1週間ほど前から、昼食をつくり始めた。
今はやりの「男の手料理」と気取りたいが、そんな格好いいものではない。料理は上げ膳据え膳が一番である。
では、なぜか? これから長く続くシニア・ライフを考えると、いつかは自分で料理を作る時がくるだろう、と予測した上での苦渋の(?)決断である。
建築家の藤森昭信氏によれば、“定年後とは、老後とは、衣食住と見つけたり”(「暮らしの根幹をゆっくりと楽しむ」)だそうだ。
「着て、食べて、住む」の3つが、シニアライフの大半を占めているわけで、衣食住をどう充実させるかで、残された人生の質は決まってくる。
とりわけ、生きることの根幹、命の源である食をないがしろにするわけにはいくまい。夕食は無理でも、せめて朝食か昼食ぐらい自分でつくれないかと考えた次第。
ご同輩の方々、まだ元気で体力のあるうちに料理の学習をしておこう。世は「生涯学習」時代である。シニア男性が一番に学ぶべきは、衣食住のノウハウだと聞く。家事をきちんとこなせることが、高齢化社会の必須スキルとなるだろう。
とりあえずこの1週間の昼食の写真をアップしてみた。麺類が多いし、似たようなメニューばかりである……。
「できるものから、小さく、コツコツ、ゆっくりと」、しばらくはマントラのように唱える必要がありそうだ。
◆6月22日(金) ナポリタン・スパゲティ
初めてナポリタンスパゲティを作ってみた。トマトジュースの缶を開けるとき、力余って床マットを汚してしまう。
◆6月23日(土) 野菜天うどん
冷蔵庫に残っていた野菜天と錦糸卵の残りをトッピング。手際よく作ることができたが、味付けが濃すぎた。
◆6月24日(日) ※ 山行のため、山ご飯
◆6月25日(月) 再びナポリタンスパゲティ
トマトジュースが残っていたので、再びナポリタン。今回は、ソースを作りながら、圧力鍋でスパゲティをゆでてみる。
圧力釜のゆで時間がよく分からないのが課題。
◆6月26日(火) 親子丼
初めて親子丼を作ることができた。簡単な料理らしいが、段取りが悪く意外と手間取った。
◆6月28日(木)焼きそば
鳥のささみ、キャベツ、タマネギ、もやし、しめじ、竹輪等々、野菜たっぷりのヘルシーな焼きそば。ごま油でささみをコーティングして、うまみを閉じ込めるらしい。
野菜の分量が予測できないのが課題……。
◆6月29日(金) 冷やしうどん
みりん、醤油、水、かつを節でめんつゆを自作する。ハムときゅうりをトッピングするため、千切りに挑戦。錦糸卵もあればよかった。
◆6月30日(土) チャーハン
ハムよりも焼き豚の方がうまかったかも……。冷凍ニンニクをスライスし炒めようとしたら、油が盛大に飛び跳ね叱られる。
栄養が偏りそうなので、トマトジュースをつけてみた。
※ 西日本はうっとうしい雨が続きます。ちょっと一息……。
(出典:YouTube 映像詩「奈良、時の雫」 保山耕一撮影)
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