ここ数日、小春日和のような好天が続いている。空は抜けるように蒼い。こんな日は平尾台で稜線歩きを楽しむに限る。
山友数名にお誘いのメールを出すと、たまたまN氏のスケジュールが空いていた。
さっそく二人で晩秋の平尾台をそぞろ歩くことにした。
※ 本稿は2021年11月20日の山行記録を、11月22日にアップしたものです。
コースと活動概要
◆コース及び活動概要
※ 山行軌跡図はYAMAPによるもの(クリックすると拡大されます)。
0808 平尾台自然観察センター ~ 0835 不動山 ~ 0846 堂金山 ~ 0855 貝殻山 ~ 0915-0941 天狗岩 ~ 1006 桶ヶ辻 ~ 1023 周防台 ~ 1053 広谷湿原 ~ 1122-1150 鬼の唐手岩 ~ 1157 広谷台 ~ 1250 貫山(711.6m) ~ 1310 四方台 ~ 1409 自然観察センター
※ 参加メンバー:2名(N氏、がしん)
活動時間(含む休憩時間) | 6時間1分 |
活動距離 | 12.4km |
累積標高上り/下り | 837m/836m |
カロリー | 3,078kcal |
※ のんびり展望を楽しみ、写真を撮影したため、活動時間は参考になりません。
写真中心の山行メモ
平尾台自然観察センターを午前8時8分に出発。センター前の駐車場は、いちょうの黄葉が最後の輝きを見せている。
不動山、堂金山から貝殻山を経由する遊歩道のような道、のんびり話を交わしながら歩を進めていく。誰もいない。
雲ひとつない秋晴れ、空が高く蒼い。何て気持ちのよい朝なんだろう。
貝殻山の横から天狗岩方面にトラバースする道。朝の光を受け銀色に輝くすすきが美しい。
あたり一面に広がるすすきの群生。少し風が吹くと、いっせいに穂を揺らす。
出発から約1時間、天狗岩が見えてきた。
天狗岩のあたりで1本立てる(=休憩する)としようか。空が抜けるように蒼い。N氏と何度も「いい天気やねぇ」と繰り返してしまう。
「パラグライダーの聖地」桶ヶ辻(おけがつじ)の山頂では、吹き流しが風に揺れているのみ。パラグライダーの姿はまだ見えない。
山頂に着いてみると、林道方面から大きなザックを背負った一団が続々と登ってくる。空を舞うのは、これからのようだ。尋ねてみると、ザックの重さは約20kgだとか。
次のピーク周防台(すおうだい)へと続く稜線の道。どこまでも歩いて行きたくなるようなご機嫌なルートだ。
周防台から次のピーク貫山を望む。広々とした防火帯を歩いてくる男性が豆粒のよう。
広谷湿原に一度下り、見上げる鬼の唐手岩。今日はあそこでランチとしよう。さぞかしいい眺めが楽しめることだろう。
岩稜の上部でおにぎりとカップラーメンを食すN氏。3時間以上歩き続けたので、腹ぺこなのだ。
小生はおにぎり(自分で握った)、イカの煮つけ(昨晩の残り物)とたくわん、豚汁(フリーズドライ)のあり合わせメニューである。
向こうの空を見上げると、カラフルなパラグライダーが優雅に旋回中。指折り数えてみると、12機も大空を舞っていた。
広々とした草原台地だが、周囲の音はほとんど聞こえない。時折、鳥の鳴き声がかすかにするだけ。
食後のコーヒーを飲みながら、晩秋の草台地と青空を飽かず眺め続ける。幸せである。
さあ、貫山に向かってもう一歩きするか。
貫山頂への最後の長い登り、足を一歩踏み出すごとに青空が近づいてくる。
12時50分、貫山頂へ到着。
帰路は、四方台から急坂を下り、自然観察センターへと巡る。
風に銀色の穂をいっせいになびかせ、輝くすすきの原。深まりゆく秋をしみじみと味わえる、美しい下山道だった。
限りなく 空高くして 銀すすき 白桂
今日も楽しい山歩きができた。有り難い、有り難い。
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