山行記録

英彦山、ドクロ岩を訪ね白岳経由で周回

投稿日:2022年3月18日 更新日:

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

双戸窟(ドクロ岩)、目が合うと少し怖い(汗)

 「英彦山のドクロ岩、行ったことありますか?」不意にSさんから尋ねられたが、そんな恐ろしい岩など知るはずもない。
 数日後、「アタック山の会の臨時山行で行きませんか」とのお誘いのメール。白岳(772m)という未踏ピークも歩くとのこと、好奇心にかられ出かけてきた。

※ 本稿は2022年3月13日の山行記録を、3月18日にアップしたものです。

コースと活動概要

◆コース及び活動概要
※ 山行軌跡図はYAMAPによるもの山行軌跡図 英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

09:05 英彦山大権現駐車場(登山者用)~ 10:00 ドクロ岩(双戸窟)~ 10:15 703m ピーク ~ 10:50 虚空蔵窟 ~ 玉屋神社分岐 ~ 11:37 白岳(772m)~ 12:07-12:43 泉蔵坊跡(昼食)~(旧道跡)~ 13:14 英彦山大権現 ~ 13:30 駐車場

※ 参加メンバー:9名(アタック山の会メンバー)

活動時間(含む休憩時間) 4時間27分
活動距離 4.4km
累積標高上り/下り 475m/468m
カロリー 2,216 kcal

 

写真中心の山行メモ

 ネットで「ドクロ岩 英彦山」で検索してみると、なるほどドクロの形の岩がある。奉弊殿から徒歩20分余りの場所に位置するようだ。

 歩き慣れた道を進むのは芸がないと思ったのか、Sリーダーは英彦山大権現から谷を詰め、尾根に乗り上げてドクロ岩をめざすルートを選択。帰路は白岳という未踏峰を踏み、後は道なき道を地形図、コンパス、GPSを頼りに下るとのプラン。念のためヘルメット必携というお達しであった。

 通い慣れた英彦山だが、こんなルートがあるとは知らなかった。

 英彦山大権現の登山者用駐車場に車を駐め、福太郎の工場横の舗装道(林道?)から取り付く。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 すぐに舗装道は途切れ、ゆるやかな登り道に。踏み跡と赤テープをたどって進む。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 林立する杉の間を縫うように、ゆっくりと高度を稼いでいく。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 取り付きから約20分ほど進んだ地点に、高さ30cmほどのちっぽけな私標が。つい最近、どなたかが設置してくださったらしい。
 ここから左をとり、尾根に乗り上がるようだ。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 小さな沢を渡渉し、尾根に上がる道を探す。この辺りが迷いやすい地点のようで、赤テープもあまり頼りにならないようだ。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 何とか尾根に上がる道を見つけ、淡々と高度を稼いでいく。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 尾根に沿って80mほど高度を上げると、双戸窟(ドクロ岩)を示す私標を発見。ここから10分ほどでドクロ岩への分岐がある。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟) 目印の巨石から右に下ると、二つの眼窩がおちこんだドクロの顔が‥‥。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 近づくと、結構な迫力である。 英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 皆さん、興味津々で観察に余念がない。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 下から見上げると、少したれ目気味なのも愛嬌というもの。ここで小休止し、水分補給とした。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 ドクロ岩から少し登ったところの703mピーク。樹木に覆われ、展望は余りきかない。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 ピーク少し先の露岩帯を登ると、展望が開けている。Sリーダー、ご機嫌の様子。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 展望はまずまずというところ。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 少し進むと、苔に覆われた墓石が居並ぶ墓地が現れる。広い墓地を抜け、

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 数分登ると、奉弊殿から玉屋神社に続くおなじみの登山道に突き当たる。九大生物研究所分岐の近くのようだ。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 右をとり、玉屋神社方面に進む。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 途中、「虚空蔵窟まで100m」の道標から左へ。きつい登りを上へ上へと進む。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 虚空蔵窟。覆いかぶさるような巨大な石、その下に広がる静寂な空間。
 虚空蔵菩薩像(多分)と弘法大師像が安置されていた。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 虚空蔵窟からの下りは、結構な急坂。転倒・落石に備え、すでにヘルメット着用のメンバーも‥‥。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 白岳にいたる分岐(道標なし、赤テープがあるだけ)で全員ヘルメット着用。ここから先は、踏み跡も定かではない道が続く。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 11時37分、白岳(772m)山頂着。本日の最高峰である。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 ここから先は、南西に伸びる尾根を地図とGPSを頼りに下り、泉蔵坊跡を目指す。急降下のような下りのため、補助ロープを設置。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 道などないため、足を置きやすい場所を探しながら下っていく。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 補助ロープ2ピッチで傾斜が少しゆるむので、後は各自歩きやすいルートを選び尾根を下る。しばらく下ると、僧坊跡の空き地が見えてくる。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟) 12時10分、泉蔵坊跡に到着。お社と弘法大師像にお参りし、昼食とした。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 英彦山大権現へと下る旧道で、ミツマタの群落に遭遇。ほころび始めた黄色の花が何とも可憐である。春は確実に近づきつつあるなぁ。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 突然現れた塞(さや)の神。横には「日本古来より伝わる子宝、安産の神様です。おさわりの上、ご祈願ください。」とある。

英彦山 ドクロ岩(双戸窟)

 この後、近くの深倉峡に祀られている〇〇石について、K氏と大いに話が弾む(笑)。

 13時30分過ぎ、無事に駐車場着。未踏ルートを味わい、楽しい山歩きができた。
 帰宅後のビールが美味かったのは、言うまでもない。

 よろしければ他の山行記事もどうぞ。50歳から山歩きを始めたシニアの山歩きレポートです。お役に立つ情報があれば幸いです。

◆ 過去の英彦山の山行レポートはこちら >
 初詣でを兼ねて英彦山へ
 初冠雪の英彦山、今季初の霧氷に出合う
 英彦山、新緑のシャワーを浴び、ケルンの谷から山頂へ
 英彦山、北西尾根の紅葉を撮り歩く
 英彦山、四王寺の氷瀑から厳寒の南岳へ

◆ 過去の山行レポートは、こちら 
  >カテゴリー「山行記録」関連記事へのリンク

-山行記録
-, , , ,

執筆者:


  1. […]  英彦山、四王寺の氷瀑から厳寒の南岳へ  英彦山、ドクロ岩を訪ね白岳経由で周回  英彦山、新緑を求めて北西尾根へ […]

  2. […]  英彦山、四王寺の氷瀑から厳寒の南岳へ  英彦山、ドクロ岩を訪ね白岳経由で周回  英彦山、新緑を求めて北西尾根へ […]

関連記事

仰烏帽子山、春を告げる福寿草に会う (2)

 山行最後の締めは福寿草である。群生地に続く岩場を下っていくと、人だかりが見える。どうも福寿草を撮影している登山者たちのようだ。目をこらしてよく見ると、あちらにもこちらにも黄金色の福寿草がそろい咲きである。

天山、新緑の登山道と開放的な稜線歩きを楽しむ

 所属している「アタック山の会」の4月定例山行は、佐賀の天山(てんざん・1046m)。昨日の経塚山(大分県)に続き、本日は佐賀県の山歩きである。

虎ヶ岳~烏帽子岳、春の陽光に包まれ干支(えと)登山

 本日はアタック山の会の月例山行日。先月の例会は雨天で中止したため、干支(えと)登山の再挑戦である。訪れるのは山口県光市の虎ヶ岳だ。

春爛漫の平尾台をぶらりと散策

 急に思い立った山歩きなので、本日はお題なしである。春爛漫の平尾台で、陽光を浴びながらのんびり歩きを楽しむことに決めた。

紫陽花

足立山、梅雨晴れ間の早朝に鉄塔広場まで

 昨日の天気予報では、今日は晴れとのこと。梅雨の晴れ間をぬって、近場の山で軽い足慣らしをしておこうと思った。暑さと日差しを避けたいので、朝の早い時間に歩くことにしよう。


管理人の “がしん” です。
2018年3月にリタイヤしました。
このサイトは、シニアライフを楽しく生きるためのあれこれと、子や孫に語り伝えておきたい「人、もの、コト」の保管庫です。

もっと詳しいことが知りたい方は、こちらをどうぞ。

【好きなこと】旅行、山歩き、映画鑑賞、読書、酒…
【好きな言葉】「着眼大局、着手小局」
【家族】妻と二人暮らし。子2人、孫3人

  • 328899総閲覧数:
  • 3705月別閲覧数:
  • 226712総訪問者数:
  • 2779月別訪問者数:
  • 2019年1月24日カウント開始日:
2024年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031