先日、昨年2月に仕込んだ手作り味噌の「味噌開き」をした。漬け物容器に8kgずつ、2つ作って熟成させておいたもの。どうなっているか、少しドキドキしながらの味噌開きである。
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シニアの家めし(16) 自分で味噌をつくってみた。
期待と不安の味噌開き
昨年2月に仕込み、実家の床下収納庫に保存しておいた味噌容器を取り出してみる。元来のものぐさゆえ「天地返し」もせず、まるっきりの放置状態だったもの。
「カビが生えているのでは?」と心配しつつ、開いてみる。木製の内蓋、重石や空気を遮断するためのラップが表れる。
表面を覆っていたラップをはがし、カビ防止のために味噌の表面を覆った酒粕を取り除いてみると‥‥、
おぅ! きちんと出来ているではないか! カビも全く生えていない。芳醇な味噌の香りがほんのりと漂ってくる。なめてみると、まぎれもなく味噌の味だ。
当面使う予定の量を別容器に移し、表面をならしてラップをかける。取り除いた酒粕は、みそ汁か豚汁にでも入れる予定。
熟成させた味噌のうまさと味噌漬け
出来上がった味噌は、さっそく翌朝のみそ汁に溶かし味見をしてみる。 みそ汁を一口すすった瞬間、口の中にまろやかでコクのあるうまみが広がるのが分かる。
「おいしい!」とカミさん、「うまいなぁ。市販の味噌と味が全然違うなぁ。」
1年間の熟成が醸し出すこの滋味を毎朝楽しめるのなら、年に1、2度の手間暇をかけて作る甲斐はあろうと言うもの。出番を待って熟成を重ねる約16kgの味噌、これは夫婦2人で一年間消費しても十分に余裕のある量だ。
持ち帰った味噌で、冷蔵庫にあった鶏のささ身を漬けてみた。一昼夜漬け込み、グリルで焼いただけのささ身が、絶好のおつまみと化す。焼酎が進むこと、進むこと‥‥。
肉、魚、野菜、豆腐やゆで卵‥‥、他にもいろいろと漬けてみたい物が浮かんでくる。酒粕に味噌とみりんをまぜた粕漬けもうまそうだし、味噌ドレッシングもいいかも。
味噌づくりが軌道に乗れば、いずれ子ども達や孫達に送ってやりたいと思っている。しかし、息子の家の朝食はパン、娘は朝食を食べる時間があるのなら1分でも余分に寝ていたいと言う。
彼らにどうやって味噌汁を食べさせるか、これが目下の課題である。
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