奈良&京都見聞録(11) 東寺の終い弘法で、掘り出し物を探す

投稿日:

終い弘法

東寺の弘法市の露店。着物、帯全て1000円だそうだ。

◆前回の記事はこちら >奈良&京都見聞録(10) 京都迎賓館、オール京都のおもてなし

※ 本稿は2018年12月21日~22日の記録を、2019年2月23日にアップしたものです。

 京都には長い歴史を持つ市が二つある。毎月21日に東寺(とうじ)で開かれる「弘法市」と、毎月25日に北野天満宮で開かれる「天神市」がそれ。12月の市はそれぞれ「終(しま)い弘法」「終い天神」と呼ばれ、特に多くの人出を集めるようで、京都の師走の風物詩となっている。

 終い天神には何度か行った経験はあるが、終い弘法はまだである。今回は東寺を訪れ、終い弘法をのぞいてみることにした。

 

東寺の終い弘法、人の多さに圧倒される

 奈良&京都の旅に出かけて本日が7日め。ホテルでチェックアウトを済ませ、帰宅準備を済ませた車で東寺に向かう。午前中は終い弘法で掘り出し物を探し、午後から帰路につこうという思惑である。

 駐車場はなんとかなるだろう、と高をくくったのがいけなかった。東寺近辺の駐車場は全て満車! 何度か周囲を周回してみたが、空いている場所などあるわけがなかった。やむなく歩いて15分ほどの「イオンモールKYOTO」の駐車場に入れる。開店前の時間帯だったが、駐車可で助かった。

 東寺着が午前9時前。露店と人出の多さに驚く。
終い弘法

 後で知ったことだが、終い弘法の出店数は1200~1500店、人出は10万人~25万人という。これだけの店と人が東寺境内と周辺の路上に集まるのだから、その混雑は半端ではない。南大門が開く午前5時(!)から店開きをしている店もあるという。さすが800年超の歴史を誇る弘法市である。

 売られているものは実に様々で、骨董・古着・がらくたなどから食料品、暮らしの道具、年越し準備の品まで、何でもあり。冷やかしでのぞいて回るだけでも、なかなか面白い。

終い弘法

 最初に足を止めたのは、木のカトラリーを売る店。聞けば、ご主人が作っている商品を展示しており、「卸値で販売しています」とのこと。

左からベビースプーン、味噌すくい、茶さじ

 面白そうなものを二つ発見。一つは、離乳食用のベビー・スプーン(試作品)。「赤ちゃんが口に入れるものやので、塗装は植物オイルを使ってます。安全、安心どすよ」みたいな口調で、売り込みをしている。8月に誕生予定の孫用に2つゲット。

 もう一つは、何かをすくうへらのような器具。これは何だと尋ねると、「味噌をすくうのにぴったり」という。大さじで味噌をすくっていたので、これも2つゲット。茶さじのようなものは、「靴べらにも使えます」と聞き、これも購入。

 一つ一つの露店を紹介するときりがないので、写真をご覧いただき、雰囲気だけでも味わっていただくことにしよう。

終い弘法

着物や帯をリメイクした手作りバッグ

終い弘法

京漬け物もよく売れていた

終い弘法

おいしいと長蛇の列が出来る「ちりめん山椒」の店、20分待ちで購入。

 古道具や古美術品を売っているブロックに入ると、仏具、陶磁器、漆器、骨董品‥‥、何軒もの露店がこれでもかとばかりに商品を並べている。

終い弘法

寺院が使う仏具を専門に扱う古道具屋

終い弘法

ブルーシートの上に所狭しと並ぶ古道具。雨が降り始めたらどうするのだろう?

 ブルーシートの上に雑然と古道具を並べた店。中国人と思しき若い女性が、英語で値引き交渉をしている。それを軽くあしらう露店のおっちゃんも英語。インバウンドの波はここまで押し寄せているのかと、妙に感心してしまう。

 何件目かの店で、面白そうな掛け軸を発見! あれこれ見定め、余りやったことのない値引き交渉をやってみる。「3本まとめて買うから、しっかりまけてよ」と言ってみたら、3本5000円が4000円に値引きされ、にんまりである。

終い弘法

 この堺の包丁を売るおじさん、終い天神でいつも見る御仁。有田陶器市にも来ていたなぁ。フーテンの寅さんのような啖呵売(たんかばい)で包丁の大安売りをしている。見ていると、男性の大半は半信半疑、若いお姉さんがよく買っているようだ。

 3時間ほど人混みの中を歩き回っても全て見終わらない。お腹も空いたし、このへんでよかろうと東寺を後にする。後でお参りを忘れてしまったことに気づき反省。お大師さん、申し訳ありません。

小谷SA(広島県)で車中泊

 京都を午後に出発し自宅まで約650kmを走ると、帰宅は深夜になってしまう。夜間に運転をするのは不安なので、当初より途中のSAで車中泊をする予定でいた。昼食を済ませ、京都を出発したのが13時30分。今日は「小谷(こだに)サービスエリア(広島県)」までの300kmを運転するだけなので、気が楽である。

出典:日本の高速道路/ フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 山陽自動車道小谷SA(下り線)は、駐車場が219台(大型55台、小型164台)と広いだけでなく、施設が充実している。24時間営業のコンビニやフードコートを始め、ハイウェイ・ホテル、シャワー・ステーション(コイン・シャワー、コイン・ランドリー)まである。
 フードコートで夕食を済ませ、休憩エリアでブログを書き、21時には車内へ。金曜日の夜だったせいか、周囲は車中泊をする車がずらり。カミさんは疲れていたのか、先に極寒用のダウン・シュラフに潜り込んでいた。小生もシュラフの中に入り込み、耳栓を付け、ライトを消すと瞬時に轟沈。

 翌朝早く目を覚まし、自宅までの300km足らずをのんびり運転。昼前には無事に帰宅できたという次第。

 


※ シリーズ「奈良&京都見聞録」関連記事はこちら  >

-
-, , , ,

執筆者:


  1. […] 奈良&京都見聞録(11) 東寺の終い弘法で、掘り出し物を探す […]

  2. […] 奈良&京都見聞録(11) 東寺の終い弘法で、掘り出し物を探す […]

関連記事

奈良&京都見聞録(8) 無鄰菴  (むりんあん)、極上の庭園を堪能する

「無鄰菴 (むりんあん)」、明治の元勲山縣有朋(やまがた・ありとも)の別邸。あまり期待をしていなかっただけに、いい意味で期待を裏切られた名勝。東山を借景とした美しい庭園は実に見応えがあった。

奈良&京都見聞録(9) 京都迎賓館、匠たちの一流の技に酔う

 今回の京都の旅で楽しみにしていことの一つが、京都迎賓館の参観。館内に足を踏み入れると、そこは匠たちの最高峰の技が輝く「未来の国宝」館と言ってもよい施設。その素晴らしさはまさに「眼福(がんぷく)」の一言であった。

乾通り

東京見聞録(2) 皇居の紅葉を楽しむ

 カミさんが皇居「乾(いぬい)通り」の紅葉を見てみたいと言う。事前申し込みの必要もないので、「皇居乾通り→北の丸公園→靖国神社」と、東京の紅葉巡りに出かけようということになった。

奈良&京都見聞録(2) 春日大社、千三百年を共に生きた神と人

 12月16日(日)、午前8時前にホテルを出発する。日曜日の朝とあって、まだ街は目覚めていない。人通りがまばらな三条通りをまっすぐ東へ向かう。春日大社まで約3kmの道のりである。

奈良&京都見聞録(10) 京都迎賓館、オール京都のおもてなし

 旅行からもどり、録画していた番組「京都迎賓館 極める! 京都の技とおもてなし」(NHKプレミアムカフェ、2018年12月14日放映、102分)を見て驚いた。迎賓館には、オール京都のおもてなしのシステムがあるとが分かったからだ


管理人の “がしん” です。
2018年3月にリタイヤしました。
このサイトは、シニアライフを楽しく生きるためのあれこれと、子や孫に語り伝えておきたい「人、もの、コト」の保管庫です。

【好きなこと】旅行、山歩き、映画鑑賞、読書、酒…
【好きな言葉】「着眼大局、着手小局」
【家族】妻と二人暮らし。子2人、孫2人

  • 9954総閲覧数:
  • 2109月別閲覧数:
  • 6305総訪問者数:
  • 1302月別訪問者数:
  • 2019年1月24日カウント開始日:
2019年5月
« 4月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031