3月のアタック山の会の月例山行は、九州オルレの宗像・大島コース。曇り空で肌寒いスタートだったが、昼前ぐらいから青空となり、トレッキングの楽しさ満喫の一日となった。
※ 本稿は2022年3月27日の山行記録を、3月28日にアップしたものです。
コースと活動概要
0950 大島港 ~ 1014 御嶽山登山口 ~ 1048 御嶽山頂(224m) ~ 遊歩道接続点 ~ 1234-1312 風車展望所~ 1402-1408 沖ノ島遙拝所 ~ 1434-1502 大島交流館(施設見学)~ 1505 夢の小夜島 ~ 1521 大島港
※ のんびり歩き、大島交流館での施設見学も含んでいるため、所要時間は参考になりません。
※ 参加メンバー:10名(アタック山の会メンバー)
活動時間(含む休憩時間) | 5時間21分 |
活動距離 | 10.2km |
累積標高上り/下り | 631m/628m |
カロリー | 2,429 kcal |
写真中心の山行メモ
北九州市小倉南区を午前7時に出発。長野I.C.から都市高速に入り、陣の原I.C.で降りた後、一般道をひた走る。宗像市の神湊(こうのみなと)港駐車場に着いたのが8時30分。
フェリー出港時間が9時25分なので、早く着きすぎたようだ。乗船ターミナルにはほとんど人影がない。
それでも9時を過ぎると乗船客が次々と集まり、ほぼ満席状態で出港。
25分の海の旅を終え、9時50分に大島港に到着。どんよりとした曇り空で、海風のため少し肌寒いオルレのスタートとなった。
山頂をめざす登山とは異なり、コース内の要所要所に配置された目印を頼りに、緩やかな山道や自然道をマイペースで歩くのがオルレの楽しみ方だそうだ。
九州オルレの宗像・大島コースは福岡県第一号認定オルレで、「神守る島」と呼ばれる筑前大島を周回するコース。山、海、四季の自然と史跡巡りが楽しめる人気コースだとか。
かねてから一度は訪れてみたいと思っていたのだ。
まずは、港から左をとり、宗像大社中津宮へと向かう。
宗像三女神・湍津姫神(たぎつひめのかみ)に本日の安全を祈願し、
本殿裏手に位置する御嶽登山口を目ざす。
登山道は山頂の御嶽神社(中津宮の奥宮)の参道を兼ねているようだ。変わった形の鳥居が面白い。
両側をうっそうとした自然林に覆われた登山道は、よく踏まれており快適そのもの。
丸太の土留め階段を一段ずつ踏みしめ、ゆっくり高度を稼いでいく。海抜0メートル近くからいきなり30分以上の急登は、さすがに応える。
「低山と思うて、なめとったばい」(笑)と誰かの声。同感である。
山頂に祀られた御嶽神社、うっそうと茂った樹木が歴史の重みを感じさせる。ここでも改めて参拝。
山頂直下の展望台では、玄界灘の大展望が広がっている。薄暗い登山道を抜け、一気に展望が開けた瞬間は歓声が挙がるほどだ。
この頃から雲が消え、青空が広がり始める。50km沖合にある沖ノ島が視野に入る。
潮風に吹かれ、いつまでも海原を眺めていたいような実にいい気分だ。来てよかった!
御嶽山頂から西に下るコースは、鼻唄が出そうなくらいご機嫌な歩きとなった。
ゆるやかな下り道は快適そのもので、
遙か向こうには、これから目ざす風車展望台がかいま見える。
要所にはカンセ(オルレコースの目印)が‥‥。犬かと思ったら馬をデザインしたものらしい。もちろん、馬の頭の方向に進む。
蒼空を背景に満開の山桜!
嬉しくて何枚もシャッターを押してしまう‥‥。
あちらでもこちらでも、山桜が満開だ。たまらんなぁ!
カメラを手放せないのは、小生だけではないようだ。
いったん下山した後は、オルレの目印に従って進む。その後改めて左前方の低山に取り付き、風車展望台をめざす。
林道や竹林の中の道をしばらく進むと、やがて整備された遊歩道に出合う。まもなく前方に風車の姿が現れる。
もう一頑張りで展望台だ。
12時34分、風車展望台着。潮の香りを胸いっぱいに吸い込む。
ここも素晴らしい展望が楽しめる絶好のロケーションだ。
コバルトブルーの海と岩場に打ち寄せる白波。
後方の旧日本軍砲台跡では、ベンチで日向ぼっこを楽しむ観光客の姿。
さあ、この絶景を楽しみながらランチとしようか。
13時12分
風車展望台を出発する。
途中の牧場で馬とたわむれ、
海岸近くの沖津宮遙拝所をめざす。
海の色が素晴らしい! 「お天気になって、本当に良かったねぇ!」と、同じ言葉が何度も口に出る。
この遙拝所は女人禁制の沖ノ島に行けない女性のために設置された参拝所だとか。
あいにく沖ノ島はかすんで見えず、残念。
遙拝所からは舗装道を南下し、ショートカットで大島港を目ざす。
道路脇の桜を楽しみながら、
大島港に向かってのんびりと歩を進める。のどかである。
大島交流館に立ち寄り、世界遺産「神宿る島」沖ノ島と、「神守る島」大島について学び、
かんす海水浴場の遊歩道を歩いて、
夢の小夜島(さよしま)を訪れる。周囲は水深が浅いので、潮が引いた時には島まで歩いて渡れるそうだ。
この浜からは、宗像四塚連山が稜線も鮮やかにはっきりと見える。左から湯川山、孔大寺山、金山、城山。
晴天に誘われ復路のフェリーでは、みなデッキでミニ・クルージングを楽しんでいる。
たっぷりと筑前大島の魅力を堪能した一日だった。
さらば、神守る島よ。次は、新鮮な魚を食べに来るぞ。
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