山行記録

耶馬溪トレッキング、競秀峰と古羅漢探勝道を歩く (1)

投稿日:2020年11月26日 更新日:

耶馬溪の2つのトレッキングルート

天人橋 古羅漢探勝道

古羅漢探勝道の「天人橋」。眺めが素晴らしい。

 大分県・本耶馬溪(ほんやばけい)から中津日田道路の本耶馬渓I.C.へ至る道、ここを車で走る時にいつも気になる場所があった。高さ数十mほどの岩山の上部に、横に大きくえぐれた箇所。目をこらすと何か建築物(お堂?)が設置されているようだ。

 近くに「羅漢寺(らかんじ)」という1300年の歴史を誇る古刹(こさつ)があるので、そのお寺に関係する建物と推測。機会があればいつか訪れてみたい、と考えていた。

 先日ネットで検索すると、問題の場所は「天人橋」と呼ばれる仏教遺跡であること。この遺跡を含め一帯を周遊する「古羅漢(ふるらかん)探勝道」というトレッキングコースが整備されていることを知った。

 さらに、近くの青の洞門にも「競秀峰(きょうしゅうほう)めぐり」というトレッキングコースがあるという。それぞれ2時間程度で歩けそうなので、11月21日(土)にまとめて歩くことにした。

※ 本稿は2020年11月21日の山行記録を、11月26日にアップしたものです。

 

耶馬溪・競秀峰(きょうしゅうほう)巡り

競秀峰 耶馬溪大分県・耶馬溪競秀峰(出典:日本遺産 やばけい遊覧 公式サイト

 大分県耶馬溪の観光名所、青の洞門。一度は訪れたことがある方も多いだろう。この青の洞門の上部に、屏風を立て並べたような奇岩群が約1kmに渡り連なっている。

 この岩峰群は「競秀峰(きょうしゅうほう)」と呼ばれ、尾根筋をめぐるトレッキングルートが整備されている。

 山岳ガイド内田修市氏が提供されている登山地図を拝見すると、なかなか面白そうなルートである。

競秀峰めぐり地図作成:内田修市、出典:山旅クラブ

 北九州を午前5時30分に出発、のんびり一般道を走り、耶馬溪公共駐車場に着いたのが午前7時30分。広い駐車場には2、3台の車が駐まっているのみ。見上げると競秀峰の岩峰がそそり立っている。

競秀峰めぐり 耶馬溪

 駐車場から青の洞門登山口へ徒歩で移動する。途中、30年かけて青の洞門をくり抜いた禅海(ぜんかい)和尚の銅像に拝礼。

禅海和尚の銅像

 数十年ぶりに洞門を通り抜け、

青の洞門

 「競秀峰めぐり」の標識が設置された登山口に到着。

競秀峰めぐり

 登り始めて10分足らずで、最初の展望地「一ノ峰」に着。大した高さではないのだが、見下ろすと高度感と連なる奇岩はなかなかのもの。

競秀峰めぐり

 ここから何度もアップダウンを繰り返し、尾根道をめぐっていく。展望が利く場所に着くたびに、奇岩や眺望を味わう。

競秀峰めぐり

競秀峰めぐり

釣鐘岩

 こんなお堂や石仏に出合う度に、説明板の由来をじっくり読み、カメラを構えるのでなかなか先に進まない。

競秀峰めぐり

競秀峰めぐり

 同行のB氏、じっと石仏を見つめ、何か考え込んでいる模様。

競秀峰めぐり

 近づいてみて、絶句。どうして、こんなお顔の不動明王が祀られているのだろう?

競秀峰めぐり

 尾根伝いの道だけに、アップダウンの厳しい箇所には長い鎖が設置され、

競秀峰めぐり

 登っては下り、

競秀峰めぐり

 岩窟歩きや岩場歩きのスリルも少々。

競秀峰めぐり

 片方が切れ落ちた崖沿いの道も何のその、

競秀峰めぐり

 最後の展望所、陣の岩でもう一度たどってきた尾根道を顧みる。

競秀峰めぐり

 最後に、弘法(ぐほう)登山口へ下り、

競秀峰めぐり

 公共駐車所へ向け、舗装道を歩くこと10分。

競秀峰めぐり

 駐車場着が9時47分。約2時間の楽しい山歩きであった。さぁ、続いて羅漢寺と古羅漢探勝道をめぐることにしよう。

※ 本稿の続きはこちら >耶馬溪トレッキング、競秀峰と古羅漢探勝道を歩く (2)

 よろしければ他の山行記事もどうぞ。50歳から山歩きを始めたシニアの山歩きレポートです。お役に立つ情報があれば幸いです。

◆ 過去の山行レポートは、こちら カテゴリー「山行記録」関連記事へのリンク

-山行記録
-, , , ,

執筆者:


関連記事

岳滅鬼山、万緑の峰入り古道を歩く

 S氏のリクエストで、英彦山系の岳滅鬼山(がくめきさん)を歩くことになった。この山、1、2度登ったことがあるはずなのに、どんな山だったか余り覚えていない。なぜだろうか。

猟師岳、阿蘇・くじゅうの大展望を味わう高原ハイク

 10月22日は所属するアタック山の会の月例山行日。紅葉登山者でごった返すくじゅう連山の名峰を避け、「穴場」(と勝手に思っている)猟師岳(猟師山)に出かけてきた。

犬ヶ岳のシャクナゲ

犬ヶ岳、新緑とシャクナゲの競演に酔う

 今回は忙しさの合間をぬって出かけた犬ヶ岳(1130m)のレポート。GWの頃の犬ヶ岳は、ブナやナラの新緑が見事なだけでなく、稜線には国指定天然記念物のツクシシャクナゲが淡紅色の花を咲かせ、実に楽しく歩けるお気に入りの山なのだ。

平治岳北尾根ルートのアルミハシゴ

平治岳、北尾根ルートの崖にアルミハシゴが新設か!?

 くじゅう連山の平治岳北尾根ルート、危険な崖に新しいアルミハシゴが設置されたらしい。これはミヤマキリシマ観賞のついでに、ぜひ確認せねばと話がまとまった。今回は、その山行レポートである。

泉水山~黒岩山、マスク着用の稜線歩き

 所属する「アタック山の会」の8月定例山行は「泉水尾根の稜線歩き」。本来は沢水(そうみ)キャンプ場で前泊し、くじゅう南面から大船山をめざす予定だったが、コロナ禍と7月豪雨による登山道被害のため、やむなく予定変更となった次第。


管理人の “がしん” です。
2018年3月にリタイヤしました。
このサイトは、シニアライフを楽しく生きるためのあれこれと、子や孫に語り伝えておきたい「人、もの、コト」の保管庫です。

もっと詳しいことが知りたい方は、こちらをどうぞ。

【好きなこと】旅行、山歩き、映画鑑賞、読書、酒…
【好きな言葉】「着眼大局、着手小局」
【家族】妻と二人暮らし。子2人、孫3人

  • 308866総閲覧数:
  • 5959月別閲覧数:
  • 216038総訪問者数:
  • 4070月別訪問者数:
  • 2019年1月24日カウント開始日:
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031