※ 本稿は2020年5月2日の山行記録を、5月4日にアップしたものです。
新型コロナウイルスの感染拡大が収まる気配もないため、遠出を自粛してきた。出かけるのは近くの山ばかり。車で山に直行し、山中では他の登山者との接触を避け、下山後は寄り道もせず直帰する。「直行・直帰」単独登山である。
好天に誘われ、新緑に染まった山をたっぷりと歩きたくなった。山友のB氏から「現地集合、現地解散で『密接』を避けて歩きませんか」、とのお誘いがかかる。
福岡県内で登山者が少なく、新緑が見事でたっぷり歩ける場所はと考え、犬ヶ岳に出かけることにした。求菩提(くぼて)山まで縦走し、運が良ければシャクナゲの開花も楽しもうという魂胆である。
目次
コースと活動概要
◆コース及び活動概要
※ 山行軌跡図はYAMAPによるもの。
08:01 犬ヶ岳登山口 ~ 09:08 経読林道出合 ~ 09:29-09:39 笈吊峠 ~ 10:20-10;36 犬ヶ岳 ~ 10:42-10:47 二ノ岳 ~ 11:11-12:01 一ノ岳 ~ 13:33-13:50 求菩提山 ~ 14:41 求菩提山第一駐車場
※ 犬ヶ岳登山口~求菩提山第一駐車場間は、車で移動。
参加メンバー:B氏、がしん
活動時間(含む休憩時間) | 6時間40分(行動時間4時間46分、休憩時間1時間53分) |
活動距離 | 12.6km |
高低差 | 703m |
累積標高上り/下り | 1,256m/1,257m |
カロリー | 3,326kcal |
求菩提山第一駐車場から一ノ岳まで
午前7時40分、山伏像が出迎えてくれる求菩提山第一駐車場に到着。まもなく到着したB氏の車に乗り、約1km離れた犬ヶ岳登山口に移動する。もちろん車内ではマスク着用。
準備を終え、コンクリート舗装の登山道を登って行く。まばゆいばかりの新緑に包まれて歩いていくと、エネルギーが湧いてくるような気分である。
蛍光色の緑のシャワーを浴びているような山歩き、何て気持ちがいいんだ。
経読林道直下の急登にさしかかると、両足のヒラメ筋がぱんぱんに張ってくるのがわかる。帽子のひさしを伝って汗が滴り落ちてくる。なまった体に活を入れ、何とか踏ん張り、林道に出合って一休み。登山口から約1時間の行程だ。
グリーンシャワーを浴びながら、林道をのんびり歩いていく。人に出会うこともなく、聞こえるのはウグイスの鳴き声のみ‥‥。いいぞ、いいぞ。
10分足らずの林道歩きを終えると、笈吊峠(おいづるとうげ)までの登りが待っている。このアブラチャンの林の新緑もため息がでるほどの美しさである。
笈吊峠の長い鎖場を越え、犬ヶ岳までの稜線歩きが始まる。
この笈吊峠から続く尾根筋の登山道は、裏年でなければ、たくさんのシャクナゲが咲き乱れ、一面ピンクに染まったシャクナゲの群落が楽しめるはずだ。期待に胸が膨らむ。
結果は‥‥、残念ながらほとんど花は見ることができなかった。というより、つぼみさえ付いていない株が大半である。犬ヶ岳山頂までの約40分間で遭遇したのは、ほころびかけたつぼみが2輪のみ。
「今年のシャクナゲはさっぱりだなぁ」と出合った登山者がもらしていた。
犬ヶ岳山頂の避難小屋で行動食休憩をとり、そのまま一ノ岳へと続く稜線を進んでいく。
一の岳から求菩提山まで
一ノ岳着が11時11分。ふかふかの落葉に腰を下ろし、ゆったりランチをとることにする。GWらしい好天に恵まれ、食後のコーヒーまでのんびり楽しむことができた。
午後は、求菩提山まで続く縦走路をぶらぶらと歩くだけのお気軽山行である。修験者がたどったとされる整備された道を進んでいく。
90分余り歩いて求菩提山頂の上宮に着いた時は、けっこう疲れているのが分かった。トレーニング不足は否めないなぁ。
どこまでも続く石段を下り、求菩提山第一駐車場に着いたのが14時41分。休憩も含めて6時間41分の山歩きであった。
求菩提園地で、ツクシシャクナゲを楽しむ
山中でシャクナゲを見ることができなかったこともあり、求菩提園地のシャクナゲをのぞいてみることにした。園地内の求菩提資料館やキャンプ場の周辺には、約3000株のツクシジャクナゲが植えられている。訪れてみると、ちょうど見ごろを迎えたらしく、辺り一面にピンク色が満ちあふれている。
コンデジの安カメラでとった写真だが、雰囲気だけでもお楽しみいただきたい。
本日はコロナ感染予防のため、下山後の温泉はカット。自宅の風呂でこわばった体をほぐし、冷えたビールで頑張った自分に乾杯!
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