山行記録

冠ヶ岳、「阿蘇南外輪山縦走ルート」の一部をミニ縦走

投稿日:2019年11月7日 更新日:

阿蘇中岳の噴煙

地蔵峠から望む阿蘇中岳の噴煙

 11月2日からの3連休にどこに出かけるか。紅葉の名所はどの山も混雑するだろう。山歩き、温泉、飲み会の全てが楽しめそうな場所を思案していると、「南阿蘇の展望が雄大で良かったですよ」とのB氏の言葉を思い出した。そうだ、なかなか足を伸ばせない南阿蘇に出かけるとしよう。

※ 本稿は2019年11月2日の山行記録を、11月7日にアップしたものです。

コースと活動概要

◆コース及び活動概要
※ 山行軌跡図はYAMAPによるもの。冠ケ岳山行軌跡図

08:44 地蔵峠登山口 ~ 08:52-08:59 地蔵峠 ~ 南阿蘇グリーン道路出合 ~ 冠ヶ岳分岐 ~ 10:23-11:13 冠ヶ岳(1154m)~ 送電線鉄塔分岐~ 鉄塔駐車場 ~十文字峠道出合~ 12:57 地蔵峠 ~ 13:04 地蔵峠登山口

参加メンバー:3人(B氏、N氏、がしん)

活動時間 4時間19分(行動時間3時間14分、休憩時間1時間05分)
活動距離 9.5km
高低差 ?m
累積標高 上り/下り 670m/614m
消費カロリー 1,669kcal

 

地蔵峠から縦走路へ

 3連休の初日は中園の中岳登山口から中岳、高岳をめざすルート、2日目は大戸尾根コースで根子岳東峰に登る腹づもりだった。しかし、中岳の火山活動による登山規制で半径2km以内は立入禁止とのこと(幸い根子岳は規制の対象ではなかった)。

 そこで初日は「阿蘇南外輪山縦走ルート」の偵察がてら、冠ヶ岳からの五岳展望を楽しむことにした。

 北九州を午前5時に出発、途中N氏をピックアップして九州自動車道を南下。益城熊本空港ICで一般道に降り、一路地蔵峠登山口をめざす。登山口着が8時30分頃、意外に早く着いた。7~8台駐車可能な駐車場には、既に先着の車が数台。

地蔵峠への登山道

地蔵峠へと続く丸木の階段

 駐車場左手の丸木段を登っていくと、10分ほどで稜線に飛び出て地蔵峠着。いきなり視界が開け、眼前に阿蘇五岳の大パノラマが広がっている。思わず歓声が口をついて出る。

 この日はPM2.5が多く、さらに中岳の噴煙と火山灰のせいで風景はかすんでいたが、それでもこの大迫力の眺望には圧倒される。空気の澄み渡った時に、ぜひもう一度来てみたいものだ。

噴煙を上げる阿蘇中岳

 しばらくスケールの大きな阿蘇の眺望を楽しみ、祠の地蔵様にお参りして、冠ヶ岳への縦走路に足を踏み入れる。

阿蘇南外輪山縦走ルート
 空は青空、人影はなし。右手に大阿蘇を遠望しながら、どこまでも歩けそうなすてきな道が続いている。「いいっすねぇ」、N氏が上機嫌の時の口ぐせだ。思わず小生も「そうっすねぇ」と返したくなる。

 阿蘇南外輪山の俵山から地蔵峠に至る縦走路の魅力は、かねてより耳にしていた。いつかは歩いてみたいと思っていたので、今回その一部だけでも歩けるのはとても嬉しい。じわじわとテンションが上がってくるのが分かる。

 途中一度南阿蘇グリーン道路に出て、200mほど舗装道を歩くことになるが、ほとんど車は通行していない。こんなことをして歩いても大丈夫だ。

南阿蘇グリーンロード
 舗装道からすぐ右上の縦走路に上がり、植林やブナも混じる自然林を交互に歩いていく。中岳の噴煙が先ほどより大きく広がってきた。

噴煙を上げる阿蘇中岳

 途中、落葉した自然林の中で道を見失ってしまったのに気づく。どこを歩いても良さそうな気持ちのよい林なので、適当に歩いたのがいけなかったようだ。

冠ヶ岳への縦走路 スマホのGPSソフトで現在地を確認。登山道を右に外れていた。現在地が即座に分かるGPSは、有り難いものだ。

YAMAPのGPSソフト

 出発して90分ほどで、冠ヶ岳への分岐を示す案内板を発見。ここから左に800m進むと冠ヶ岳のようだ。

冠ヶ岳

 左折後、すぐになだらかな山頂が見えてきた。ススキとクマザサに覆われた緩い斜面を登り、10時23分、山頂着。

冠ヶ岳

 

山頂でランチを楽しみ、鉄塔コースで下山

 冠ヶ岳山頂では、既に到着したご夫婦が、阿蘇五岳を一望できる絶好の場所で弁当を広げていらっしゃる。周囲を見渡すと右斜め前方にくじゅう連山の山並み、右後方には祖母・傾の稜線を望むことができる。

冠ヶ岳山頂

南外輪山稜線の彼方に阿蘇五岳を遠望する

 まだ10時台で昼食にはかなり早いが、この広々とした展望を楽しみながらのランチは捨てがたい。小生らも手近なベンチに腰掛け、ゆったりとした時間を過ごすことにした。

阿蘇南外輪山稜線

どこまでも続く南外輪山の稜線。阿蘇カルデラの巨大さを実感。

 風もなく、ポカポカとした陽光に包まれ、食後のコーヒーまで味わいつくす。ただただぼんやりと風景を眺めるだけなのだが、全く飽きることがない。実に幸せな気分だ。

 下山は、広々としたカヤ野が広がる鉄塔コースを選択。登山道は、この鉄塔と電線の下に沿って続いているので、迷うことはない。

冠ヶ岳鉄塔コース

 下山途中に振り返った下山路。冠ヶ岳山頂から斜面を下り、鉄塔を左折、送電線沿いに直進してきたことがよく分かる。往路と違って、小さなアップダウンが連続し、意外に手強い道だった。

冠ヶ岳鉄塔コース

 

久木野キャンプ場でテント泊

 今回のベースキャンプ地は、「南阿蘇久木野(くぎの)キャンプ場」。「くぬぎの森の中のキャンプ場」と言ううたい文句のとおり、雑木林をそのまま切り拓いたようなキャンプ場だ。入場料500円、テント持込料が一張り500円(1泊)という利用料も魅力である。

 どこでも好きな所に設営OKということなので、炊事棟に近い所にタープ、テントを設営。

南阿蘇久木野キャンプ場

まずタープを張り、椅子、テーブル、食材を搬入。

南阿蘇久木野キャンプ場

続いて、各人のテントを設営。

 温泉に入浴する前に、道の駅「あそ望の郷くぎの」に立ち寄ってみる。ここからの阿蘇の展望が絶景だと耳にしたからだ。立ち寄ってみると、すごい人出である。駐車場はほぼ満杯、展望テラスに立つと、なるほど阿蘇五岳の全容がドカーンと広がっている。まさに雄大、まさに壮観。カメラに収まりきれないほどの山体が、威風堂々と存在する。

阿蘇五岳の遠望

 今春ここで車中泊をしたB氏によれば、夜は満天の星が見え最高のロケーションだったとのこと。隣接するモンベル南阿蘇店にも立ち寄りたかったが、まずは温泉である。

 本日の温泉は、キャンプ場から車で数分の「四季の森温泉」。ちょうどよい湯加減の炭酸水素温泉にどっぷり浸かると、思わずうめき声が出てしまう。「今日は帰らなくてもいいんです。最高ですねぇ!」とN氏。同感である。

 キャンプ場にもどり、分担で夕食の準備を終え、ビールで乾杯! 七輪で子持ちししゃもを焼き、続いて焼いたフランスパンにサバ缶ベースのディップを載せる。今晩の主菜は「キャベツのドボン鍋」だそうだ。ほどよくゆで上がったウインナーをつまみに、ワインを飲み干す。

キャベツのドボン鍋

今夜のメインディッシュは、キャベツのドボン鍋

 不良じじい達の酒宴は、長くは続かない。朝が早いこともあって、まずN氏が7時台には轟沈! 続いて小生らも8時過ぎには、崩れ落ちるようにテントに倒れ伏す。明朝は5時起きで、根子岳東峰を登る予定。

 深夜に目覚めトイレに歩く途中で見上げると、なるほど木々の間から美しい星空がのぞいていた。

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