山行記録

由布岳、盛夏のテント泊山行 (2)

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志高湖の白鳥

志高湖畔で羽根を休める白鳥。人を恐れる様子はない。

 由布岳登山を終え、一路「志高湖野営場」へ車を走らせる。早めに好条件の場所にテントさえ張ってしまえば、後は「温泉→ビール→うまい飯」という極楽タイムが待つのみだ。

◆ 前回の山行レポートはこちら >由布岳、盛夏のテント泊山行 (1)

※ 本稿は2020年8月9日の山行記録を、8月17日にアップしたものです。

お気に入りの志高湖野営場

志高湖

志高湖(出典:Wikipedia)

 志高湖野営場(大分県別府市営)は、大好きなキャンプ場の一つだ。その特長は‥‥、

  • 標高約600mの志高湖畔(周囲約2km)に位置し、豊かな自然に恵まれた絶好のロケーション
  • 使用料安価(2020年8月現在で、野営料1人330円、車両乗入れ1台440円)
  • 通年営業で予約不要
  • 広い駐車場、売店、清潔なトイレ、ボートの貸出等、恵まれた施設
  • 由布岳正面登山口まで車で約15分、鶴見岳登山口まで車で約5分という利便性
  • 直近の堀田温泉(別府市営)まで車で10分

 問題は夏休み中の3連休中日とあって、家族連れを含め大混雑が予想されること。

 志高湖着が11時40分頃、予想通り広い駐車場は利用客の車で満杯だ。皆さん13時からの車両乗入れ時間を待っている様子。入口近くの好条件の芝地は、既にテントが数多く張られている。

 テント設営は11時から可能なので、タープ1張りと各人のテントを手に、1kmほど離れたB氏推奨のテン場に徒歩で向かうことにする。

 なるほど、野営場最奥部の芝地にテントを設営する人は少ないようだ。

志高湖野営場

この広々とした芝の上にテントを設営することにしよう

志高湖野営場

設営後のベースキャンプの様子。椅子やテーブル等は後で車で搬入。

 振り返ると美しい芝生が広がり、湖の向こう正面には先ほど登った由布岳、その右には鶴見岳の雄姿が望める絶好の場所である。

志高湖野営場

右端は鶴見岳、正面の由布岳は雲に隠れてしまった。

 登山で汗だらけの上に、テント設営で「これでもか」というほどの汗をかき、その後駐車場まで約1kmを歩いた我々は、ほぼ全身ずぶ濡れ状態。

 車で約10分の別府市営堀田温泉で一汗流し、ベースキャンプへ戻り、冷えたビールを飲み干したうまさは筆舌に尽くしがたい。「たまらん!」の三乗である。

 後は風景を楽しみながら飲みかつ喰らい、楽しいひとときを過ごすのみ。極楽タイムのスタートだ。

山飯の競演

 本日の夕食は、いつもと異なり各自が1~2品持ち寄るスタイル(費用は割り勘)。
 まずは、N氏手作りの「煮卵」と「ぬか漬け」で2本目のビールを楽しむことにする。煮卵は瞬時に胃袋におさまり、残念ながら撮影する時間はなかった。

ぬか漬け

新鮮な夏野菜のぬか漬け。

 B氏はビールをちびちびと飲みながら、トマト、モッツァレラチーズ、アボガドを切り刻んでいく。最後に、オリーブ油、黒胡椒、レモン汁等をふりかけると「カプレーゼ」(イタリアのサラダ)の完成だそうだ。

カプレーゼ

カプレーゼ

出来上がったカプレーゼ。白ワインに実によく合う。

 冷えた白ワインを開け、馬鹿話に興じながら紙コップを傾けていると、心地よい酔いが全身に回り陶然となってくる。

 上品で淡泊なカプレーゼの後は、ガツンとパンチの効いたやつをかますとしよう。

 ニンニク、しょうが、ミョウガをみじん切りに、細ネギを小口切りにし、小山のように盛り上げる。強烈な薬味の香りが鼻孔を刺激する。これにサバの水煮缶(汁は廃棄)を混ぜ合わせ、醤油とみりんて味付けしたカナッペの具材はどうだ。

カナッペの具材

みじん切りにしたニンニクの匂いが強烈な一品。

 見た目はグロテスクだが、カリカリに焼いたフランスパンの上に載せると実にうまいつまみになる。これでまたワインが進む、進む。 

 さて本日のメインディッシュは、ステーキとベーコン野菜スープだ。小生が野菜スープを作っていると、B氏が焚き火台の上に鉄板を敷き、厚さが4~5cmはあろうかという肩ロースを焼き始める。

厚切りステーキ

 料理にうるさいB氏、ステーキの焼き方にも流儀があるようで、背中から「俺に任せろ」オーラが出ているのが分かる。小生はスープづくりに専念するとしよう。

キャンプでステーキを焼く

ステーキを焼くグルメB氏。集中の度合いが半端ではない。

 ふと視線を上げると、由布岳の背後に夕陽が隠れ、残照があたりを染め始めていた。

志高湖野営場

由布岳に沈む夕陽と静かな湖畔、至福のひとときを味わう

 ステーキを焼き上げ、アルミホイルに包んで余熱調理に入っているB氏。チェアに腰を降ろし、この光景に見入っている。N氏も同様である。

志高湖野営場でくつろぐ

チェアに腰掛け風景を楽しむB氏。あちこちに同じ格好のオヤジがいる。

 スープを作り終えた小生もデッキチェアに腰かけ、この風景をしばし楽しむことにした。えもいわれぬ至福の時が流れる。

 ミディアム・レアに焼き上がったステーキはすこぶる美味であった。これまた食べるのに忙しく、写真を撮っていないのが悔やまれる。

 このあたりで動きが止まったN氏。まだ19時30分というのに、まぶたがふさがりかけている。聞けば午前2時30分起床とのこと。午前6時からの登山と午後のテント設営、14時から始まった飲み会でさすがに睡魔が襲ってきた様子。マイテントで早々と轟沈だ。

 しばらくしてB氏がステーキを食べながら居眠りを始め、小生も酩酊状態でテントに転げ込む。時計を見ると20時40分であった。

 手をつけられなかった野菜スープは、明朝スープスパゲティにするとしよう。

 

はげの湯温泉で一風呂浴び、帰路につく

 翌日は長者原ビジターセンターで先般の豪雨被害による登山道情報を確認し、その後ドライブがてら近くの温泉で一風呂浴びて帰路につくことにした。

 長者原ビジターセンターでくじゅう連山の様子を尋ねると、かなり深刻な被害状況のようだ。詳細は長者原ビジターセンターのWebサイトに情報があるので、最新情報を確認し危険を避けて 通行する必要がある。

 長者原からスガモリ峠に続く硫黄山道路を遠望すると、星生山側からの土石流の跡がはっきりと分かる

くじゅう硫黄山道路

長者原からコンデジの望遠で撮影した硫黄山道路付近のようす

 牧ノ戸峠~瀬の本~小国町と車を走らせ、熊本県阿蘇郡小国町の「はげの湯温泉」で一風呂浴びることとした。「くぬぎ湯」で家族風呂とやらに入る。

 家族連れやカップルが利用者の大半を閉める中、中高年のおっさん3人の利用はかなり違和感がある。が、風呂自体はいいお湯でリーズナブル(60分1500円)だった。

はげの湯温泉 家族湯

我々が利用した露店岩風呂。緑が美しく左前方に涌蓋山が望めた

はげの湯温泉 地獄蒸し

温泉の蒸気で食材を蒸す「地獄釜」も利用可だ。

 入浴後は大分県玖珠郡のジビエ料理の店でイノシシ肉(鉄板焼き、カレー等)を食し、大満足で帰路についた。

◆ 由布岳の過去の山行レポートは、こちら >由布岳の紅葉を静かに味わう万緑の中、由布岳で一人山行を楽しむ

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