出雲見聞録(5) 松江城周辺を気ままに歩く

投稿日:2021年4月16日 更新日:

 
マスクをかけた狛犬 松江神社

マスク着用の狛犬母子(松江神社)

 2021年3月11日、旅に出て3日目である。出雲大社をゆっくり参拝し、欲しかった掛け軸も入手できたので、今回の旅の目的は達成である。
 後は自由気ままに松江と境港を歩くとしよう。

◆前回の記事はこちら >出雲見聞録(4) 掛け軸の品定めに古美術店へ

※ 本稿は2021年3月11日の記録を、4月16日にアップしたものです。 

国宝・松江城を訪れる

 山陰観光の定番の一つ「足立美術館」は過去に2回、映画『砂の器』のロケ地である「亀嵩(かめだけ)駅」も既に訪れているので今回はパス。

 そこで本日は松江城(2015年に国宝指定)と武家屋敷周辺を散策し、午後は境港をぶらぶらと歩くことにした。

松江城の内堀

松江城の内堀、松と相まって落ち着いた雰囲気。

 ホテルから徒歩5分ほどで松江城内着。堀割の松と整然と積み上げられた石垣の美しさが目を引く。

松江城の石垣

 観光スポットだというのに、あたりに人の姿はほとんど見えない。コロナ禍のせいか? まぁ、我々は静かな散策ができて有り難いのだが‥‥。

松江城

 城内にある松江神社の狛犬はマスク着用。立体縫製のマスクを作るのはさぞ大変だったろう。耳掛けとなっていないあたりに、作り手のお疲れの様子がうかがえる。

マスクをかけた狛犬 松江神社
 相対する父犬には次のようなメッセージが付けられていた。

 お父さん狛犬は  コロナウイルスを 咬んで鎮圧し
 お母さん狛犬と 子ども狛犬を 護っています
 皆さん 頑張りましょう

狛犬 松江神社

 ほどなく天守閣を望む広場に到着。天守は黒を基調とした風格あるたたたずまい。渋いなぁ。

松江城天守閣

 慶長16年(1611年)完成というから、400年以上前の築城だ。補修が行われたとは言え、これだけの年月を経た天守が現存することにある種の感慨を覚える。
 天守が現存するのは、松江城を含め全国で12城のみだそうだ。

 あいにく入口付近が工事中だったが、入城はできそうだ。

 天守内の展示物に「葵(あおい)の紋」があったので、由来を読んでみる。
 徳川家康の孫・松平直政以来、230年余りも松平家が松江を統治し、明治維新を迎えたとのこと。ここが山陰の要衝地だったことが分かる。

 急な階段を最上階(5階)まで登り詰めると、360度の大展望が待っていた。

松江城天守

 宍道湖(しんじこ)を背景に広がる水の都松江。穏やかで落ち着いた風情の街が広がっている。

松江城天守からの展望

 南東の方角には遠く大山(だいせん)の雄姿を望むことができる。ぼんやりとかすんではいるが、「伯耆(ほうき)富士」と称された秀麗な姿に見ほれてしまう。

松江城天守からの展望

 天守からの展望をたっぷりと満喫した後は、城内のベンチで熱いコーヒーを一口。何も考えずにぼ~っと過ごす古城の春。見上げると、桜のつぼみが春の訪れを告げている。

桜のつぼみ

 

武家屋敷が連なる「塩見縄手」を歩く

 一服した後は、うららかな陽光を浴びながらの気まま歩き。護国神社の横を通り稲荷橋を渡り、内堀沿いに武家屋敷が軒を連ねる「塩見縄手(しおみなわて)」を歩くことにする。
 「縄手」とは細く延びる一本道のことだそうだ。

 長さ500mほどの塩見縄手のそぞろ歩きは、実に気持ちのよい歴史散歩だった。
 通りの左側には、歴史を感じさせる武家屋敷が連なる。いい雰囲気だ。

松江城 塩見縄手の武家屋敷

 通りの右側には、満々と水をたたえたお堀と松並木が続く。

松江城 塩見縄手

この松はどうなっているんだ?

 小泉八雲記念館、武家屋敷、松江歴史観等を見学しながら、お堀沿いの歩道をのんびりと歩く。これらの観光スポットの詳細は、ガイドブックやネット上に情報が満載なので、そちらをご覧いただきたい。

 本ブログでは、小生の興味をそそられた事物の紹介が記事のメインとなる。
 マンホールの蓋まで凝った意匠、いいねぇ。

武家屋敷を描いたマンホールの蓋

武家屋敷を描いたマンホールの蓋

松江市 消火栓

消火栓の蓋はカラフルだ

 歩道の植え込みでは、早めに開いた花々が春を謳歌している。

松江城 花

可憐な花、何という名前だろうか。

松江城 花

艶(あで)やか

 こんなに楽しい塩見縄手の散策路だが、人も車もごくごくまばら。腕時計を覗くと11時30分。

松江城 塩見縄手の武家屋敷

11時30分になるが、人も車もまばら

 堀川を巡る遊覧船の観光客も1、2名という寂しさ。コロナ禍が観光地に与えるダメージの大きさを体感した思いだった。

松江城 内堀を巡る遊覧船

 たっぷり歩き回ったせいか、お腹が鳴り始めた。周囲を見回すが、適当な飲食店は見当たらない。
 仕方がない。すぐ前の島根県庁の地下食堂を利用することにした(だいたい役所の地下は職員用食堂があるものだ)。

 ちょうど昼時とあって、お腹を空かせた職員が行列を作り始めたところ。

島根県庁地下食堂

ネクタイ姿の県庁職員が押し寄せ始めた職員食堂

 小生はカツカレー、カミさんはきつねうどんを注文。セルフサービスで受け取り、席に着く。
 千切りキャベツがこれでもかと山盛りのカツカレー、栄養バランス満点である。働く人への思いやりがうかがえる盛り付けに感心。500円ちょいの値段にしてはなかなか美味かった。

島根県庁地下食堂のカツカレー

島根県庁地下食堂のカツカレー

 さあ、午後からは境港を歩くとするか。


※ 本記事の続きはこちら >出雲見聞録(6) 「さかなと鬼太郎のまち」でカニを堪能!


※ これまでの「旅」関連記事はこちら 

-
-, , , , ,

執筆者:


  1. […] ◆前回の記事はこちら >出雲見聞録(5) 松江城周辺を気ままに歩く […]

  2. […] ※ 本記事の続きはこちら >出雲見聞録(5) 松江城周辺を気ままに歩く […]

関連記事

奈良&京都見聞録(2) 春日大社、千三百年を共に生きた神と人

 12月16日(日)、午前8時前にホテルを出発する。日曜日の朝とあって、まだ街は目覚めていない。人通りがまばらな三条通りをまっすぐ東へ向かう。春日大社まで約3kmの道のりである。

奈良見聞録(4) 法隆寺夢殿、太子の霊に鎮魂の祈りを捧げる。

 法隆寺訪問4回目にして、やっと夢殿を訪れることができた。いつかこの夢殿を参拝し、ささやかながら聖徳太子の霊に祈りを捧げたかったのだ。

奈良&京都見聞録(4) 興福寺で阿修羅像に再会する

 12月17日、奈良を訪れて3日目となる。楽しみにしていた阿修羅像(国宝)との再会を果たすため、興福寺に向かう。その後、春日若宮おん祭の「お渡り式」見物を楽しむ。

ちょいと旅に出かけてきます

 マンション管理組合の仕事(?)で煮詰まってきたので、気分転換に1週間ほどのミニ旅行に出かけてきます。

奈良&京都見聞録(7) 唐招提寺、「落ち着いたたたずまいと凜とした風格」

 薬師寺と唐招提寺がこんなに近いとは知らなかった。距離にして数百メートル。案内図を見ると、ほぼ隣接と言ってもよいくらいの距離である。お天気よし、風もなし、通りの人影もまばらである。軽いウォーキングがてら、歩いて唐招提寺まで向かうことにした。


管理人の “がしん” です。
2018年3月にリタイヤしました。
このサイトは、シニアライフを楽しく生きるためのあれこれと、子や孫に語り伝えておきたい「人、もの、コト」の保管庫です。

もっと詳しいことが知りたい方は、こちらをどうぞ。

【好きなこと】旅行、山歩き、映画鑑賞、読書、酒…
【好きな言葉】「着眼大局、着手小局」
【家族】妻と二人暮らし。子2人、孫3人

  • 120468総閲覧数:
  • 5059月別閲覧数:
  • 78315総訪問者数:
  • 3029月別訪問者数:
  • 2019年1月24日カウント開始日:
2021年7月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031