山行記録

黒岩山~泉水山、九州自然歩道を利用して周回

投稿日:2019年1月16日 更新日:

九州自然歩道 牧ノ戸

長者原から牧ノ戸峠へ向かう自然歩道入口標識

※ 本稿は2019年1月12日の山行記録を、1月15日にアップしたものです。

 今年もくじゅう連山(大分県)の雪景色を楽しもうと、1月の3連休で1泊2日の山行計画を立てていた。しかし、暖冬のため雪はほとんど無し、おまけにまたも雨、さらにガスがたちこめ視界も利かないとは‥‥。

 

今回のお題とコース

 今回の山行のお題は

  1. 厳冬期のくじゅう連山で、雪と霧氷、凍結した御池の氷渡りを楽しむ。
  2. 2日間連続して山を歩き、体力養成を図る(軽アイゼンの使い初めも兼ねる)。
  3. 山行後の温泉を楽しみ、山友と鍋を囲んで交流を深める。

◆コース及び活動概要
※ 山行軌跡図はYAMAPによるもの。
黒岩山~潜水山縦走

 長者原登山口~(九州自然歩道)~牧ノ戸峠~黒岩山(1503m)~上泉水山(1447m)~下泉水山(1296m)~長者原登山口

活動時間(含む休憩時間) 4時間31分
活動距離 9.13km
高低差 478m
累積標高上り/下り 636m/645m
カロリー 2,067kcal

 

雨風を避け、九州自然歩道を利用して登る

 長者原(ちょうじゃばる)登山口着が9時、辺りには一面にガスが立ちこめ、冷たい小雨が降っている。当初は、八丁原(はっちょうばる)から涌蓋山(わいたさん)を往復する計画だったが、冷たい雨風にさらされる草原歩きは気が進まない。

霧の長者原駐車場

 そこで、自然林に覆われた九州自然歩道で牧ノ戸峠まで登り、黒岩山~泉水山の稜線歩きを楽しんで、長者原に戻る周回コースをとることにした。長者原~牧ノ戸峠間の九州自然歩道は約3km、標高差300m。自然林に囲まれ、雨風を避けるにはもってこいなのだ。

 念入りに準備を整え、長者原登山口を出発したのが9時25分。やまなみハイウェイ(県道11号別府一の宮線)に沿って、牧ノ戸峠方面へ歩き始める。

やまなみハイウェイ

 しばらく歩くと、「九州自然歩道 牧ノ戸方面入口」の標識が設置されているので、そのまま足を踏み入れる。

九州自然歩道

 後は、ご覧のように気持ちのよい遊歩道のような登路が続いている。のんびり会話を楽しみながら、ウォーミングアップのつもりで歩けばよい。 

九州自然歩道

 私見だが、この牧ノ戸までの自然歩道には不満な点が2つある。まず自然歩道の大半が舗装路であるため、足に負担がかかること。もう一つは、車道を横断しなければならない箇所があり、猛スピードで下る車に十分な注意が必要という点である。車道を横切る箇所には、ご覧のような標識が立てられているため、迷うことはない。

九州自然歩道

 車道を横切り、冬枯れの自然林の中を、あれこれ雑談しながらだらだらと登り続けると、出発から約1時間で牧ノ戸峠着。樹林帯を出ると雨風が強く、寒さがこたえる。駐車場はそこそこの車で埋まっており、こんな日に山を歩く酔狂な人間は、我々だけではないことが分かる。

九州自然歩道

 休むと寒いので、そのまま黒岩山の登路に取り付く。黒岩山到着が11時25分。晴れていれば、くじゅうの峰々を望む大パノラマが開けているのだが、ガスで全く見えない。雨風が少し収まってきたので、予定通りこのまま下泉水山、上泉水山を経由し、長者原まで縦走することにする。

黒岩山

 

泉水尾根を縦走中、ガスで道を見失う

 これは、アセビ(馬酔木)だろうか。縦走路のあちこちに群生して、目を楽しませてくれる。

馬酔木 アセビ

 雨はまだやまない。ガスで視界は閉ざされたままである。ゆっくり腰を下ろして昼食をとることも出来ず、立ったままパン、ゆで卵、暖かいスープ等を詰め込む。エネルギーを補充するだけのような食事でも、お腹が満たされると元気が出てくる。

黒岩山 潜水山

 再び下泉水山に向け進んでいくと、「あれっ? 道がない!」という先頭のB氏の声。どうやら濃い霧のせいで、道を見失ってしまったようだ。周囲を見回しても、それらしき道は見つからない。

 スマホのGPSソフトで現在地を確認すると、正規縦走路の約25m下部にいることが分かる。次の地図の中央あたり、赤いラインが縦走路から右に外れている部分である。もどるのもおっくうなので、そのまま藪漕ぎで25m上まで直登し、無事縦走路に突き当たる。

地図中央部に、道を見失った痕跡が記録されている。

 霧等で視界が利かない状況では、GPSソフトの有難さがよく分かる。ボタンを押しさえすれば、瞬時に現在地が判明するからだ。地図とコンパスではこうはいかない。スマホGPSは登山者必携のツールとなるであろう(地図とコンパスもお忘れなく!)。

 下泉水山、上泉水山と順調に稜線を歩き、ウツギの林を抜けると草原地帯が広がっている。

 「あ、晴れてきた!」という声で前方に目をやると、あたり一面を覆っていたガスがみるみるうちに切れていき、広々とした飯田高原がくっきりと姿を現し始める。山の天気は分からないものだ。 

飯田高原

飯田高原を覆っていたガスが、見る見るうちに晴れていく。

 後は、草原と樹林帯の境に開かれた防火帯を下るだけと思いきや、枯れ草の下はベチャベチャの泥濘だらけ。バランスを崩し何度か転びかける。スパッツも泥だらけになっていた。

泥だけのスパッツ

 

筋湯温泉の湯治宿で鍋を囲む

 山歩きを終え、そのまま筋湯温泉へ直行する。宿は定宿の「自炊旅館 わかば荘」。わかば荘の女将さんに宿名を公表する了解をいただいたので、少し紹介させてもらうとしよう。

わかば荘

 この宿は「自炊旅館」とあるとおり、もともと湯治宿だったらしく、共同の炊事場が設置されている。ガス(コイン投入式)、電子レンジ、炊飯器、冷蔵庫、鍋・釜・フライパン、食器も常備されている。食材、調味料、アルコールを持ち込み、自炊をいとわなければ、格安料金で宿泊できるという次第。

 内湯は源泉掛け流し。筋湯温泉公共浴場まで徒歩1分以内。小生らのような年金生活者には、大変ありがたい宿で、くじゅう登山の折にはよく利用させてもらっている。

 宿の内湯にどっぷりと浸かると、「あぁ~っ‥‥」というため息が漏れてしまう。冷え切って硬直した体が、じんわり温まってとろけていくようだ。これだから山歩きの後の温泉はたまらない。おまけに今日は自宅に帰らなくてもよいとあって、まさに極楽である。後は飲んで、食って、眠るだけ。

 温泉であたたまった後は、まず「ムール貝のガーリックバター炒め」をつまみに、ビールを飲み干す。メンバーに食通が一人いてくれると、食事が本当に楽しみとなる。

ムール貝

 次は、昨日格安で仕入れた牛肉でしゃぶしゃぶ。今回は300gのパック入り牛肉が個別に配給された。なるほど、お好みの時間だけお湯にくぐらせて食えということか。

 後は「飲む、食べる、しゃべる、笑う」で忙しく、写真を撮ることすら忘れてしまう。不良じじい4人の馬鹿話は一気に盛り上がり、とどまることを知らない。

 とは言っても、年齢のせいか、はたまた山歩きの疲れのせいか、20時過ぎには早くも最初の一人が轟沈。その後、次々と自沈していき、21時には全員爆睡であった。

 

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