画像出典:photo AC
京都にマイカーで出かける準備をしていると、カミさんが「今回は途中のSAで車中泊しては」と言い出した。4年前は午前5時30分に出発し、高速道路を約600km走って15時頃に奈良に到着。所要時間は9時間30分(含休憩時間)だった。
これでもかなりのんびりしたドライブだったが、今回は600kmを2日かけて(!)走るつもりらしい。
◆前回の記事はこちら >奈良&京都見聞録(12) 紅葉目当てに3年ぶりの古都訪問
※ 本稿は2022年11月19日の記録を、12月5日にアップしたものです。
京都まで2日かけて走る?
11月19日の走行計画(Google Map で作成)
出発地は北九州市役所に設定しています。
どうやら3年ぶりの長距離ドライブという点と、小生の加齢(まもなく70歳)による運転能力及び疲労回復力の低下を考慮したようだ。長時間運転を避け、安心・安全を確保しようという意図らしい。
その日のうちに奈良まで走る自信(?)はあったが、無理は禁物。小生の体調に配慮してくれたのだと前向きにとらえ、車中泊するSAを探すことにする。
岡山県の吉備SAが北九州からの走行距離367km、運転時間4時間27分(休憩なし)で適当な位置にある。京都まで残り200km余りの位置なので、翌朝に早発ちすれば3時間程度で着きそうだ。
というわけで午前10時30分頃に自宅を出発し、平均時速90kmの安全運転でのんびり走っていく。約100km走るごとにたっぷりと休憩、昼食後にはしっかり仮眠もとり、吉備SAに17時頃に着。結局出発から6時間30分かかったという次第。
SAには既にあふれるくらいに大型トラックが駐車しており、彼らもここで「仮眠」する模様。さあ、小生らも仮眠(車中泊)の準備をするとしようか。
なぜ旅に車中泊を取り入れるのか?
車中泊を楽しむシニアが増えてきた(画像は小生夫婦ではありません。出典:カエライフ)
今回の旅で感じたのは、車中泊で旅するシニア夫婦が増えてきたこと。夕方、道の駅やSAで車を駐め周囲を見回すと、いかにもそれらしい車(ハイエースやミニバンが多い)がちらほらと見受けられる。
現役の時はほとんど旅行に出かけることもできなかったが、リタイヤしてからはカミさんと旅に出かける機会が増えた。わが家の旅のスタイルや、車中泊については過去に記事をアップしているので、、興味がある方はそちらをご覧いただきたい。
※ わが家の旅のスタイルについては、こちら >定年後から始めたふたり旅
※ マイカー旅行の原則については、こちら >奈良&京都見聞録(1) 旅のお題とガイドライン
※ 車中泊の車内セット例は、こちら >奈良見聞録(1) 気ままなマイカー旅行のスタート
ところで、車中泊には次のようなメリットがあると言われている。
- 旅の自由度と柔軟性が増す
時間や場所に縛られない。体調や気分に応じて、スケジュールが柔軟に変更可能。
予約した宿に縛られて無理をする必要もないし、急なホテル探しで慌てることもない。
この自由さと柔軟さは何とも捨てがたい。 - 宿泊代が節約できる
節約した分でより長い旅を楽しんだり、旅の回数を増やすことができる。現地の少しぜいたくなグルメを味わうことも可。 - 高速道路料金が節約できる(深夜割引き)
深夜0時から午前4時まで高速道路を利用すると、平日でも高速料金が30%割引される。
「高速道路の利用」には、SAでの車中泊も含まれるというわけ。時間にゆとりがあるシニアが使わない手はない。 - プライベートな時間と空間が確保できる
周囲への気兼ねが不要(夫婦げんかを始めると最悪、最低だが)。見ず知らずの方々と一緒のツアー旅行では、周囲へ気兼ねしなければならない。
一方、車中泊には次のようなデメリットがあることも忘れてはなるまい。
- 安全対策
外から車内を覗かれる。車中泊した場所が暴走族や怪しい若者たちのたまり場だった、というのはたまに聞く話。 - トイレ対策
これは必要不可欠。他に給水施設も確保したい。近くに食事ができる店(食材が確保できるスーパー等でも可)や入浴施設があれば言うことなし。 - 安眠対策
熟睡するためのマットや寝具の準備。冬の寒さや夏の暑さ対策。騒音(特にSAでの長距離トラックのアイドリング音)対策等。
安全対策やトイレについては、高速道路のSAや道の駅を利用すればほとんど問題はない。最近ではシャワーステーションや入浴施設が整備されたSAまである。道の駅なら、ネットで近くのコンビニや共同浴場等も見つけることができる。わが家が車中泊する場所は、SAか道の駅がほとんどだ。
上記3の安眠を確保するためには、それなりの工夫が必要だろう。次回は、わが家の安眠確保策を紹介するとしよう。
※ この記事の続きはこちら >奈良&京都見聞録(14) わが家の車中泊ツールとセッティング例
※ これまでの「旅」関連記事はこちら >
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