※ 前回の記事はこちら >仰烏帽子山、春を告げる福寿草に会う (1)
※ 本稿は2019年2月9日~10日の山行記録を、2月13日にアップしたものです。
兎群石山でランチ後、福寿草の群生地へ
混雑する仰烏帽子山頂でつかの間の展望を楽しんだ後は、徒歩10分余りの「兎群石(とぐんせき)山」に向かう。ここは山頂が広々として、ランチにもってこいの場所と聞いていたが、その通りである。数組のグループがそこここで、昼食を楽しんでいる。
小生らもそれぞれ適当な場所に腰をおろし、陽だまりの中でランチとしゃれ込む。小生のメニューは、天ぷら蕎麦とかしわ飯のおにぎり。たっぷり汗をかいた後なので、天ぷら蕎麦のスープを最後の一滴まで飲み干してしまう。「空腹は最上のソース」とは、よく言ったものだ。
下山は、風穴を経由する一般的な登山道を選ぶ。自然林に覆われた気持ちのいい道をのんびり歩いていると、幸せな気分になる。
咲き誇る福寿草に酔う
さて、山行最後の締めは福寿草である。群生地に続く岩場を下っていくと、人だかりが見える。どうも福寿草を撮影している登山者たちのようだ。目をこらしてよく見ると、あちらにもこちらにも黄金色の福寿草がそろい咲きである。
午前中に見つけることができなかった小さなつぼみが、あたたかな陽光を浴び、花びらを広げている。これだけ多くの福寿草が咲き乱れるさまは、圧巻の一言である。
実は小生、自宅にデジカメを忘れてしまい、今回の山行写真は全てスマホによる撮影なのだ。スマホ・カメラの写真で恐縮なのだが、雰囲気だけでも感じ取っていただけたら、と披露させていただく。
「可愛いねぇ」という女性の声。「来た甲斐があったな」とうなづき合うご夫婦の笑顔。恐らく小生の顔もほころんでいるのだろう。
年に3度は福寿草を見に来るという男性、「(あなたも)来年から毎年来るようになりますよ」とおっしゃる。そうかもしれない。
福寿草を堪能し、第2登山口に下山したのが14時42分。休憩も含めて6時間22分の山行であった。
五木温泉「夢唄」で汗を流し、道の駅「子守唄の里五木」で名物の豆腐の味噌漬けを購入。後は、交代で運転しながら北九州に帰るのみ。
青空の下、念願の福寿草に会えて大いに満足した山行であった。有り難い、有り難い。
※ 参考情報
仰烏帽子山の情報源として、「仰烏帽子山 元井谷からフクジュソウ群生地を目指して」(季刊誌『のぼろ』2017年第15号所収、西日本新聞社)の記事が役に立った。この場を借りて、お礼申し上げる。
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