あとからくる君たちへ

あとからくる君たちへ(19) 何かを始めるのに、遅すぎるということはない

投稿日:2019年3月27日 更新日:


ティム・クック氏と言葉を交わす若宮正子さん

ティム・クック氏(左)と言葉を交わす若宮正子さん(右) 
(出典:「シニア世代をICTの世界に導く、80代のゲームアプリ開発者(2018年春夏号)」/首相官邸公式サイト

 仲良く言葉を交わすこの二人、左はアップル社CEO(最高経営責任者)のティム・クック氏、右は若宮正子(わかみや・まさこ)さん。場所は、米国カリフォルニア州の WWDC2017 の会場です。

 WWDC とは、アップル社が開催する世界開発者会議のことで、1500ドル(日本円で15~16万円)という高額の参加費にもかかわらず、5000人以上の参加者を集める大イベントだとか。

 若宮さんは、クック氏が「会いたい」とアクセスし、WWDCの特別ゲストとして招かれたiPhoneのゲームアプリ開発者で、御年82歳(当時)。会場では「世界最高齢のアプリ開発者」として紹介され、クック氏に「私はあなたから大きな刺激をもらった」と言わしめたといいます。

 若宮さんがパソコンを始めたのは60歳。プログラミング言語を学び始めたのは80歳過ぎ。動機は「高齢者が楽しめるゲームアプリを開発したい」とのことでした。

 独学でアプリ開発向けのプログラミング言語に挑戦し、約5ヶ月をかけてゲームアプリ「hinadan」を完成させたそうです。

iPhoneアプリ "hinadan"ゲームアプリ「hinadan」、ダウンロード数は80万を越えるという
(出典:上記ウエブサイト)

 カーネル・サンダースが、「ケンタッキー・フライド・チキン」で、世界初のフランチャイズ店舗を展開し始めたのが65歳。

 ネルソン・マンデラが27年以上拘留された刑務所から釈放され、南アフリカの大統領に就任したのが75歳。

 ミケランジェロが、サン・ピエトロ大聖堂の大円蓋設計に着手したのが72歳。

 冒険家としての夢を失い、超メタボ体型(身長164cm、体重88kg、腹囲100㎝)で糖尿病や狭心症に悩まされていた三浦雄一郎が、5年後のエベレスト登頂を決意したのが65歳。

 人間はいつでもスタート地点に立つことができる、「何かを始めるのに遅すぎるということはない」ということがよく分かります。

 まもなく4月。全てが新しいスタートとなる季節を迎えます。新しい生活と目標にチャレンジし、ワクワクと心が躍る楽しさを味わいたいものです。

 

追記

 まことに恥ずかしい話だが、昨日まで若宮正子さんのことを全く存じ上げなかった。(汗)

 ネットでアップル社のことをあれこれ調べているうちに、偶然ヒットした記事で知ったのである。

 いくつかの紹介記事を読み進めていくにつれ、彼女の挑戦し学び続ける姿勢を、ぜひ若い世代に知ってもらいたいと考え、あわてて記事を書き始めたのが今朝早くという次第。(ひょっとしたら、若い世代は既に若宮さんを知っているのかもしれないが‥‥。)

 HTML言語やCSSの学習に悪戦苦闘している自身への自戒の意味もこめ、紹介させていただくことにした。

※ 若宮さんの著書『60歳を過ぎると人生はどんどんおもしろくなります。』(新潮社)もさっそく注文することにしよう。

『60歳を過ぎると、人生はどんどんおもしろくなります。』表紙

 

-あとからくる君たちへ
-, , ,

執筆者:


  1. […] ◆本シリーズの次の記事はこちら >あとからくる君たちへ(19) 何かを始めるのに、遅すぎるということはない […]

  2. […] ※ 若宮正子さんの記事はこちら >あとからくる君たちへ(19) 何かを始めるのに、遅すぎるということはない […]

関連記事

箸

あとからくる君たちへ(6) 箸(はし)の話

 ある人が地獄と極楽を見学に出かけました。まず最初に見学したのは地獄です。目を引くのは、いたるところに設けられている大きな食卓です。どの食卓にもたいへんおいしそうなご馳走が、山のように並んでいます。

肩たたき券

あとからくる君たちへ(9) 三つの幸せと「くれない」族

 人生には「三つの幸せ」がある。これはイエローハットの創業者・鍵山秀三郎さんが、熊本県の中学校で講演された時のお話です。

あとからくる君たちへ(11) 『オール1の落ちこぼれ、教師になる』

 ……23年前のある夜のことです。仕事を終えた一人の若者が、小学3年生の算数ドリルを1ページ、1ページめくりながら問題を解き始めました。昼間は建設会社で働き、疲れ切って帰宅してからの学習です。

世界の果ての通学路

あとからくる君たちへ(8) 映画『世界の果ての通学路』

「通学時間はどれくらい?」
「往復4時間、歩いて通っているよ。」
こんな会話が当たり前の世界に住む子どもたちの映画を紹介します。

あとからくる君たちへ(24) 少女たちの「無言の説法」が会社を変えた

 前回に続き、日本理化学工業と大山泰弘社長(当時)の話です。今回は、大山さんが抱いた二つ目の疑問について紹介します。


管理人の “がしん” です。
2018年3月にリタイヤしました。
このサイトは、シニアライフを楽しく生きるためのあれこれと、子や孫に語り伝えておきたい「人、もの、コト」の保管庫です。

【好きなこと】旅行、山歩き、映画鑑賞、読書、酒…
【好きな言葉】「着眼大局、着手小局」
【家族】妻と二人暮らし。子2人、孫3人

  • 31891総閲覧数:
  • 4171月別閲覧数:
  • 21814総訪問者数:
  • 3353月別訪問者数:
  • 2019年1月24日カウント開始日:
2019年11月
« 10月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930