東京見聞録(1) 東京駅の展望スポットを訪ねて

投稿日:2018年12月13日 更新日:

東京駅

東京駅丸の内駅舎の南ドーム

※ 本稿は2018年12月5日の記録を、12月13日にアップしたものです。

2012年10月、約5年間かけて行われてきた東京駅丸の内駅舎保存・復原工事が終了。その後、2014年8月から丸の内駅前広場の整備工事が開始され、駅前広場の供用が開始されたのが昨年(2017年)12月。

整備された駅前広場と東京駅の重厚な赤レンガ建築が見たくなり、丸の内南口に降り立った。

目次

ドーム天井レリーフと駅前広場

小倉駅10時27分発の新幹線が東京駅に着いたのが15時13分。人混みを縫うようにして丸の内南口に移動し、まずは天井ドームを見上げる。

いつ見ても素晴らしい装飾で、見飽きることがない。ずっと見ていたいが、通行人の邪魔になるし首も痛い。コンパクト・デジカメではドーム内部の全容を写せないので、鹿島建設のサイトから竣工前の写真を引用させていただくとしよう。

駅舎から出ると、視界いっぱいに駅前広場が広がる。都心の一等地にもかかわらず、すばらしく贅沢な空間である。

この広場に立つと、白を基調とした駅前広場と赤レンガの駅舎が絶妙にマッチしていることが実によく分かる。昨年訪れた時はまだ広場が工事中で、この素晴らしい風景は見ることができなかった。

東京駅

駅前広場から北口ドーム方面を臨む

東京駅

東京駅の全容を写そうとしたが……

広場は皇居へ続く行幸通りとの一体感を意識して、白を基調とする御影石で舗装されている。何とか駅舎の全容をカメラに収めようとしたが、大きすぎてファインダーに入りきれない。ネットで検索してみると、建物の長さは335m、最頂部は35mあるそうだ。

東京駅の展望スポット(無料)を訪ねて

東京駅を眺望する無料展望スポットはいくつかあると聞くが、よく知られているのは次の3ヶ所らしい。

  1. 新丸の内ビル(以下「新丸ビル」と呼ぶ) 7Fの展望テラス
  2. 丸の内ビル(以下「丸ビル」) 5Fの展望テラス
  3. JPタワービルの「KITTE(きって)」  6Fの屋上庭園「KITTEガーデン」

新丸ビルの7F展望テラスは既に訪れたことがあるので、今回は丸ビルとKITTEからの展望を楽しんでみることにした。

まずは、丸ビルの展望テラスへ

東京駅中央口を背にして皇居方面を望むと、まっすぐに行幸通りが伸び、その両側に似たような高層ビルが立っている。左が丸ビル、右が新丸ビルである。

東京駅

丸ビルに足を踏み入れると、1Fフロアには巨大なクリスマス・ツリーのイルミネーションが飾られていた。心がうきうきしてくるような美しい色彩にしばし見とれる。

丸の内ビル

丸ビル1階のイルミネーション

5Fの展望テラスに着くと、すでに先客が……。歩を進めると、すぐ目の前に巨大な東京駅が現れる。絶景である。思わず何枚もシャッターを切ってしまうほどだ。周囲からも「凄いねぇ」「すてき‥‥」と感嘆の声が聞こえる。

丸ビル

丸ビル5Fの展望テラス、すぐ目の前に東京駅が……。

 
東京駅

丸ビル5Fテラスからの東京駅

ついでに丸ビル35Fの展望フロアへ

丸ビル35Fにも展望フロアがあると聞いていたので、足を伸ばしてみる。エレベーターで35Fに着くと写真のような無料展望フロアがあり、窓から東京の街並みが眺望できるようになっている。カフェが隣接しているので、コーヒーを飲みながら展望を楽しむこともできる。

丸ビル

丸ビル35Fの展望フロア、窓越しに眺望を楽しむ

さっそく、窓越しに外をのぞいてみると、国会議事堂が見える! 左の建物はテレビドラマでおなじみの警視庁だろう。

丸ビル

視線を左に向けると、東京タワーと虎ノ門ヒルズのようだ。眼下には皇居外苑の緑が広がっている。明日は、あそこを歩く予定である。

東京タワー 虎ノ門ヒルズ

皇居外苑

この展望フロアからの眺望は、首都東京の中心地にいることを体感させてくれる。

JPタワー・ビル  “KITTE” の6F屋上庭園へ

“KITTE(きって)” は、旧日本中央郵便局を改造して建てた商業施設だとか。KITTEという名前も郵便局と関わりがある「切手」と、「来て」という願いを込めてつけられたそうである。東京駅丸の内南口のすぐそばにあるビルである。

KITTE

こちらも中に入ると巨大なツリーが迎えてくれる。ライトアップされたツリーが、赤、青、緑……と次々に色彩を変えるので、いつまでも見飽きることがない。案内板によると、「本物のモミの木を使った、屋内では日本最大級の高さ14.5mを誇るクリスマスツリー」と書かれてある。

5Fまで吹き抜けの巨大な空間に浮かび上がる幻想的なツリーに、多くの人が足をとめて見入っていた。

KITTE

さて、6Fの屋上庭園「KITTEガーデン」に向かうと、天然の芝生が敷き詰められ広々とした屋上庭園がずっと奥まで続いている。ベンチもそこここに設置されており、静かで落ち着いた空間が広がっている。さながら都心のオアシスのような雰囲気である。

KITTE 東京駅は、こんな形で見ることができる。正面から眺めることはできないが、高層ビルに囲まれた箱庭のような風景である。

東京駅

東京の夕暮れは早い。屋上庭園で東京駅と高層ビルの街並みを眺めていると、あたりは黄昏に近づいてきた。この日の東京の日没時間は16時28分。福岡が17:10なので、その差は42分差。感覚的には、九州より1時間日暮れが早いような気分である。

KITTEの屋上ガーデンの居心地がよくて、黄昏れていく東京駅周辺の眺めに見とれていると、時を忘れてしまいそうになる。できれば、夜景まで堪能したいところだが、帰宅ラッシュで大きなスーツケースと一緒にもみくちゃにされるのも不愉快である。

名残惜しいが、17時前にKITTEを離れ、娘の自宅へ向かうことにした。

東京駅

高層ビルに明かりがともるたそがれ時

東京駅

ライトアップされた東京駅

東京駅の夜景を見ることができなかったので、プロ(?)が撮影した写真を引用させていただくとしよう。横に広がる駅舎と縦に伸びる高層ビルのコントラストが絶妙である。ため息がでそうなくらいの美しさだ。

いつかこの美しい光景をゆっくりと堪能したいものである。

東京駅

この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 – 継承 3.0 非移植 ライセンスの下に提供されています。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

※ 2017年の東京丸の内と東京駅のイルミネーションを撮影した動画である。山下達郎の「クリスマスイブ」をBGMに、素晴らしい夜景が楽しめる。音も映像もグッド!

◆本記事の続きはこちら 

※ 「東京見聞録」の関連記事はこちら
東京見聞録(2) 皇居の紅葉を楽しむ
東京見聞録(3)  神宮外苑のいちょう並木を見物に
東京見聞録(4) 上野の森でフェルメールを鑑賞する

-
-, ,

執筆者:


関連記事

奈良&京都見聞録(5) 薬師寺、よみがえった白鳳伽藍

 12月18日、奈良を訪れて4日目。今日は午前中に薬師寺と唐招提寺を訪れ、昼食後に京都へ向かう予定である。

ちょっくら旅に出かけてきます

 春めいた陽気に誘われ、心ウキウキ‥‥。明日から小旅行に出かけてきます。

奈良&京都見聞録(18) 祇王寺、「萌えいづるも枯るるも同じ野辺の草」

 常寂光寺の参拝を終え、里山の風情の残る嵯峨野をのんびりと散策。祇王寺まで紅葉を愛でながらの、のんびり歩きだ。

東京見聞録(4) 上野の森でフェルメールを鑑賞する

 12月11日(火)、今日のお目当ては上野の森美術館で開催されているフェルメール展。混雑を避けるため「日時指定入場制」をとっていると聞き、予めネットで13:00~14:30の時間帯で入場券を購入しておいた。上京中のお楽しみの一つである。

奈良見聞録(5) 中宮寺、「たましいのほほえみ」に会いに行く

 中宮寺は、法隆寺夢殿に隣接した皇室ゆかりの尼寺。法隆寺境内の東端に位置している。池に浮かぶ浮御堂をイメージするような、こじんまりとした現代風の寺院であった。


管理人の “がしん” です。
2018年3月にリタイヤしました。
このサイトは、シニアライフを楽しく生きるためのあれこれと、子や孫に語り伝えておきたい「人、もの、コト」の保管庫です。

もっと詳しいことが知りたい方は、こちらをどうぞ。

【好きなこと】旅行、山歩き、映画鑑賞、読書、酒…
【好きな言葉】「着眼大局、着手小局」
【家族】妻と二人暮らし。子2人、孫3人

  • 343933総閲覧数:
  • 542月別閲覧数:
  • 238188総訪問者数:
  • 514月別訪問者数:
  • 2019年1月24日カウント開始日:
2024年12月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031