「真空包装(パック)機があったら便利だろうなぁ」
これまで何度かカミさんと繰り返してきた会話である。
コストコでkg単位の塊(かたまり)肉を買った時、知人から大量の食材をいただいた時、都内在住の子や孫に手作りの食品を送る時など、「小分けして冷凍(蔵)保存できる真空包装機があればなぁ」と何度も思ったものだ。
今回はその真空包装機「フードシールド」(商品名)の購入顛末記。
小生と同様、購入を考えていらっしゃる方の参考になれば、幸いである。
目次
なぜ真空包装機がほしいのか?
購入した「フードシールド アドバンス版」
(出典:FoodShield/フードシールド公式ページ)
小生が真空包装機を購入しようと思った目的は、次の3点である。
- 食材(特に肉・魚)を無駄なくおいしく長期保存したい
食材(特に肉・魚)を冷蔵庫に放置して余らせ、廃棄せざるを得なかった後ろめたさを軽減したい。
肉・魚をラップやジップロックで冷凍保存すると、「冷凍焼け」で味が落ちることを防ぎたい。
「無駄なく」「おいしく」「長期保存」できる方法があるのなら、試してみる価値があると思っている。 - 調理を効率化・省力化したい
下ごしらえした食材や作り置きした惣菜を長期保存し、調理の手間暇をはぶきたい。
山行時やキャンプで持参した惣菜を湯煎で温め、簡単にうまい飯を食べたい。 - 子や孫に手作り食品を送ってやりたい
小生、完全にリタイヤして3年になる。この間に味噌、納豆、甘酒、鶏ハム、スモークチーズや燻製等を手作りしてきた。
これらの無添加食品や免疫力を高める発酵食品を、子や孫に送ってやりたい。
「フードシールド」Vs.「真空パックん」
はじめに
「フードシールド スタンダード版」(出典:FoodShield/フードシールド公式ページ)
※ 以下の「フードシールド」と「真空パックん」の比較記事について
内容は筆者の個人的見解と感想で、客観的・専門的知見に基づいたものではありません。よって本記事をもとに商品を購入して問題等が生じても、当方は責任を負いかねます。
なお、各商品の詳細については、それぞれの公式サイトでご確認ください。
・フードシールド公式サイトはこちら >FoodShield/フードシールド公式ページ
・真空パックんの公式サイトはこちら >真空パックん
商品の比較検討
ネットで家庭用真空包装機を検索すると、よくヒットするのがアイリスオーヤマの商品や、「真空パックん」とかいう商品。どうやら10機種以上もの商品が販売されているようだ。
購入者や評価者のレビューを読むと、それぞれ一長一短あり。小生の知識不足もあってか、今一つ決め手に欠ける。
何となく比較検討を続け、最終候補に残ったのが「フードシールド」と「真空パックん」という2機種。
この2機種を比較検討したのが次表である。
比較項目 | フードシールド JP290 (スタンダード版) |
真空パックん Plus |
実売価格(税込) | 14,980円 (送料無料) |
12,800円 (送料無料) |
最大吸引(脱気)力 | -80Kpa | -84.6Kpa |
市販の袋は使用できるか | 〇 (ナイロンポリ袋) |
× (専用ロール袋必要) |
水物、粉物のパック | 〇 | △ |
保証期間 | 1年間 | 1年間 |
サイズと重さ | W390×D148×H74 1.93kg |
W401×D190×H92 2.0kg |
結果、「この商品なら購入してもよいかも‥‥」と判断したのがフードシールド。
選定ポイントは次の3点
- 市販のナイロンポリ袋が使える
割高な専用袋を使用する真空パックン。ランニングコストが高く、気軽に使用できそうもない。
一方、フードシールドは市販の業務用真空袋(ナイロンポリ袋。約10円/枚、専用袋のおよそ3分の1の価格)が使用可なので、費用をそれほど気にせず日常使いできる。 - 使い安いコンパクトなサイズ
マンションの狭い台所に収納し、ひんぱんに出し入れして使うため、サイズはコンパクトな方が良い。真空パックンはかなり大きく感じる。 - 汁物・粉物・油物がパックできる
パスタソース、カレーやシチュー、麻婆豆腐や八宝菜、小麦粉やコーヒー等をパックできる。
ただし、使用後にクリーニングが必要。
最終的な決め手になったのが次の動画。フードシールドの製造元制作動画でお手盛り感はあるが、同機の特長をうまくアピールしたセールス動画だ。
この他にも本機の使い方のノウハウや留意点を積極的に動画化し、ユーザーの利便性向上に努めている点も評価した。
◆「【専用袋不要】フードシールドと家庭用真空パック器の比較」(YouTube)
どの機種をどこから購入するか
フードシールドJP290には、3ランクの機種(ベーシック、スタンダード、アドバンス)が用意され、価格もそれぞれ異なる。サイズ・重量は3機種とも同じ。
我が家は値段は少しはるが、「2年間保証。修理時の往復送料はメーカー負担」、「簡単フルオート(ワンタッチの簡単操作で脱気・圧着可)」の2点に惹かれ、最上位機種の「アドバンス版(別名JP290 Plus)」を注文。
メーカー直販サイトから注文すれば、amazonよりも安価で買える(2021年6月21日現在、17,980円)と知り、直販サイトで購入した。
購入後、3日間試用してみて
注文して3日後に宅配便で到着。
左の袋は、別に購入した業務用真空袋。フードシールドのユーザーに好評の「クリロン化成 彊美人(きょうびじん) XS-2030 100枚」(20cm×30cm、amazonで1,100円)。
開封してみると、想像以上にコンパクトなサイズだ。これならマンションのキッチンでも何とか収納する場所を見つけられそうだ。
「ユーザー操作ミスの大半は、説明書を読まずに使ったことによる」と聞いていたので、まずは同封された説明書に一通り目を通す。
その後、テストを開始。まずは既にジップロックで冷凍しておいた山椒(さんしょ)の実。
ポリ袋に入れ直し、脱気・溶着した後に商品シールを切り取り、セロテープで貼付。店頭で販売している商品のようになった。
うまく脱気させるには少しばかりコツが必要だが、予め動画を何本も見ておいたので、2,3回で要領が分かったきた。
次は出来上がったばかりのスモークチーズ。今回は一斗缶スモーカーで多めに作った(1.6kg)ため、半分以上は長期保存が必要だ。
出来上がりはご覧の通り。マジックで加工日を書き入れ、冷蔵庫に保存。1ヶ月以上の保存が可能か、テストしてみるつもりだ。
フードシールドに興味のある方は、販売元の Genetech G.K. のチャンネルがYouTubeに開設されている。多くの動画がアップされているので、ご参考までに。
※ Genetech G.K. 社のYouTube チャンネル >Genetech G.K.
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◆本シリーズの次の記事はこちら >シニアの家めし(32) 一斗缶燻製器、やっとテストに取りかかる。
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