やっとガスが晴れ始め、星生山南西斜面に綾錦のような紅葉が姿を現してきた。さぁ、お楽しみはこれからだ。狙っていた紅葉ビューポイントを巡ることにしよう。
※ 前回の山行レポートはこちら >扇ヶ鼻~星生山、驚愕の人出を避けマイナールートで紅葉散策 (1)
※ 本稿は2020年10月24日の山行記録を、11月4日にアップしたものです。
星生山南西斜面の紅葉と山頂の大展望
姿を現した星生山の紅葉は見事なものだ。自分の足でここまで歩いた者だけが目にすることのできる、極上の美。眺めて飽きることがない。
扇ヶ鼻分岐からは西千里浜を久住山に向け直進し、途中で左をとり星生山への直登路に取り付くことにした。左手の星生山の紅葉を楽しみながら、正面の久住山の姿を遠望して歩きたかったからだ。
青空の下、何とも贅沢な眺望を堪能しつつゆっくり歩を進める。つい先ほどの凍えるような寒さなどウソのようなのどかさだ。思わず鼻唄が出そうである。
星生山への直登路に取り付き、100m超の登りで汗を流す。山頂直下では霧氷や氷結した岩が姿を見せ、今朝の冷え込みを想起させる。
一汗かいて星生山頂着が、10時53分。既に20名程度の登山者が思い思いに展望を楽しんでいる。硫黄山の噴煙の向こうに三俣山、平治岳、大船山の稜線がくっきりと見える。
今日のランチはここにするか、と風の当たらない岩場に腰を降ろし、カップ麺をすすり込み、握り飯をほおばる。あぁ、幸せである。これだから山はやめられない。
1時間近くランチを楽しみ、第2の紅葉ポイント・扇ヶ鼻(から臨む肥前ヶ城)を目指すことにする。その前のお楽しみは、星生山の南西方向に延びる尾根にできた紅葉トンネル。あの尾根を覆い尽くす紅葉の中を突っ切るのだ。
紅葉トンネル内では、陽光を受けたドウダンツツジが真っ赤に燃えている。
周囲の空気まで赤く染め上げるようなドウダンの群生、その枝をかき分けながら尾根を下っていく。
肥前ヶ城、懸崖を赤く染める紅葉の滝
「すごいですねぇ!」、「いいっすね!」
肥前ヶ城の大絶壁を前にしたB氏とN氏の歓声である。この絶景を見るのは初めてとのこと。
ドウダンツツジが真っ赤に絶壁を染め、まるで紅葉の滝が流れ落ちるような大迫力だ。10年ほど前に初めてこの光景を目にした小生も、あまりの迫力に圧倒され「凄い!」としか言葉が出なかった。
大絶壁から視線を上げると、そこにはくじゅう連山の盟主久住山が秀麗な三角形の姿でそそり立ち、その左に九州本土最高峰の中岳や天狗ヶ城が控え、遙か右前方には祖母・傾の稜線が目に入る。この眺望はいつまで眺めていても飽きることがない。実に壮観である。
テンションが上がったB氏ならずとも、蒼穹を背景にこんなポーズをとりたくなろうというもの。
幸いなことに(?)この紅葉ポイントを知る者は少ないようで、この日も7、8名の登山者の独占状態であった。このままずっと眺めていたいのだが、次の紅葉ポイントが待っている。扇ヶ鼻から往路を下るとしようか。
次なる紅葉ポイントは、扇ヶ鼻南斜面を仰ぎ見る草台地である。
◆ 本記事の続きは、こちら >扇ヶ鼻~星生山、驚愕の人出を避けマイナールートで紅葉散策 (3)
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