山行記録

耶馬溪トレッキング、競秀峰と古羅漢探勝道を歩く (2)

投稿日:2020年11月30日 更新日:

古羅漢探勝道の石仏

2番目の孫に似たお地蔵様、拝礼して撮影させていただく。

※ 前回の山行レポートはこちら >耶馬溪トレッキング、競秀峰と古羅漢探勝道を歩く (1)

※ 本稿は2020年11月21日の山行記録を、11月30日にアップしたものです。

羅漢寺(らかんじ)参拝

 羅漢寺の起源は、645年インドより訪日した法道(ほうどう)仙人が、この地に強い霊気を感じ、ここに1体の仏を残したことから始まるとか。実に1300年以上の歴史を持つ古寺である。
 境内には五百羅漢や千体地蔵等、3700体もの石仏が安置されていると聞く。

 羅漢寺駐車場は、青の洞門駐車場から車で約5分、徒歩で30分ほどの場所にある(我々は横着を決めこみ、車で移動した)。

 まずは羅漢寺を参拝し、その後古羅漢探勝道を歩くことにしようという計画。山旅クラブの内田修市氏(登山ガイド)作成の地図を参考にさせていただく。

古羅漢探勝道の地図

出典:山旅クラブ。クリックで拡大します。

 駐車場から羅漢寺山門へと続く石段を登っていく。参拝客の大半はリフト(有料、3~4分)に乗っていたが、トレッキング目的の我々は、迷わず徒歩を選択。長い歴史の重みを感じさせる、静かで風情のある情景だ。

羅漢寺の参道石段

 やがて、仁王門に出合う。左の「老(おい)の坂」(旧参道)をとるか、門をくぐって正規参道をとるか迷ったが、今回は初めてとあって正面参道を進んだ。
 後で分かったことだが、足に自信がある方は左の「老の坂」を登った方が楽しめると思う。1899年に夏目漱石も登ったと説明板に記してあった。

羅漢寺仁王門

 仁王門には「撮影等御遠慮願います」のメッセージが貼られている。

羅漢寺の撮影禁止の掲示

 旧参道の境内の入口にも、次のような掲示板が立てられていた。

羅漢寺の撮影禁止の掲示

 これらのメッセージを拝見し、すっかり反省させられてしまった。我々はトレッキングのついでの参拝だったが、ここが神聖な「祈りの場」であることをすっかり忘れてしまっていたからだ。
 カメラをケースに収め、真摯な思いで参拝させていただくとしよう。

※ これ以降の境内の写真3枚は、大分県観光情報公式サイトから引用させていただいた。

 羅漢寺の由来となった、五百羅漢像が安置された石窟。日本最古の五百羅漢像だそうだ。

羅漢寺の五百羅漢像

出典:大分県観光情報公式サイト

 一体ずつ表情が異なるので、(失礼ながら)見ていて飽きない。500体の異なる表情の羅漢像を彫り、ここまで運び上げて安置する時間と労力を考えると、信仰の持つ力の大きさに驚かされる。

羅漢寺の五百羅漢像

出典:大分県観光情報公式サイト

 本堂は岩腹に張り付いたように建てられている。境内は掃き清められ、厳かな雰囲気が漂っている。堂外から手を合わせ、平穏な日々への感謝と、日本国と家族の守護を祈念する。

羅漢寺本堂

出典:大分県観光情報公式サイト

 参拝を終え、旧参道の石畳を下って「古羅漢探勝道」の取り付き地点に向かう。今季最後の紅葉に彩られた石畳は、いい雰囲気であった。

古羅漢探勝道

 旧参道から舗装道に出たら100mほど進み、左折して橋を渡れば探勝道の取り付き地点だ。

古羅漢探勝道

ほとんど車が通らない舗装道をのんびり歩く。

 

古羅漢探勝道を歩く

 古羅漢探勝道取り付き地点の案内標識、法岸寺の横に設置されている。ここから石畳の道を登っていく。

古羅漢探勝道

 こんな感じの静かな石段をゆっくり登っていく。

古羅漢探勝道

 やがて、国東(くにさき)塔へと至る長い鎖場が現れる。結構な高さの岩場だ。

古羅漢探勝道

 登りつくと、室町初期の造立と推定される国東塔が眼前に現れる。

古羅漢探勝道の国東塔

 展望は抜群だ。眼下に本耶馬渓町の田園風景が広がっている。しばらく晩秋の里山を味わうことにしよう。

古羅漢探勝道 国東塔からの眺望

 下りは再び長い鎖場を用心しながら降りていく。足場は確保されているので、慎重に下れば問題はない。

古羅漢探勝道

 下から見上げた国東塔、結構な高さである。

古羅漢探勝道 国東塔 探勝道をしばらく進むと、第二の難所(?)に遭遇。岩をえぐったようなトラバース道だ。鎖を手助けに歩を進めていく。左下は切れ落ちているので要注意である。

古羅漢探勝道

 しばらく続いた鎖道の終点に、天人橋が現れる。横に大きくえぐれた部分に堂宇が立てられている。

古羅漢探勝道 天人橋

 堂内には石仏が数体安置されており、堂外にも幾つか並んでいる。

古羅漢探勝道 天人橋の堂宇

 ここが車から遠望していたあの場所だったんだ。

古羅漢探勝道 天人橋と飛来峰画像出典:たびらい

 天然の空洞の上部を「天人橋」、橋を含む岩山の最高地点を「飛来峰」と言うらしい。なぜここに石仏を祀ったのか不明だが、自然の造形の妙に神秘な力を感じ、祈りの場に選んだのかもしれない。

古羅漢探勝道 天人橋

下山途中に顧みた天人橋。自然の造形の妙に感服だ。

 下山途中で遭遇した鮮やかな紅葉、秋の陽光を受け、今季最後の輝きを見せてくれる。

紅葉

 競秀峰巡りが約2時間、羅漢寺と古羅漢探勝道が2時間弱。移動と休憩の時間も入れて約4時間30分のトレッキングであった。次は紅葉がピークの時期に訪れたいと思った。

 時刻は12時近く。今日の「下山メシ」は中津名物、鶏のからあげと決めていた。往路で見つけた「川部精肉店」に直行し、揚げたてのアツアツをほおばる。甘辛いニンニク醤油がよくしみて、実にうまかった。満足、満足。

耶馬溪 川部精肉店

川部精肉店

 

志高湖キャンプ場でテント泊

 空腹もおさまったところで、今夜の幕営地「志高湖キャンプ場」に向かう。耶馬溪から1時間ほど車を走らせ、入場開始時間の13時を少し過ぎた時間に到着。いつもの幕営地には、既にテントが幾つも設営されていた。

志高湖キャンプ場

正面に由布岳、右に鶴見岳を遠望する絶好のロケーション。

 B氏が新しいタープを買ったというので、それも含めて記念撮影。家族用の大型テントがずらりと並ぶ中、我々の山用テントが珍しいのか、通行する人がよくチラ見していく。

志高湖キャンプ場でのテント

小生のテントは緑色の方である

 テント設営後、車で約10分の堀田温泉で汗を流し、いつもの如くビールで乾杯! 由布岳と湖面を眺め、自作のスモークチーズとチキンジャーキーをつまみに、まったりと過ごす。

 夕食はB氏の「トマト鍋」で温まり、21時前には轟沈。明日は国東の田原山(別名:のこぎり山)に出かけるつもり。

 午前3時に目が覚め、夜空を仰ぐと降るような星々がきらめいている。明日はいい天気になりそうだ。

 よろしければ他の山行記事もどうぞ。50歳から山歩きを始めたシニアの山歩きレポートです。お役に立つ情報があれば幸いです。

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