先月(8月)志高湖でキャンプ泊をした折、同行のN氏が差し入れてくれた煮卵。これが実にうまかった。聞けば簡単に作れるとのこと、今後の家めしと山めしの充実を図るため、自分で作ってみようと思った。
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安くてうまい、手軽で良質のタンパク源
今の若い人には信じられないだろうが、小生の子どもの頃は卵は貴重品だった。だから卵焼きはご馳走だったし、すき焼きを食べる時は「生卵を2個使えたらなぁ」と願ったものである。
10個パックが150円~200円などという今般の卵価格は、養鶏にたずさわる方々の努力のたまものと感謝している。
さて今回煮卵を作ってみようと思ったのは、そのうまさと手軽さが気に入ったからだ。まとめて作っておけば、すぐつまめる酒のさかなになるし、小腹を満たすのにもちょうどよい。
山歩きをする日には、慌ただしい朝食に、昼食の副菜やラーメンのトッピングに、下山後のタンパク質補給源にもなる。
登山のように筋肉の負担が大きい活動では、損傷した筋繊維を回復させるために、できるだけ早いタイミングで良質のタンパク源を補給することが重要だとか。筋力トレーニング後にプロテインを飲むのと同様なのだろう。
煮卵を試作して分かった課題
さっそくスーパーで卵パックを買い込み、見よう見まねで2回ほど煮卵を作ってはみたが、いくつかの課題があることが分かった。
以下、その課題を箇条書きしてみると‥‥
- ゆでている時に殻にひびが入り、白身が飛び出す卵がある。【卵の破裂】
- 自分好みの半熟卵を作るには、ゆで時間が何分必要か試行錯誤が必要【ゆで時間】
- 卵の殻がむきにくく、手間と時間がかかる。【殻むきの手間ひま】
- 市販のめんつゆ(2倍濃縮)に卵を漬けると、塩味が強すぎる。【めんつゆの味調整】
当初は、「ゆで卵を作ってめんつゆに一晩漬ければ出来上がり!」といとも簡単に考えていたのだが、いざ作ってみると意外に奥が深いのである。
現時点でのレシピ
あれこれやってみて、現時点では次の要領で煮卵を作っている。
- ゆでる前に冷蔵庫から卵を出し、数時間置いて常温にもどしておく。
卵を常温にもどすのは破裂防止策。急激な温度変化を避けるため。 - 卵をむきやすくするため、「穴あけ器」で卵に穴を空けておく。
「穴あけ器」は、100円ショップで販売されている。小生はSeria・セリアで購入。 - 水を沸騰させ、玉じゃくしで卵5個を入れる。中火で6分から7分ゆでる。
小生好みのトロトロの半熟加減なら6分、一般的な半熟卵なら7分弱ぐらいか(湯量、卵の大きさ、火力等で誤差あり)。 - 氷水に3~4分漬け、流水に当てながら卵の殻をむく
氷水でしっかり冷やすと卵が縮み、殻と中身の間にすき間ができるためむきやすくなる。 - ジップロックにめんつゆ(2倍濃縮)100ml~150mlにみりん(適量)を加え、卵を入れて冷蔵庫で一晩つけ込む。
2倍濃縮めんつゆだけでは塩辛いので、みりんを入れて味の調整をしている。
◆本シリーズの次の記事はこちら >シニアの家めし(24) キッチンで燻製を作ってみる
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