奈良&京都見聞録(13) 京都まで2日かけ、ゆっくり・のんびり走る

投稿日:2022年12月5日 更新日:

画像出典:photo AC

 京都にマイカーで出かける準備をしていると、カミさんが「今回は途中のSAで車中泊しては」と言い出した。4年前は午前5時30分に出発し、高速道路を約600km走って15時頃に奈良に到着。所要時間は9時間30分(含休憩時間)だった。

 これでもかなりのんびりしたドライブだったが、今回は600kmを2日かけて(!)走るつもりらしい。

◆前回の記事はこちら >奈良&京都見聞録(12) 紅葉目当てに3年ぶりの古都訪問

※ 本稿は2022年11月19日の記録を、12月5日にアップしたものです。

京都まで2日かけて走る?

11月19日の走行計画(Google Map で作成)
出発地は北九州市役所に設定しています。

 どうやら3年ぶりの長距離ドライブという点と、小生の加齢(まもなく70歳)による運転能力及び疲労回復力の低下を考慮したようだ。長時間運転を避け、安心・安全を確保しようという意図らしい。

 その日のうちに奈良まで走る自信(?)はあったが、無理は禁物。小生の体調に配慮してくれたのだと前向きにとらえ、車中泊するSAを探すことにする。

 岡山県の吉備SAが北九州からの走行距離367km、運転時間4時間27分(休憩なし)で適当な位置にある。京都まで残り200km余りの位置なので、翌朝に早発ちすれば3時間程度で着きそうだ。

 というわけで午前10時30分頃に自宅を出発し、平均時速90kmの安全運転でのんびり走っていく。約100km走るごとにたっぷりと休憩、昼食後にはしっかり仮眠もとり、吉備SAに17時頃に着。結局出発から6時間30分かかったという次第。

 SAには既にあふれるくらいに大型トラックが駐車しており、彼らもここで「仮眠」する模様。さあ、小生らも仮眠(車中泊)の準備をするとしようか。

 

なぜ旅に車中泊を取り入れるのか?

車中泊を楽しむシニアが増えてきた(画像は小生夫婦ではありません。出典:カエライフ

 今回の旅で感じたのは、車中泊で旅するシニア夫婦が増えてきたこと。夕方、道の駅やSAで車を駐め周囲を見回すと、いかにもそれらしい車(ハイエースやミニバンが多い)がちらほらと見受けられる。

 現役の時はほとんど旅行に出かけることもできなかったが、リタイヤしてからはカミさんと旅に出かける機会が増えた。わが家の旅のスタイルや、車中泊については過去に記事をアップしているので、、興味がある方はそちらをご覧いただきたい。

※ わが家の旅のスタイルについては、こちら >定年後から始めたふたり旅
※ マイカー旅行の原則については、こちら >奈良&京都見聞録(1) 旅のお題とガイドライン
※ 車中泊の車内セット例は、こちら >奈良見聞録(1) 気ままなマイカー旅行のスタート

 ところで、車中泊には次のようなメリットがあると言われている。

  1. 旅の自由度と柔軟性が増す
    時間や場所に縛られない。体調や気分に応じて、スケジュールが柔軟に変更可能。
    予約した宿に縛られて無理をする必要もないし、急なホテル探しで慌てることもない。
    この自由さと柔軟さは何とも捨てがたい。
  2. 宿泊代が節約できる
    節約した分でより長い旅を楽しんだり、旅の回数を増やすことができる。現地の少しぜいたくなグルメを味わうことも可。
  3. 高速道路料金が節約できる(深夜割引き)
    深夜0時から午前4時まで高速道路を利用すると、平日でも高速料金が30%割引される。
    「高速道路の利用」には、SAでの車中泊も含まれるというわけ。時間にゆとりがあるシニアが使わない手はない。
  4. プライベートな時間と空間が確保できる
    周囲への気兼ねが不要(夫婦げんかを始めると最悪、最低だが)。見ず知らずの方々と一緒のツアー旅行では、周囲へ気兼ねしなければならない。
20時過ぎの吉備SA

20時過ぎの吉備SAレストスペース。静かなテーブルでPC利用も可能

 一方、車中泊には次のようなデメリットがあることも忘れてはなるまい。

  1. 安全対策
    外から車内を覗かれる。車中泊した場所が暴走族や怪しい若者たちのたまり場だった、というのはたまに聞く話。
  2. トイレ対策
    これは必要不可欠。他に給水施設も確保したい。近くに食事ができる店(食材が確保できるスーパー等でも可)や入浴施設があれば言うことなし。
  3. 安眠対策
    熟睡するためのマットや寝具の準備。冬の寒さや夏の暑さ対策。騒音(特にSAでの長距離トラックのアイドリング音)対策等。

 安全対策やトイレについては、高速道路のSAや道の駅を利用すればほとんど問題はない。最近ではシャワーステーションや入浴施設が整備されたSAまである。道の駅なら、ネットで近くのコンビニや共同浴場等も見つけることができる。わが家が車中泊する場所は、SAか道の駅がほとんどだ。

 上記3の安眠を確保するためには、それなりの工夫が必要だろう。次回は、わが家の安眠確保策を紹介するとしよう。

 

※ この記事の続きはこちら >奈良&京都見聞録(14) わが家の車中泊ツールとセッティング例
※ これまでの「旅」関連記事はこちら 

-
-, , ,

執筆者:


  1. […] ※ この記事の続きはこちら >奈良&京都見聞録(13) 京都まで2日かけ、ゆっくり・のんびり走る […]

  2. […] ◆前回の記事はこちら >奈良&京都見聞録(13) 京都まで2日かけ、ゆっくり・のんびり走る […]

関連記事

出雲見聞録(4) 掛け軸の品定めに古美術店へ

 出雲大社に詣でたら、ランチは割子そばと決まっている。午後は掛け軸専門店「高美堂」で軸の品定めとしゃれ込む。

ちょいと旅に出かけてきます

 マンション管理組合の仕事(?)で煮詰まってきたので、気分転換に1週間ほどのミニ旅行に出かけてきます。

出雲見聞録(1) 出雲までのんびりと一般道を走る

「コロナ禍の厄払いも兼ね、出雲大社にお参りしたい!」というカミさん。小生も、2ヶ月以上続く巣ごもり生活で鬱積したストレスが爆発しそうである。

奈良&京都見聞録(7) 唐招提寺、「落ち着いたたたずまいと凜とした風格」

 薬師寺と唐招提寺がこんなに近いとは知らなかった。距離にして数百メートル。案内図を見ると、ほぼ隣接と言ってもよいくらいの距離である。お天気よし、風もなし、通りの人影もまばらである。軽いウォーキングがてら、歩いて唐招提寺まで向かうことにした。

奈良&京都見聞録(20) 晴明神社と北野天満宮、娘の神社巡りにお付き合い

 2022年11月23日、奈良&京都旅行5日目、娘と合流して2日目となる。この日は娘のリクエストで神社巡りとなった。


管理人の “がしん” です。
2018年3月にリタイヤしました。
このサイトは、シニアライフを楽しく生きるためのあれこれと、子や孫に語り伝えておきたい「人、もの、コト」の保管庫です。

もっと詳しいことが知りたい方は、こちらをどうぞ。

【好きなこと】旅行、山歩き、映画鑑賞、読書、酒…
【好きな言葉】「着眼大局、着手小局」
【家族】妻と二人暮らし。子2人、孫3人

  • 315755総閲覧数:
  • 1481月別閲覧数:
  • 219622総訪問者数:
  • 1158月別訪問者数:
  • 2019年1月24日カウント開始日:
2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031