山行記録

由布岳、盛夏のテント泊山行 (1)

投稿日:2020年8月14日 更新日:

朝日を受ける盛夏の由布岳

朝日を受ける盛夏の由布岳

 朝から蝉時雨に悩まされるようになった。本格的な夏の到来だ。暑気払いも兼ね、山行後にテント泊で一杯やろうとなり、「由布岳+志高湖キャンプ」というプランがまとまった。

 問題は夏休み中の3連休に重なるため、人の多さをどう避けるかである。

※ 本稿は2020年8月9日の山行記録を、8月14日にアップしたものです。

目次

コースと活動概要 

◆コース及び活動概要
※ 山行軌跡図はYAMAPによるもの。山行軌跡図(由布岳)

05:58 正面(南)登山口 ~ 06:45-07:00 合野越 ~ 08:21 マタエ ~ 08:42-08:55 東峰 ~ 09:05 東登山道分岐~(東登山道)~ 09:55 自然観察路分岐~(日向岳自然観察路)~ 正面登山道分岐 ~ 10:58 正面(南)登山口

参加メンバー:3名(B氏、N氏、がしん)

活動時間(含む休憩時間) 5時間00分(行動時間4時間26分、休憩時間33分)
活動距離 7.2km
累積標高上り/下り 873m/872m
カロリー 2,718kcal

 

活動内容

早朝の正面登山道を歩く

 登山者の混雑と暑さを避けるため、午前6時に正面登山口を出発することにした。東峰に登頂後は登山者の少ない東登山道を下り、日向岳自然観察路を経由して正面登山口にもどる周回コースだ。これなら11時頃には下山できるだろう。

 北九州市出発が午前4時、東九州自動車道を使って由布岳スマートICで降り、正面登山口着が午前5時40分。無料駐車場には車中泊の車等が数台あるのみだ。

 標高780mの高原の空気は涼しく、心地よい。目の前には朝日に照らされた由布岳が美しい稜線を広げ、しばし目を奪われる。

盛夏の由布岳

 広々とした草原を取り付き点までゆっくりと歩き、樹林帯の中を登っていく。広葉樹の緑が美しい。爽やかな空気で肺の奥まで洗われるようだ。

由布岳

 木々の間から木洩れ日が漏れる光景にもいやされる。

由布岳

 登山口から約45分で合野越(ごうやこし)着、この先標高を70~80m上げた所から道は九十九折(つづらお)れとなり、幾重にも折れ曲がってマタエまで高度を上げていく。

 正面登山道は由布岳の西側斜面に設けられているため、ほとんど朝日を受けずに日陰の道を歩くことができる。樹林帯を抜けた後は照りつける日差しを覚悟していただけに、これは有り難かった。

由布岳

 午前7時過ぎ、向こうから早々と下山してくる男性を発見。聞けば午前3時から登り始め、山頂でご来光を仰ぎ下山中とのこと。
 「暑さを避けて、真っ暗闇の中をヘッドライトを点けて登りました」と。
 これが暑さと他人との接触を避ける究極の手立てだろう。恐れ入りました。

 ジグザグに続く登山道のそこここで、好きなだけ展望を楽しめるのも由布岳のよさ。この日はくじゅう連山や、遠く祖母・傾の稜線までもはっきりと望むことができた。

由布岳

眼下に飯盛ヶ城(1,067m)の緑が鮮やかだ。

くじゅう連山遠望

くじゅう連山の各ピークも識別できる。

 マタエ着が8時21分。ここも東峰の陰となっていたため、火照った体を冷やすのにもってこいだ。この日は風が強かったので、数分もすると肌寒さを感じるほどだった。

由布岳

 

東峰直下の花々と東登山道の岩場のスリル

 マタエから東峰にいたる岩場の陰では、可憐な山野草が幾つも花を咲かせていた。無粋者ゆえナデシコ以外は名前を知らない、汗顔のいたりである。

ナデシコ

ナデシコ

山アジサイ

山アジサイ?

 最後の岩場を登りきると、由布岳東峰山頂に到着。時計を見ると8時42分。この日は、既に数名の登山者が展望を楽しんでいた。

由布岳東峰

 どこまでも続く青空、360度の大展望。気宇(きう)壮大な気分に満たされる。少しでも高い所に立ちたくなるのは、人情というもの。

由布岳東峰

 まだ9時前なので、昼食をとるにはあまりにも早すぎる。15分ほど雄大な眺めを楽しみ、お鉢巡りコースから下山する。

由布岳東峰

お鉢巡りコースから見上げる東峰

 お鉢巡りコースを10分弱下ると、東登山道分岐の標識に出くわす。ここから右折して「東登山口・日向岳」へと下っていく。

由布岳

 いつもの通り、岩場と鎖場がいくつも続く手強い下山道である。あまり下りには使いたくないが、本日はやむをえまい。

由布岳東登山道

 1時間足らずで日向岳自然観察路の分岐に出合う。

由布岳

 ここから森林浴を楽しみながら正面登山口へと向かうつもりだったが、疲れと蒸し暑さで汗がとめどなく流れ、ついには左太ももの内側がつり始めるというありさま。日頃のトレーニング不足をいたく反省するばかりであった。

 正面登山口着が午前11時、無料駐車場はぎっしりと車で埋まっていた。

 さぁこれから昼食をとり、志高湖キャンプ場に向かうとするか。

◆ 続きは、こちら >由布岳、盛夏のテント泊山行 (2)

◆ 由布岳の過去の山行レポートは、こちら >由布岳の紅葉を静かに味わう万緑の中、由布岳で一人山行を楽しむ

「山行記録」の関連記事はこちら カテゴリー「山行記録」関連記事へのリンク

 

-山行記録
-, , ,

執筆者:


関連記事

福智山、春を告げるミツマタの花を堪能

 無事に出雲の旅から帰宅できた。本来なら出雲見聞録をアップすべきだが、昨日歩いた福智山のミツマタがきれいだったので、そちらを先に紹介させていただくとしよう。

福智山、上野登山口から八丁の急登を経て味わう大展望

 10月10日(日)は所属するアタック山の会の臨時山行日。今回の山は地元北九州の福智山(900m)、上野(あがの)登山口から八丁を経て山頂を踏み、鷹取山に立ち寄る周回コースを歩いてきた。

帆柱山系四座、足慣らしを兼ねてのんびり周回

「近場でいいから、どこか歩きませんか」とのS氏からのお誘い。「足慣らしに皿倉山を歩こうか」ということで、帆柱自然公園の四座を周回することになった。

三俣山、極上の紅葉が始まる予感

 約4ヶ月ぶりのブログ記事である。諸般の理由で長らく休筆していたが、やっと時間のゆとりができたのでブログを再開することにした。さて、10月の20日が近づくとくじゅう連山の紅葉が気になってくる。山友のS氏と偵察山行に出かけることにした。

鶴見岳、霧氷の花と雪化粧の由布岳を楽しむ

 アタック山の会の2月例会は、鶴見岳(大分県)。朝の冷え込み予報から、あわよくば霧氷の花に遭遇するのではと予想したところ、どんぴしゃり!


管理人の “がしん” です。
2018年3月にリタイヤしました。
このサイトは、シニアライフを楽しく生きるためのあれこれと、子や孫に語り伝えておきたい「人、もの、コト」の保管庫です。

もっと詳しいことが知りたい方は、こちらをどうぞ。

【好きなこと】旅行、山歩き、映画鑑賞、読書、酒…
【好きな言葉】「着眼大局、着手小局」
【家族】妻と二人暮らし。子2人、孫3人

  • 308767総閲覧数:
  • 5860月別閲覧数:
  • 215967総訪問者数:
  • 3999月別訪問者数:
  • 2019年1月24日カウント開始日:
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031