※ 本稿は2019年2月2日の山行記録を、2月6日にアップしたものです。
所属している「アタック山の会」の2月定例山行は、三郡山~宝満山縦走の予定である。今回はその下見を兼ね、未踏の頭巾山(とっきんさん・901m)ルートを登ることにした。
目次
今回のお題とコース
今回の山行のお題は
- 2月定例山行(三郡山~宝満山縦走)の下見を行う。
- 登りは混雑する河原谷(ごうらだに)ルートを避け、未踏の頭巾山(とっきんさん)ルートを歩いてみる。
◆コース及び活動概要
※ 山行軌跡図はYAMAPによるもの。
08:41 昭和の森駐車場~10:20 頭巾山(とっきんさん・901m)~縦走路出合~10:43-10:31 三郡山(936m) ~11:50-12:00 仏頂山(868m)~12:06-12:53 宝満山(829m)~うさぎ道分岐~(うさぎ道)~河原谷(ごうらだに)分岐~14:43 昭和の森
参加メンバー:4名(S氏、K氏、Y氏、がしん)
活動時間(含む休憩時間) | 6時間2分 |
活動距離 | 9.74km |
高低差 | 692m |
累積標高上り/下り | 1,090m/1,110m |
カロリー | 3,139kcal |
昭和の森~頭巾山
糟屋郡宇美町の昭和の森から三郡山へ向かうには、河原谷ルートをたどり難所ヶ滝を経由する、というのが定番のようだ。それゆえ難所ヶ滝の大つららが見られる1~2月の混雑は相当なもので、うんざりさせられることもある。
今回は、そんな河原谷ルートの混雑を避け、頭巾山ルートを歩いてみようということになり、下見山行となった次第。参加メンバー4名(S氏、K氏、Y氏、がしん)の誰もが未踏のルートだけに、興味津々というところである。
昭和の森キャンプ場下の駐車場に車を停めると、豊津の信ちゃんご夫妻に遭遇。数年ぶりにお目にかかるが、相変わらず元気なご様子で何よりである。難所ヶ滝から宝満山~三郡山と周回されるようだ。
8時41分、バンガロー横の舗装路を頭巾山登山口に向かう。
しばらく進むと、登山口の標識が設置されているので迷うことはない。
さっそく登山道に取りつくと、のっけから結構な登りが待っていた。
昭文社の地図では、頭巾山から西北西に延びる尾根を約700m(標高)登るルートで、7合目あたりに「急登」という嫌な文字が記されている。登山道は自然林の中をぬって登る、よく踏み込まれた道。
30分、60分と登り続けるうちに、少しばかり嫌気がさしてくる。このルート、ひたすら自然林の中を登り続けるばかりで、展望が開けた場所も、一汗ぬぐえるような平地もほとんど見られない。気分転換ができず、同じ風景の中をひたすら登るしかないのだ。
「脚力と忍耐力を鍛えるのに、最適の登りですね」と軽口をたたきながら、登る。
最後の急登と岩場を越え、10時20分、やっと山頂である。ゆっくり登って約100分、いやぁ~、長かった。
ここから、三郡山頂までは気持ちのよい縦走路を歩く。雪はなかったが、冬枯れの三郡縦走路は快適だった。
10時43分、三郡山頂に着。風が強くて、寒い、寒い‥‥。震え上がってしまうほどだ。航空自衛隊のレーダー施設、ドームの横に不思議な形のアンテナが新設されていた。緊迫する東アジア情勢が脳裏をかすめる。
三郡山~宝満山の縦走路
三郡山で小休止の後、宝満山へ向け折り返す。三郡山から宝満山へ至る縦走路は、小生の大好きな道である。四季折々の景観を楽しみながら、のんびり歩きを満喫できる道。この日も4人であれこれ雑談を楽しみながら、歩を進めていった。
小生らと逆方向に進む登山者が次第に多くなる。恐らく難所ヶ滝を見物し終えた登山者たちであろう。
ここで豊津の信ちゃんらと再び遭遇。難所ヶ滝の様子をうかがうと、暖冬のため、溶けかかっていて期待したほどではなかった、とのこと。先ほど信ちゃんのブログを拝見すると、既に大つららの写真がアップされていた。
※ 当日の難所ヶ滝の様子はこちら >「三郡山~宝満山、今年の大つららは?」/ブログ『信ちゃんの美夜古たより』
正午が近づくと天候が回復し、温かい陽光が差し始めてきた。お日様大好きのK氏の「最高!」の声が耳に届く。
仏頂山頂の祠にまします仏様(地蔵菩薩か?)。あまりにお優しい顔だちだったので、失礼ながら思わずパチリ。お許しあれ。
宝満山頂直下の岩場を登り、12時6分に山頂着。
九州有数の登山者数を誇る宝満山、いつ来ても登山者の姿が絶えない。
上宮裏の展望のよい露岩に腰をおろし、昼食。小生のメニューは、ミニカップ「どん兵衛」、いなり寿司、カレーパンという珍妙な取り合わせ。
下山は、うさぎ道経由で河原谷ルートへ
宝満山頂から縦走路へは、鎖場を迂回して戻ることにする。こうしてみると、山頂の岩壁の大きさがよく分かる。
仏頂山の手前の案内板の所で「うさぎ道」(かまど神社方面)に入り、しばらく進む。
下り続けると、「昭和の森」を示す標識で右折し、河原谷ルートをめざす。
河原谷ルートに入れば、後は道なりに下ってゆくのみ。
河原谷ルートの下山口から駐車場に至る道が閉鎖され、かなり迂回しなければならなかった。山行当日は2ヶ所に配車しておく必要があるかもしれない。
帰りの車内、ポカポカと差し込む陽光と暖房があまりに心地よく、悪いとは思いつつ、後部座席で眠りこけてしまった。運転していただいたY氏に感謝。
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