コストコの肉売り場でkg単位で売られている牛肉。かなり安いのだが、夫婦2人では大きすぎて食べきれない。ロースト・ビーフなら作り置きがきくので、いつか挑戦してみようと機会をうかがっていた。
娘が10月の3連休を利用して帰省することになったので、「ロースト・ビーフをごちそうする」という大義名分を思いつき、挑戦してみることにした。
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コストコで、肉塊1.5kgを入手する
1~2ヶ月おきに、夫婦でコストコに買い物に出かける。もちろん小生は、運転手兼荷物持ちである。ここの商品は安いのは嬉しいが、量が多すぎて持てあますことが多い。
たとえば、オレンジは安くてうまくてお気に入りなのだが、男性の握り拳大もするオレンジは1袋(12個)単位でしか売っていない。肉はkg単位、パンも両手で抱えるほどのビニール袋という具合。何でもアメリカサイズというか、とにかく量が半端でない。大家族ならさぞかし大助かりだろう。
先日、肉売り場で米国牛の肩ロース肉を見つけた。100g当たり200円未満である。200gのステーキを焼いたとしても、400円程度で食べられるではないか! 包装単位は1.5kg~3kgまでいろいろ。見事なくらい巨大である。安いのは有り難いが、これだけの肉を夫婦2人で食べきる自信がない。
カミさん曰く、「ロースト・ビーフなら、作り置きができそうねぇ」と。そうか、ローストビーフは冷たくなっても食べられるし、サンドイッチに挟んだり、サラダにしてもよい。まず夫婦2人でステーキ300gを楽しむ。ローストビーフを作るのに500g~1kg、残りは適当な肉料理に使用すれば、何とかなりそうだ。
娘が帰省する3連休を利用して作ってみるか、と一番小さな1.5kgの肉塊をカートに入れる。ずしりと手ごたえを感じる重さである。
ロースト・ビーフのレシピを探す
帰宅して、さっそくロースト・ビーフのレシピを情報収集する。手順は次のとおり、意外に簡単そうである。
- 肉を適当な大きさ(500g~1kg程度)に切る。
- 調味料(塩、コショウ、おろしニンニク)を塗りたくり、冷蔵庫で一晩寝かせる。
- フライパンで表面に焼き目をつける。
- オーブンで焼く(オーブンがなければ、お湯で加熱する方法もあり)。
- アルミ箔で包み、10~30分寝かせる。
問題は、オーブンで焼くか、お湯で加熱するかである。幸い、小生宅にはガスコンロにセットできるダッチ・オーブンがあったので、これを利用することにした。レシピは動画でご覧いただきたい。お湯で加熱するレシピ(動画)も併せて紹介しておく。
◆動画:ガスレンジ付属のダッチ・オーブンでの作り方(約3分)
◆動画:オーブンを使わない作り方(約2分30秒)
シンプルで豪華、じぃじの株が上がるかも。
これが、小生が作ったロースト・ビーフである。切って並べて、一緒に焼いた野菜を盛り付けるだけという簡単さ。赤ワインでソースも作ってみたが、こちらはいまいちだった。ソースがなくてもこのままでかなりうまい。醤油をたらしても最高である。娘もカミさんもほめてくれたので、作った甲斐があったというものだ。
まだ2回しか作っていないので、偉そうなことは言えないが、ロースト・ビーフはシニア男性でもできるシンプルで豪華な料理だと思う。
前日に塩・コショウを塗りたくった肉を、焼いてアルミ箔で包むだけ。実に大ざっぱで、好感がもてる。アウトドアで調理して仲間と食ったら、さぞビールが進むことだろう。
ポイントは二つ、kg単位のかたまり肉をいかに安く手に入れられるか。もう一つは、肉を加熱する道具(オーブン、湯煎等)をどう確保するか。
この二つさえクリアできれば、少し料理になれたシニアならすぐ作れると思う。小生も半年前までは、料理などやったことはなかった。
今度、孫たちが来たときには、ぜひ作ってやることにしよう。熱々を切り分けてやれば、孫の喜ぶ顔が見られそうだ。じぃじの株も上がろうというもの。
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