山行記録

競秀峰&古羅漢探勝道、切れ落ちた鎖場を歩く (2)

投稿日:2023年12月8日 更新日:

耶馬溪 古羅漢探勝道

秋空にそびえ立つ古羅漢

 「競秀峰(きょうしゅうほう)」巡りの次は、「古羅漢(ふるらかん)探勝道」巡りである。鎖場通過のスリルはまだまだ続く。

※ 本稿は2023年11月19日の山行記録を、12月8日にアップしたものです。

※ 前回の山行記事は、こちら >競秀峰&古羅漢探勝道、切れ落ちた鎖場を歩く (1)

 

写真中心の山行メモ

 弘法寺から左をとり九州自然歩道を20分ほど歩くと、羅漢寺方面に続く車道に出合う。ここを左折するとすぐ法岸寺橋だ。

耶馬溪 古羅漢探勝道

 この橋を渡り直進すると、突き当たりの法岸寺の隣に古羅漢探勝道の取り付きがある。

耶馬溪 古羅漢探勝道

 探勝道であることを示す古びた道標がひっそりとたたずむうら寂れた登山口。見るところ、ここから入山する人は殆どいないようだ。

耶馬溪 古羅漢探勝道

 古さびた石段一面に散り落ちた黄葉、晩秋の風情が漂う。

耶馬溪 古羅漢探勝道

 里山でこんな集団に遭遇したら、引いてしまうだろうなぁ。幸い誰にも会わなかったが。

耶馬溪 古羅漢探勝道

 新入会員にとってこのコース最初の関門は、国東の塔直下のこの岩場、高さ10mぐらいだろうか。

耶馬溪 古羅漢探勝道

 岩稜歩きの基本「三点支持」を守りながら、確実に移動することを伝える。「遠くの岩をつかまない、歩幅は小さく確実に」登っていく。

耶馬溪 古羅漢探勝道

 最後の一歩を踏ん張ると、岩場の最上部「国東の塔」(室町時代の作)が目の前に。

耶馬溪 古羅漢探勝道

 塔の横に立ち、眼下の展望を楽しむとしよう。秋深まりつつある耶馬溪の風景が広がっている。どこか懐かしい田園風景だ。

耶馬溪 古羅漢探勝道

 鎖場の下りは、上りより難易度が高くなる。岩から体を離し、足元を確認しながら「歩幅は小さく確実に」である。

耶馬溪 古羅漢探勝道

 国東の塔の後には、足元が切れ落ちた鎖場のトラバース(水平移動)が続く。

耶馬溪 古羅漢探勝道

 「カラビナが外れんばい!」という声が耳に届く。どうやらビレイコードの掛け替えに気を取られるあまり、怖さをあまり感じていない方もいるようで。

耶馬溪 古羅漢探勝道

 さて、最後は本日の核心部。天人橋へと回り込む鎖場だ。次の画像の赤い矢印箇所を横に移動していく。上体をかがめて狭い足場を進まねばならず、なかなかスリルがあるところだ。

耶馬溪 古羅漢探勝道

 もう少し拡大すると‥‥、

耶馬溪 古羅漢探勝道

 メンバーの目にはこんなふうに見えている。

耶馬溪 古羅漢探勝道

 ビレイコードを付けた安心感と何度か場数を踏んだおかげか、皆さん動じることもなく淡々とクリアしていく。

耶馬溪 古羅漢探勝道

 「あんな風に体をつなぎ止めておけば、怖くないよねぇ」という声に振り向くと、観光客らしき中年のカップルが‥‥。どうやら我々より先にここを通過され、震え上がる思いだったとか。

耶馬溪 古羅漢探勝道

 本日一番の難所も危なげなく全員通過。やれやれ、ひと安心である。

耶馬溪 古羅漢探勝道

 鎖場の緊張から解放されたところで、天人橋で展望を楽しみながらランチ。暖かな日差しとのどかな田園風景を眺めながらの弁当は格別であった。

 羅漢寺駐車場側の下山口に降りた後は、青の洞門に帰るだけ。途中で徒歩10分余りの川部精肉店に立ち寄り、揚げたてアツアツの唐揚げをほうばり、のんびりとウォーキングだ。

耶馬溪 古羅漢探勝道

 鎖場のスリルと晩秋の耶馬溪を堪能した一日であった。

 よろしければ他の山行記事もどうぞ。50歳から山歩きを始めたシニアの山歩きレポートです。お役に立つ情報があれば幸いです。

◆ 過去の山行レポートは、こちら カテゴリー「山行記録」関連記事へのリンク

◆ 競秀峰・古羅漢探勝道の過去の山行レポートは、こちら >
耶馬溪トレッキング、競秀峰と古羅漢探勝道を歩く (1)
耶馬溪トレッキング、競秀峰と古羅漢探勝道を歩く (2)

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