※ 本稿は2019年2月9日~10日の山行記録を、2月13日にアップしたものです。
春を告げる花、福寿草(ふくじゅそう)。いつかはその可憐な姿をこの目で見たいと思っていたが、やっと念願がかなった。
目次
今回のお題とコース
今回の山行のお題は
- 南阿蘇外輪山の俵山(たわらやま・1095m)で阿蘇の大展望を楽しみ、五木村で前泊する。
- 熊本県・仰烏帽子山(のけえぼしやま・1301m)で福寿草を観賞する。
- 山歩き、温泉、飲み会と三拍子揃った「極楽プラン」を堪能する。
◆コース及び活動概要
※ 山行軌跡図はYAMAPによるもの。
08:25 元井谷第2登山口~09:57 仏石~椎葉谷登山口分岐~(斜めの滝)~11:16 展望台~11:30-11:47 仰烏帽子山(1301m) ~11:55-12:30 兎群石山(1186m)~元井谷登山口分岐~13:22-13:36 仏石~14:42 第2登山口
参加メンバー:3名(B氏、N氏、がしん)
活動時間(含む休憩時間) | 6時間22分 |
活動距離 | 9.59km |
高低差 | 350m |
累積標高上り/下り | 986m/1,008m |
カロリー | 3,160kcal |
俵山(たわらやま)で足慣らし後、五木村で前泊
2月9日~11日の3連休。今季最強の寒気が日本列島に流れ込み、北海道はマイナス20度超の記録的な寒さ、東京は大雪との予報である。
小生はと言えば、山行前日(2月8日)まで風邪で3日間寝込む、というコンディションでの遠征初日となった。
1泊2日の遠征プランは、初日に南阿蘇外輪山の俵山で足慣らし後、熊本県五木村の民宿で前泊。2日目に仰烏帽子山で、お目当ての福寿草を観賞しようというもの。
この画像は、2月9日(土)10時54分の俵山山頂の様子である。あたり一面ガスに覆われ、期待した阿蘇の大展望はおあずけ。凍り付くような寒さと風に震えながらの山行であった。
ともあれ何とか足慣らしはできたし、心配した体調も悪くはない。直ちに下山し、駐車場で昼食後に五木村に向かう。
五木村では、五木温泉「夢唄」で冷えた体を温め、某民宿の女将さん手作りの料理(鹿肉、シシ肉、ヤマメ、山菜、豆腐の味噌漬け等々)を堪能。とても食べきれないほどである。
元井谷第2登山口から仰烏帽子山へ
2月10日、天気予報は晴れ。昨日の寒気もゆるむようで、期待は高まるばかり。
事前情報では、元井谷の第1登山口は駐車数も限られ、山頂までのルートも荒れているとのこと。それに比べ第2登山口は普通車20台、大型バス用2台の駐車場が造られ、簡易トイレ有り。登山口の標高が高いため、仰烏帽子山まで比較的楽に登れるようだ。
8時少し前に登山口着。準備を整えている間も次々に車が到着し、我々が出発する頃にはほぼ埋まりかけていた。
登山道入口には「福寿草群生地まで50分」という丁寧な案内板が設置されている。ここから山頂までは標高差約200m、片道2時間足らずで登頂できるお手軽コースとなっている。
登山道に歩を進めると、遊歩道のような緩やかな登りが続いている。
道の両側にはそこここに霜柱が残っており、今朝はかなり冷え込んだことが分かる。
登山口から45分ほどで「仏石・山頂分岐」に出合う。右は直接山頂へ向かう道。左は福寿草群生地を経由し、山頂へ向かう道となる。ほとんどの登山者は右を選択している。理由は「福寿草は太陽が当たって開花するので、(充分に開花する)下山時に群生地を歩く予定」とのこと。
一方、小生らは左の仏石方面の道を選択。理由は二つ、開花前の福寿草を見たかったのと、仏石から「斜めの滝」ルートで山頂をめざす予定だからだ。
まずは群生地を歩きながら、目を皿のようにして開花前の福寿草を探す。なかなか見つからない。しばらくすると、やっとそれらしきつぼみを発見。開き始めたつぼみもいくつかあるようだ。
日当たりのよい斜面では、開花しかけた花も見られるようになる。
帰路に満開の福寿草に出会えることを期待し、2番目の仏石・山頂分岐をそのまま直進する。これから先は約150m下った後に、谷をつめながら約350m登り返すルートである。登山口と山頂の往復だけでは単調なので、あえて周回ルートを歩こうと考えた次第。
このルートを歩く登山者はあまりいないようで、道が荒れており、踏み跡を探しながらの歩きとなった。道を見失いそうになる都度、周囲を見回し何度も赤テープを探す。初心者の方は避けた方がよいと思う。
きつい登りで汗がしたたり落ちるが、青空が広がり陽光を浴びると、元気が湧き気分も高揚してくる。
最低鞍部から約50分登り続けて展望台に到着。汗をぬぐいながら周囲の眺望をしばし楽しむ。山のふところの深さがよく分かる。
展望台から山頂までの気持ちのよい稜線歩きを楽しみ、山頂に着いたのが11時30分。狭い山頂は登山者で溢れ、記念写真の順番待ち状態であった。
展望もなかなかのもので、遠く西の方角に雲仙普賢岳、東には市房山と思われる山容も確認できる。
※ 本記事の続きはこちら >仰烏帽子山、春を告げる福寿草に会う (2)
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