いざ子ども 山べにゆかむ 桜見に 明日ともいはば 散りもこそせめ
この歌、良寛(りょうかん)和尚の作だとか。
「さあ子どもたちよ、山のあたりに桜を見に行こう。明日(出かける)なんて言っていたら、(すぐに)散ってしまうよ」との意。
3月29日のお天気は晴れ。「花見に行きたい」というカミさんの声で「山べにゆかむ」の歌を思い出したのだ。
さて、どこに行こうか。カミさんの要望に応えつつ、山歩きも温泉も楽しめるところはないか。
そうだ、こんな時は添田町の岩石山(がんじゃくさん・454m)に限る。
カミさんの友人も誘い、桜、山歩き、温泉と三拍子揃った花見に出かけることにした。
※ 本稿は202年3月29日の山行記録を、4月5日にアップしたものです。
コースと活動概要
花見がてらののんびり歩きなので、山行軌跡図も山行データもなし。備忘のため、歩いたコースだけ記載しておく。
0951 添田公園 ~ 1048 奥の院 ~ 1102 岩石山 ~ 1115 八畳岩 ~ 1130-1158 岩石山 ~ 1204 鷲越分岐 ~ 1217 鷲越登山口 ~ 舗装道出合 ~(舗装道)~ 1322 添田公園
写真中心の山行メモ
カミさんの友人と小倉南区で待ち合わせし、途中の道の駅で弁当を購入。添田公園に着いたのは、午前9時45分。
駐車場には満開の桜がそこここに咲き誇っている。
山門を通り抜けると、
朝日を浴びた桜の木々がまばゆいほどだ。平日とあって、花見客はほとんどいない。
そえだジョイ横の登山口でカミさんらと分かれ、
見晴らしのきく展望地点で添田公園の桜を見下ろす。
両側の自然林を楽しみながら進むと、
舗装道と接する地点に出る。カミさんらは、公園からこの舗装道を登ってくるそうだ。
小生は、左の登山道を進む。
設置された階段を登り、
鳥居をくぐると奥の院。
白山宮の祠にお参りし、展望が開けた広場で一休みするとしよう。
水分補給をしながら、添田町の展望を味わい
休憩用のテント内をのぞいてみる。
平成28年に2万回登山を達成した川崎エミ子さんを筆頭に、登山回数順にずらりと木札が並んでいる。
2年前に訪れた時よりも満願達成者(恐らく1万回登山)が3人増えている!
奥の院から10分弱で山頂、もう一頑張りだ。
展望台から英彦山は見えるかな?
かすんではいるが、特徴ある英彦山の山容が確認できる。
ついでに、山頂下部の巨石群も見てこよう。
獅子の横顔のような獅子岩、
国見岩、梵字岩と巡り、最後は上部が畳八畳分あるとされる「八畳岩」まで足を伸ばす。
腹も減ったことだし、山頂に登り返して昼食とするか。
ランチは道の駅香春で買った幕の内弁当と豚汁(フリーズドライ)。ザック内で揺られ、おかず散乱状態だが、味も量も大満足だった。
帰路は奥の院手前の分岐から左をとり、メインルートを外れて「鷲越」登山口に下る。
こんな感じの下山道をしばらく進むと‥‥、
鷲越登山口に突き当たる。
右奥の私標からさらに下り、
舗装道に出合ったら、後は道なりに下っていくだけだ。登山者の少ないこのルートを復路に選んだのは、ご覧の通り。
見事に色づいた桜の乱舞を楽しみたいからだ。
ソメイヨシノの清楚な色合いも好きだが、紅しだれ桜や山桜の濃いピンクは、華やかで春の訪れを実感させてくれる。
たまらんなぁ!
この辺りは全国から様々な桜を植樹した「桜の園」と呼ばれるエリア。
ほとんど人影のない下山道、両側の桜を愛でながら、ぶらぶら歩きを楽しむ。何ともぜいたくな花見である。
右の斜面を見上げると、ひときわ濃いピンクの桜花。何と言う種類の桜なんだろうか。
花にひきつけられるように近づき、飽かず眺めシャッターを押す。独り占め状態だ。
ソメイヨシノとの組合せも悪くない。
せっかくだから、新緑も味わうことにしよう。
不動池に立ち寄ると、
紅しだれ桜を楽しむ花見客が増えてくる。
足の不自由なお年寄り、実に嬉しそうに桜を眺めていらっしゃる。「人生、楽しんだ者勝ち」ですねぇ。
添田公園も桜花爛漫(おうからんまん)。
花を愛でる多くの人々、静かに楽しむ花見も悪くない。
カミさんらと駐車場で待ち合わせ、
帰りは源じいの森温泉で汗を流し、
道の駅で野菜を物色して帰宅。山と桜と温泉を満喫した一日だった。
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