※ 本稿は2019年2月23日の記録を、2019年2月26日にアップしたものです。
1月29日より九州国立博物館で「京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-」展が開催されている。たまたまバス・ツアーに参加する機会があり、出かけてきた。太宰府天満宮のしだれ梅が満開で、思いがけない目の保養をすることができた。
まずは、九州国立博物館で醍醐寺展を見る
九州国立博物館、壁面に周囲の山並みが映って美しい。太宰府の自然景観と調和するように設計されたと聞くが、なるほどとうなづける。
醍醐寺(だいごじ)は、京都市伏見区にある仏教寺院。真言宗醍醐派総本山で、古都京都の文化財として世界遺産に登録されている。
師走の奈良・京都の旅で参拝したかったのだが、その境内は200万坪以上。山上の上醍醐まで参拝するなら半日以上はかかると聞き、断念した次第。
今回の「京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-」展のうたい文句は、「国宝32件、重要文化財49件を含む、計104件を一挙公開! 約15万点もの寺宝の中から選りすぐりの名宝をご紹介いたします」とのこと。東京と福岡だけの開催ということで、ぜひ見に行きたいと思っていたのだ。
五大明王が描かれた入口の大パネル。ここから先は撮影禁止となっているため、写真で展示品をお伝えすることができないのが、残念だ。
小生が特に心を引かれたのは「如意輪観音座像」。首をかしげて瞑想にふけるお姿は息をのむほど美しく、いくら見ても見飽きぬほどである。
※ 「京都・醍醐寺 ー真言密教の宇宙ー」展の情報はこちら >
※ Youtube にアップされていた紹介動画
太宰府天満宮の梅を堪能
醍醐寺展を見終えた後は、開花した梅を楽しみながら天満宮を参拝することにする。境内の梅は5~6分咲きというところか。
天満宮の楼門をくぐると、ここではほぼ満開の紅梅が咲き誇っていた。
本殿前の梅もピークを迎え、カメラを構えた参拝客も多くなる。本殿前は参拝者が列をなしていたので、小生らは離れた場所で手早く参拝。
入試シーズンとあって、つるされた絵馬の大半は合格祈願。ハングルや中国語の絵馬もちらほらと見える。何を祈願しているのか、ちと気になる。
池の近くのしだれ梅も、今を盛りと咲き誇る。
<拙訳:梅の枝を折れば、美しい花がこぼれ散ってしまう。(梅よ、私の)袖に匂いを移しておくれ、(この香りを)わが家へのみやげものにするとしよう。>
「梅の香をみやげに」と風流を気どりたいが、やはり天満宮の土産は梅ヶ枝餅。いつもの「きくち」で10個入りを購入し、帰路についた。楽しい一日に感謝である。