「近場でいいから、どこか歩きませんか」とのS氏からのお誘い。昨年の12月からコロナ禍と寒さのため、どっぷりと巣ごもり生活に浸り切りの日々‥‥。
1月10日に英彦山四王寺の滝を訪れて以来、山にはとんとご無沙汰である。おかげで腹は出るわ、体は重いわの悪循環。とてもハードな山歩きはできそうもない。
「足慣らしに皿倉山(さらくらやま)を歩こうか」ということで、北九州市八幡東区の帆柱自然公園四座(花尾山、帆柱山、権現山、皿倉山)を周回することになった。
※ 本稿は2021年2月7日の山行記録を、2月12日にアップしたものです。
目次
コースと活動概要
◆コース及び活動概要
※ 山行軌跡図はYAMAPによるもの。
0803 皿倉山ケーブルカー駅駐車場 ~(煌彩の森コース)~ 県立ふれあいの家跡地隣接広場 ~ 花尾分かれ ~ 09:03-09:17 花尾山 ~ 帆柱分岐 ~ 09:46-09:54 帆柱山 ~ 10:29-10:40 権現山 ~ 皿倉平 ~(展望休憩舎で昼食)~ 11:41-11:52 皿倉山 ~ 11:57-12:06 国見岩 ~(トラバース道)~(煌彩の森コース)~ 12:50 ケーブルカー駅駐車場
参加メンバー:2名(S氏、がしん)
活動時間(含む休憩時間) | 4時間47分(行動時間:3時間43分、休憩時間1時間4分) |
活動距離 | 9.0km |
累積標高上り/下り | 836m/833m |
カロリー | 2,366kcal |
帆柱自然公園の魅力
山行軌跡図をご覧いただくと分かるように、本日のコースは皿倉ケーブル駅をスタートし、反時計回りに4つの低山ピーク(花尾山→帆柱山→権現山→皿倉山)を周回するもの。山歩きを始めた頃、よくお世話になった大好きなコースである。
帆柱連山、左から皿倉山、権現山、帆柱山の稜線が続く
(出典:tabiyori)
このコースの魅力を挙げてみると‥‥、
- アプローチが容易
JR八幡駅から登山口まで徒歩30分。
マイカーの場合は、北九州都市高速大谷ICから約5分。わが家からは一般道で約25分弱の距離。 - 3階建ての立体駐車場(178台)が整備され、駐車が楽
料金は24時間300円(2021年2月現在)。ただし好天の休日には満車となることも多い。 - 整備された登山道で安心
登山道と道標が整備され、地元のハイカーも多く、小さな子供連れでも安心して歩ける。 - 関連施設が充実している。
トイレ、休憩所、ビジターセンター(皿倉山9合目)、山頂展望台には売店・レストランが付設されている。
歩くのに疲れたら、ケーブルカーやスロープカー(いずれも有料)での下山も可能。 - 変化に富んだ山歩きが楽しめる。
山系一帯が豊かな自然林に包まれており、四季を通じて森歩きの楽しさが満喫できる。
花尾城跡、皇后杉、皿倉山頂の大展望、国見岩からの絶景等、ビューポイントに恵まれている。
皿倉山以外の3山は登山者も少なく、静かで落ち着いた山歩きが味わえる。 - 山歩きビギナーのトレーニングに最適
本コースの場合、歩行時間4~5時間、累積標高差800mのトレーニングが可能。
皿倉ケーブルカー(出典:tabiyori)
登山口から花尾山まで
午前8時3分に立体駐車場を出発。駐車場横の公衆トイレの少し先に、皿倉山のメインルート「煌彩(こうさい)の森コース」登山口がある。
自然林の中を進み、法輪禅寺を右手に見た先で車道を横断。さらに5分ほど登ると細い舗装道に出合うので、右に曲がるとすぐに広場に出る。
ここが本日の周回コースのポイント。この広場には花尾山への道標がないため、迷いやすい所だ。皿倉山頂に直行するなら、左手の「登山道入口」とある階段を登ればよい。
花尾山に立ち寄る我々は、前方に延びる舗装道を進んでいく。道なりにしばらく進むと「花尾分れ」(花尾山への分岐)が見えてくる。
紅白に塗り分けられたの車止めの先に、きちんとした道が続いている。
道なりに歩いていくと、「花尾の辻」の道標に出合う。花尾山まで10分だ。
「花尾城趾」と刻まれた大きな石碑。花尾城は南北朝時代に築かれた山城だとか。
9時3分、出発して1時間で花尾山頂に着。広場のような山頂には国旗掲揚台が立ち、これから歩く帆柱山、権現山、皿倉山の稜線が望める。
花尾山から皿倉山まで
花尾の辻に戻り、帆柱山への道をたどる。ここから先は要所々々に分かりやすい道標が設置され、迷うことはない。素晴らしい自然林の中、のんびり森林浴を楽しむとしよう。
9時46分、帆柱山頂。山頂は樹林に覆われ展望は北西の方角のみ。静かで落ち着いた空間は居心地がよく、いやされる。
次の写真は帆柱山から権現山へと続く登山道。巨木、古木が点在するこの道は、静かでゆったりとした山歩きが楽しめる大好きな道だ。
10時29分、権現山頂着。山頂には紅白に塗られた電波塔が立っている。
目指す皿倉山頂の電波塔がすぐそこに見える。
キャンプ場の横を過ぎ、
皿倉平(8合目)の公園を抜け、
ビジターセンター(元国民宿舎)の前を通り、
山頂へ続く階段を登っていくと、
皿倉山頂(622m)に到着。各放送局が設置したテレビ、ラジオの電波塔が林立している
広々とした山頂からは北九州市のほぼ全域が見渡せる大展望が得られるのだが、あいにく今日はかすんでパッとしない。
皿倉山頂は九州を一周する「九州自然歩道」の起点でもある。山頂にはその記念碑が立つ。
国見岩に立ち寄り絶景を満喫
下山途中でビューポイント「国見岩」に立ち寄ることにする。山頂の東側を少し下ると「天空ドーム」と呼ばれる展望台が見える。このすぐそばに国見岩への分岐がある。
「国見岩コース下り口」と書かれた案内板の右から下っていく。
7、8分下ると国見岩を示す私標がある。左に入り込むとすぐ「史跡国見岩」の標柱が立つ大岩に出る。石柱の先は切れ落ちており、高所恐怖症の方は足が震えるかもしれない。ここからの眺めは、言うことなしの絶景である。
太古の昔、神功皇后が西征のおりにこの岩場に立ち、日暮れまで国々を眺望したと伝えられている。
国見岩に立つS氏、本日のコーディネイトは、カラフルな帽子と黄色のザックで華やかさを演出。黒マスクできりりと締めるところが憎い。
下山途中で見つけた山椿のコラージュ。何かほっこりとなるなぁ。
休憩も含めて5時間弱の山歩きを終え、駐車場にもどったのが12時50分。好天の日曜日ということもあり、立体駐車場は満車状態。
コロナ禍による非常宣言事態が続く日々、自然の中で癒やされたいという方が多いのだろうなぁ。
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