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シニアの家めし(14) 自分で納豆をつくってみた。

投稿日:2018年11月21日 更新日:

手作り納豆

冷蔵庫で一日熟成させた納豆

 この納豆、小生の自作である。これにしらす干しと刻みネギを加え、めんつゆををかけてかき混ぜること50回。糸を引くほど粘りが出たものを玄米ご飯にのせ、毎朝食べている。

 小生が自分で納豆をつくり始めて、およそ2ヶ月になる。すでに5~6回手作りしてきたが、正直言って、これほど簡単に納豆がつくれるとは思ってもいなかった。

手作り納豆

しらす干しと刻みネギを加え、50回混ぜるとこうなる。

 

目次

納豆をつくろうと思った理由

外科手術

 「医者に金を払うよりは、みそ屋に払え」と言うことわざがあるらしい。文字通り「病気になって医療費を払うよりは、その金で毎日みそを食べ健康を維持しておけ」、という意味であろう。同時に味噌がそれほど健康によい食品であることも示唆しているようだ。

 味噌の原料となる大豆を発酵させた納豆、これが健康に絶大な効果を発揮することは、かねてからよく知られている。

 雑誌からの受け売りだが、納豆の効能を箇条書きすると、

  1. 腸内環境の大幅改善
    腸内の善玉菌を増やし活性化する。同時に腸内の悪玉菌を弱らせる。
  2. 精神安定
    「幸せ物質」と呼ばれる「セロトニン(神経伝達物質)」は腸で9割作られる。納豆は精神を安定させるセロトニンを分泌させやすくする。
  3. 血液をサラサラにする「ナットウキナーゼ」を含む。
  4. 骨を丈夫にする「ビタミンK」を含む。
  5. 女性ホルモンと似た働きをする「イソフラボン」を含む。

(NHK出版『NHK趣味どきっ! きょうから発酵ライフ ~体の真ん中から健・康・美~』より要約)

 言い換えると、「腸内環境改善、精神安定、生活習慣病予防、骨の健康維持、お肌つやつや‥‥」ということか。これほどの効能がある納豆、食べないともったいない食品ナンバーワンといえる。小生は数年前から毎朝1パックの納豆を食べてきた。

 今回、納豆の手作りを思い立った理由は二つ。一つは、自宅で使用している「ヨーグルティア」(発酵器、ヨーグルト・メーカー)で納豆が作れると知ったから。二番目の理由は、無農薬の有機大豆がリーズナブルな価格で手に入るようになったからだ。

 我々の体は食べたものと飲んだ水で出来ている。どうせ毎日食べ続けるものならば、少しでも安心・安全で体によいものを食べたい。遺伝子操作なしの国産大豆で無農薬、無除草剤、有機農法の大豆が手に入るのなら、試してみる価値はあると考えたからだ。

 それに納豆をつくるなんて、何となく面白そうではないか。小生は、新しいものや面白そうなものに実に弱いのである。

 

納豆をつくる

 「思い立ったが上吉日(じょうきちじつ)」、さっそくネットで情報検索をしてみた。いくつか関連サイトをのぞき、一番参考になったのは次のページであった。

◆参考にしたのはこちら >タニカヨーグルティアで納豆をつくる(「発酵食品を読む」サイト)

 このページは親切ていねいな記述と写真で実に分かりやすく、とても助かった。納豆作りについて小生があれこれ述べるよりは、こちらを見ていただいた方がよいと思う。

 小生の備忘録として、簡単につくりかたを記述しておくことにする。

用意するもの

 実際に必要なものは次の4つである。ただし圧力鍋と「タニカ・ヨーグルティア」はあらかじめ購入しておくことが前提となる。

  1. 乾燥大豆 300g
  2. 市販の納豆パック 1個
  3. 圧力鍋
  4. タニカ・ヨーグルティア

 1の「乾燥大豆」は、知人から紹介された農家の有機無農薬大豆「フクユタカ」(1袋500gで会員価格600円)をネットで取り寄せた。販売農家の了解を得ていないため、サイト名は記載していない。当該サイトに登録すれば、すぐ会員になれる。300gの乾燥大豆は、できあがると約700gの納豆になる。市販納豆が1パック40g~45gだから、17~15パック分である。

 2の「市販の納豆パック」は、種菌として使用するもの。近くのスーパーで一番安い納豆を購入して使用。

 3の「圧力鍋」は、大豆を蒸すのに使用する。大豆は煮てもよいらしいが、煮るとかなり時間がかかり、大豆の味が薄くなるとか。圧力鍋なら30分蒸せばよいので、大幅な時間短縮が図れる。我が家の鍋は、10数年酷使した年代ものである。

 4のタニカ・ヨーグルティアは、いわゆるヨーグルトメーカー。これを使い始めて2年になる。これまでヨーグルト、甘酒、発芽玄米、納豆等の発酵食品を作ってきた。2~3日に一回は稼働中で、大活躍である。故障知らずの働き者、今ではなくてはならない必需品となっている。

ヨーグルティア

ヨーグルティア(出典:タニカ電器公式サイト)

 

納豆をつくる手順

 手順はいたって簡単で、大豆を水に漬け、圧力鍋で蒸し、種菌をからめ、ヨーグルティアに移してセットするだけ。

 手間がかかるのは、大豆を蒸してヨーグルティアにセットするまで。それでも50分程度の所用時間である。慣れれば、片手間仕事で出来る程度。小生は、新聞や雑誌を読みながら作業に当たっている。 

  1. 乾燥大豆300gを水に漬ける。
    ・12時間程度
  2. 圧力鍋で30分蒸す。
  3. 蒸し終わった大豆に市販の納豆(種菌)をからめる。
  4. ヨーグルティアにセットする。
    ・内ブタをしないで、外ブタを付け、ペーパータオルを2枚載せる。
    ・設定温度‥‥45℃
    ・設定時間‥‥24時間
  5. 別容器に移して、冷蔵庫で熟成させる。

 

手作り納豆

市販納豆(左)と手作り納豆(右)を同じ容器に入れた比較。粒の大きさの違いが分かる。

 

納豆を自作してみて 

 納豆をつくり始めて2ヶ月経過した感想を挙げておく。

  1. 納豆の手作りは実に簡単。ただし、圧力鍋とヨーグルティアが必要。
  2. 毎日食べる食品だけに、安全、安心を確保できたのは大きな収穫である。
  3. 大粒の納豆は、豆の味がして美味い(小粒が好きな方もいるだろうが)。
  4. 一度つくると、7~10日間は食べられる。
    我が家はカミさんが少量しか食べないので、約70gを2人で分けている。
  5. 同じ品質の納豆よりかなり安くできる。
    有機無農薬栽培の国際大豆で作られた納豆は、300gで2,000円(約666円/100g)というものまである。我が家の納豆は、ざっくり試算すると、300gで300円(約100円/100g)程度でできるようだ。 

 健康によいだけでなく、「安全・安心、美味い、安い」と三拍子揃った手づくり納豆。毎日食べるのなら、手作りを検討する価値はあると思っている。

 

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