弥山山頂の巨石群(画像出典:JTBサイト)
所属するアタック山の会の3月例会山行は、弥山(宮島)。久しぶりのバスハイクで、山とビール&焼き牡蠣を楽しもうという、欲張りなプランである。
※ 本稿は2023年3月19日の山行記録を、3月23日にアップしたものです。
コースと活動概要
1020 宮島港 ~ 1045 大聖院登山口 ~ (大聖院コース)~ 1128 大聖院分岐 ~ 1223-1255 弥山(535m)~ 1316 紅葉谷分岐~(紅葉谷コース)~ 1418 紅葉谷公園
※ 参加メンバー:19名(アタック山の会メンバー、ゲスト、がしん)
活動時間(休憩時間) | 3時間54分(49分) |
活動距離 | 5.7km |
累積標高上り/下り | 589m/580m |
カロリー | 1,123kcal |
写真中心の山行メモ
JR小倉駅を午前7時に出発したバスは、山陽自動車道をひた走る。午前9時40分頃に宮島港に到着し、JR西日本が運行するフェリーに乗り込む。
観光シーズンとあってか、厳島神社の大鳥居に接近する「大鳥居便」フェリーが運航されており、海上からこんな絶景を眺めることができる。
宮島港が近づくにつれ、弥山の山容が大きくなってくる。海上から見る宮島は、観音様の横顔のように見えるのだとか。弥山が額に相当するらしい。
大勢の観光客の中、ザックを背負った集団はかなり浮いて見える。
厳島神社の拝観受付は、すでに長蛇の列。今日はこの光景が終日続くのだろう。
観光客の間を縫い、大聖院(だいしょういん)コース登山口へ向かう。午前10時45分、大聖院登山口着。さすがにここまで来ると、観光客の姿はほとんどない。
この大聖院コースはほぼ全てが石段ばかりの道で、山頂まで2000段の石段が続くとか。当初は紅葉谷コースを登る計画だったが、膝に不安を抱えるメンバーを考慮し、こちらを登路に使うことにしたらしい。
さぁ、石段登りのスタートだ。
19人の参加者を最後尾から追っていく。さすがに多いなぁ。
整然と並んだ石段を淡々と登り続ける。
時折原生林の間からかいま見える眺望が、なかなかのもの。
登っても登っても石段は続く。標高500mちょいの山と、なめていたことを後悔し始める。
12時ちょうどに山門に到着。阿吽(あうん)の仁王像がこちらを睨みすえている。
「ももがパンパンになってきた」という声が聞こえる。容赦なく続く石段に嫌気が差しはじめるが、ついていくしかない。
最後に山頂直下の巨石の間をよじると、一気に視界が開け、山頂広場着。
12時23分、山頂着。登山口から1時間38分、本当に石段だらけの登山道であった。
山頂の巨石群からの展望は、まさに絶景。眼下には瀬戸内海が広がり、行き交う船の白い航跡が鮮やかだ。
広場の向こうには立派な展望台があるが、余りに人が多く立ち寄るのはパス。ロープウェイで登ってきた観光客であふれていた。
できるだけ人が少なく展望の良い場所を探すが、無理のようだ。展望は諦め、手近な場所で弁当を広げる。
下山は紅葉谷コース。歩きやすい穏やかな登山道だが、他の登山客が多いため、離合や追い越しに留意が必要。
世界遺産ということもあり、外国人の登山者が多いのに驚かされた。
下山後は紅葉谷公園でいったん解散。15時45分まで約90分の自由時間である。
この頃になると<紅葉谷公園~厳島神社~宮島港>一帯は観光客で埋め尽くされ、焼き牡蠣を売る店はどこも長蛇の列。
裏通りにある目立たない店を見つけ出し、まずは生ビールを調達。1杯目を一気に飲み干し、2杯目は海辺のベンチでゆっくりと味わうことにする。
ちょうど潮が引いた頃で、大鳥居の周辺は凄い人出である。30代の頃に初めて宮島を訪れた時、この鳥居は埋められているのではなく、砂に打ち込まれた千本杭の上に置かれているだけと聞き、たいそう驚いた記憶がある。
厳島神社の公式サイトによれば、鳥居(高さ16m)上部の笠木島木が箱形となっており、この中に玉石が約7トン詰められているそうだ。
うららかな春の日差しを受け、下山後のビールの酔いに身を任すひとときは、実にぜいたくな時間であった。
帰路のバス車内は盛り上げ上手な某ゲストの活躍(?)もあり、いつの間にか高歌放吟の宴会モードに突入。40本準備していたビール、ハイボール、日本酒等はほぼ完売。ゲームあり、宴会芸ありの実に楽しい3時間であった。
企画してくださったSリーダーや関係者の方々に心から感謝である。
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