シニアライフ

今年も元旦早朝の初詣でに出かけてきた(2023年)

投稿日:2023年1月6日 更新日:

初詣で画像出典:Pixabay

 元旦の初詣で、今年も午前5時に自宅を出発。午前5時30分に氏神様である篠崎八幡宮に参拝することができた。

目次

まずは年末に「年末詣で」

 今回は12月30日に初めて「年末詣で」(「年内詣で」とも言う)を行った。年末詣でとは、一年を無事に過ごせたことを感謝するお礼参りのこと。大晦日に詣でるのが理想らしいが、諸般の事情で12月30日に出かけてきた。

 わが家の氏神様は篠崎八幡宮(北九州市小倉北区)で、1400年の歴史を誇るお社。30日の午後に訪れると、境内はきれいに掃き清められ、新年の準備は万端。おまけに人影もほとんどなく、ほぼ独占状態(?)である。

篠崎八幡宮 初詣で

篠崎八幡宮(2022年12月30日)

 まずは手水舎で手、口を清め、おもむろに拝殿へ。二礼二拍手一礼の後、家族全員が1年間健康で大過なく過ごせたことのお礼を申し上げる。

 コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻、安倍元首相の暗殺、北朝鮮の弾道ミサイル発射37回73発(防衛省発表)、中国の台湾・尖閣諸島侵攻の恐れ、防衛費増額決定‥‥と、戦争前夜のような一年が終わろうとしている。

 この歳になると、個人の努力ではどうにもならない事がこの世には数多(あまた)ある、とよく分かる。子や孫たちの顔を思い浮かべ、神々のご加護に心から感謝申し上げた。

 静かな境内で心ゆくまでお参りすることができ、何となく得したような気分だ(笑)。

 周囲を見回すと新年を迎える準備がすっかり整い、来年の干支・うさぎの大絵馬が飾られている。令和も早や5年目になるのか‥‥。

篠崎八幡宮 初詣で

 続いて1年間わが家を守護していただいたお神札(ふだ)を納め、社務所で神宮大麻(じんぐうたいま、伊勢神宮内宮のお神札)と新しいお神札を授与して頂く。

 恥ずかしながら、全国の神社で神宮大麻が頒布されていることを初めて知ったのだ(これまでは、7年前に伊勢神宮で授与された大麻をずっとお祀りしていた)。

神宮大麻神宮大麻(画像出典:伊勢神宮

 

なぜ、元旦の午前5時30分に詣でるのか?

天皇陛下の「四方拝」に衝撃を受ける

四方拝このようなご衣装で四方拝に臨まれていたらしい(出典:宮内庁)

 実は3年前の令和2年元旦から、午前5時30分に参拝する早朝初詣でを始めたばかりなのだ。きっかけは、天皇陛下が元旦に行う「四方拝」のことを知ったから。

 四方拝とは、今上陛下(きんじょうへいか、現在の天皇の尊称)が1月1日の午前5時30分から天地四方の神々を拝する儀式のこと。

 陛下は午前4時頃から身を清め、屋外に設けられた祭壇で祈りを捧げられる。まだ夜も明けやらぬ頃、しんしんと忍び寄る寒さの中での祈りだ。

四方拝神嘉殿(しんかでん)の南庭に張り巡らされた屏風、その内に敷かれた畳の上で四方拝は行われた(出典:宮内庁書陵部)

 小生が衝撃を受けたのは、この四方拝の儀式の時に唱えられるお言葉(原文は漢文)。現代語に直すと「国民に降りかかるあらゆる災いは、(国民が受ける前に)まずわが身を通してからにしてください」の意となる。

 全国民1億2千万人の災いを全てわが身に引き受けます、との崇高な祈り。この間、皇后陛下を始め皇族の方々は窓や戸を開け放ち、身を慎んでお待ちになっているとか。

 さらに驚いたのは、この祈りが歴代天皇により千年以上も続けられてきたこと。衝撃と共に有り難さで胸が熱くなったことを覚えている。

 非科学的と笑われるかもしれないが、「日本国は天皇の祈りに守られてきたんだなぁ」としみじみ実感したのだ。以来、せめて陛下と同じ時間に神前に拝し、日本国と皇室の弥栄(いやさか、ますます栄えること)を祈らせていただこうと思い立った次第。

※ 四方拝についての過去記事はこちら >あとからくる君たちへ(30) 元旦に行われる四方拝(しほうはい)、天皇陛下の祈り

初詣でに出かける

 1月1日午前5時に自宅を出発。元旦の早朝とあって走る車は皆無。人っ子一人いない道路をゆっくり歩いていく。

篠崎八幡宮 初詣で

 篠崎八幡宮参道の灯りが見えてくると、何かホッとする。

篠崎八幡宮 初詣で

 急な階段を一段ずつ踏みしめ、

篠崎八幡宮 初詣で

 登り上がると、眼前に山門が迫ってくる。門越しに境内をうかがうと、既に参拝している人の姿が目に入る。

篠崎八幡宮 初詣で

 午前5時30分という早い時間なのに、詣でる人が意外に多い。

篠崎八幡宮 初詣で

 神前で頭を垂れ、(1) 新しい年を迎えられたことへの感謝、(2) 日本国と皇室の弥栄、(3) 今年一年間の親族へのご加護をお願いする。

 四方拝を終えた陛下は引き続き「歳旦祭」を行い、その後皇族、政府要人等のお祝いを受ける「新年祝賀の儀」に5回ご出席。さらに翌日(1月2日)は、国民から祝賀をお受けになる「新年一般参賀」に6回お出ましになるという。

 自宅に帰る道すがら、「お体をご自愛ください」と祈るばかり。

※ 過去の初詣での記事はこちら > 今年も元旦早朝の初詣でに出かけてきた元旦早朝の初詣でに出かけてきた

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