安心
    登山道と道標が整備され、地元のハイカーも多く、小さな子供連れでも安心して歩ける。
  • 関連施設が充実している。
    トイレ、休憩所、ビジターセンター(皿倉山9合目)、山頂展望台には売店・レストランが付設されている。
    歩くのに疲れたら、ケーブルカーやスロープカー(いずれも有料)での下山も可能。
  • 変化に富んだ山歩きが楽しめる。
    山系一帯が豊かな自然林に包まれており、四季を通じて森歩きの楽しさが満喫できる。
    花尾城跡、皇后杉、皿倉山頂の大展望、国見岩からの絶景等、ビューポイントに恵まれている。
    皿倉山以外の3山は登山者も少なく、静かで落ち着いた山歩きが味わえる。
  • 山歩きビギナーのトレーニングに最適
    本コース(帆柱4座周回コース)の場合、歩行時間4~5時間、標高差800mのトレーニングが可能。

 今回、残暑厳しい中に皿倉山を歩いてみて、この山の有り難さを再認識した。
 引きこもり老人のひ弱な体力でも「歩いてみようか、歩きたい」と思わせてくれる故郷の山。

 まもなく訪れる錦繍の季節。紅葉に染まる山々を歩けるためにも、この山に何度かお世話になるとしよう。

 

 よろしければ他の山行記事もどうぞ。50歳から山歩きを始めたシニアの山歩きレポートです。お役に立つ情報があれば幸いです。

◆ 過去の山行レポートは、こちら カテゴリー「山行記録」関連記事へのリンク

-山行記録
-,

執筆者:

関連記事

由布岳、スリル満点の岩場下りと黄金色の落日

 4月の声を聞くと、冬の間我慢していたキャンプに出かけたくなる。「由布岳登山の後に志高湖でテント泊はいかが?」と声をかけると、すぐにB氏、N氏から参加の回答が。

犬ヶ岳のシャクナゲ

犬ヶ岳、新緑とシャクナゲの競演に酔う

 今回は忙しさの合間をぬって出かけた犬ヶ岳(1130m)のレポート。GWの頃の犬ヶ岳は、ブナやナラの新緑が見事なだけでなく、稜線には国指定天然記念物のツクシシャクナゲが淡紅色の花を咲かせ、実に楽しく歩けるお気に入りの山なのだ。

経塚山、大分県で最も早く咲くというミヤマキリシマを下見に

 大分県で最も早くミヤマキリシマが開花する、速見郡日出町の経塚山。所属するアタック山の会の5月例会山行(5/12)の下見に出かけてきた。

平尾台、セイタカアワダチソウ駆除に汗を流す

 10月2日(日)は、所属するアタック山の会の「外来種駆除」ボランティアの日。平尾台自然観察センターと連携し、平尾台にはびこるセイタカアワダチソウ駆除に取り組もうというもの。

立中山で草を背にする

坊がつるでテント泊‥‥酷暑の中、三俣山南峰直登ルートに挑む (3)

※ 本稿は2018年7月16日の山行記録を、8月2日にアップしたものです。 立中山(たっちゅうさん)へ朝駆け、高校生に元気をもらう この写真、立中山頂で、草を背にまどろむ同行者2名である。 くじゅうテ …


管理人の “がしん” です。
2018年3月にリタイヤしました。
このサイトは、シニアライフを楽しく生きるためのあれこれと、子や孫に語り伝えておきたい「人、もの、コト」の保管庫です。

もっと詳しいことが知りたい方は、こちらをどうぞ。

【好きなこと】旅行、山歩き、映画鑑賞、読書、酒…
【好きな言葉】「着眼大局、着手小局」
【家族】妻と二人暮らし。子2人、孫3人

  • 311856総閲覧数:
  • 2702月別閲覧数:
  • 218090総訪問者数:
  • 1859月別訪問者数:
  • 2019年1月24日カウント開始日:
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930