※ 本稿は2019年1月27日の山行記録を、1月31日にアップしたものです。
所属している「アタック山の会」の1月定例山行は、恒例の干支(えと)登山。今年は亥年(いどし)なので、大分県豊後高田市の猪群山(いのむれやま・458m)に登った。猪群山の山名が示すとおり、昔から猪が群れるほどにいる山らしい。
目次
コース及び活動概要
◆コース及び活動概要
※ 山行軌跡図はYAMAPによるもの。
ご覧のように、出発してまもなくスマホのソフトが一時停止したようである。ストーンサークルまで、一直線の赤い軌跡が伸びている。一応、参考資料としてアップしておく。
常磐区公民館前(10:10)~常磐コース登山口~立石~いっぷく望~猪群山頂(458m)~ストーンサークル(11:56~12:20)~猪群山頂~臼野コース登山口~有寺地区のデポ地点(14:11)
参加メンバー:14名(アタック山の会、1月定例山行)
常磐地区公民館~猪群山頂
午前8時頃に東九州自動車道の今川PAから眺めると、辺りの山々はうっすらと雪に覆われている。昨日の寒波による降雪のためである。高速道路もあちこちで雪用タイヤ規制が行われているようだ。
配布された行程表を見ると、常磐(ときわ)コース登山口から山頂を経て、臼野コース登山口までの周回ルートを歩くようになっている。登山口と下山口が異なるので、当然車のデポが必要となる。
今回は、常盤地区公民館前で下車して登山口まで舗装路を歩いている間に、運転手は下山口まで車を回し、1台の車で登山口まで折り返す作戦のようである。
常磐コース登山口には、駐車場が複数あり、簡易トイレも設置されていた。
車で戻って来た運転メンバーと合流し、出発する。小生、常磐コースは初めてなので、興味津々である。
くずれた石垣の間をぬって登山道が続いている。かつての住居や畑の跡だろうか?
しばらく進むと、落ち葉の積もったつづら折りの道に変わる。勾配は意外と急である。期待していた雪はまったく見られない。
11時14分、立石岩着。「石が立っているから、立石? そのまんまやん。」という声が多数。
「こりからが‥ひいぢぃ‥でぇ‥?」、「これからがきついよ」という意味なんだろうなぁ。手製のメッセージ板に、地元の人たちのぬくもりが感じられる。メッセージ板は随所に設置されており、笑いを誘う。
樹林帯を抜け尾根に乗り上げたようで、日差しがいっそう強まり、汗がしきりに流れ始める。勾配もさらに急になり、息が上がる。「ひいぢぃ、ひいぢぃ‥」と呟くと、何となくぴったりくる。
11時37分、「いっぷく望」着。山頂から南に延びる尾根の肩に当たる場所で、広々とした展望が何とも心地よい。天気の回復もあって、気分が次第に弾んでくる。
ここから山頂までは気持ちのよい稜線歩き、おだやかなアップダウンを楽しみながら歩いていく。
11時53分、猪群山頂着。そのままストーンサークルをめざす。
ストーンサークル~下山
門構えのような陰陽石を通過する女性会員3名。この巨石から先は「オミセン」と呼ばれ、かつては女人禁制の領域だったと聞くが‥‥。
ご神体として崇められている陰陽石(高さ4.5m)の前で、記念撮影。「AYK(アタック山の会)」のセンターを誰が獲るかという争いは、なかった。この石を囲むようにして丸い巨石が散在する。これがストーンサークルと呼ばれている巨石群である。
作家の松本清張が1983年に登り、山頂部のストーンサークルやメンヒル(巨石)等の現地調査をしたと聞く。宗教的な祭祀場などといわれているが、いまでも卑弥呼の墓では?・・という説も残っているようだ。
昼食をとりながら、展望を楽しむ。遠くに周防灘も望むことができるすばらしい場所だ。
あれは、多分中山仙境の岩峰群だろう。奇岩が林立するこの眺望はなかなかのもの。しばらく見ほれていた。
昼食後は、猪群山頂にもどり、臼野(うすの)コースで下山。分かりやすい標識が設置されており、迷う心配はない。
この臼野コースが猪群山の本来の登山道で、12年前に歩いたことを思いだす。登山者に長年踏み固められた道は、さすがによく整備されて歩きやすい。
13時10分、飯牟禮(いのむれ)神社の標識がある登山口に到着。
これから後は、車をデポした「有寺」地区まで舗装された林道を歩くだけだったが、これが意外に長くて遠い道のりだった。
歩きながら往路での車中のやりとりを思い出した。
「来年の干支登山は、どこの山になるんですかね。子(ね)ですよ。」との質問。確かに‥‥、ネズミに由来する山など聞いた覚えがない。まぁ、一年かけて考えることにしよう。
帰路に宇佐神宮に立ち寄り、「柚(ゆず)鶏(かしわ)うどん」なるものを食す。柚の酸味がきいて、珍しい味であった。
今日も楽しく山歩きができた。有り難い有り難い。
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