「11月中旬頃、どこかにテント泊に行きませんか?」というお誘いをS氏からいただいた。S氏とは所属する「アタック山の会」の山行リーダーである。あれこれ候補を絞った結果、来年の下見山行を兼ね、くじゅう南面ルートを歩くこととなった。
※ 本稿は2019年11月16日の山行記録を、11月25日にアップしたものです。
目次
コースと活動概要
◆コース及び活動概要
※ 山行軌跡図はYAMAPによるもの。
09:41 赤川登山口 ~ 11:45-12:26 扇ヶ鼻 ~ 13:11-13:21 久住分れ ~ 13:46-14:07 久住山 ~ 16:11 赤川登山口
参加メンバー:4人(S氏、K氏、Y氏、がしん)
活動時間 | 6時間29分(行動時間5時間17分、休憩時間1時間12分) |
活動距離 | 8.3km |
累積標高 上り/下り | 965m/968m |
消費カロリー | 3,080kcal |
「紅葉ロード」を経由して赤川へ
今日は「赤川~扇ヶ鼻~久住山~赤川」という周回ルートを歩く。PCの山行記録を検索してみると、2005年7月に同じ周回ルートを逆回りで歩いている。「人が少なく、阿蘇五岳、祖母・傾の展望を楽しみながら歩けるいいコースだ」と記している。
「願わくば、山ろくの最後の紅葉を味わいたいものだ」と期待しつつの山行となった。メンバーは小生を入れて4人、いずれも同じ山の会のメンバーである。
北九州を6:30に出発、東九州自動車道を「上毛(こうげ)スマートIC」で降り、深耶馬系~玖珠~九重~四季彩ロードと車を走らせる。その後、筋湯温泉街を通る「大分県道40号・飯田高原中村線」が近道なので、この道を通ることになった。泉水山と黒岩山の西側山ろくを迂回するこの道路、両側に広がる紅葉が最後の輝きを見せてくれ、実に美しい。
「きれいな紅葉ですね」、「初めて通ったけど、ここは穴場だねぇ」、「紅葉ロードと呼んでもいいなぁ」、思わず称賛の言葉が口をついて出てくる。写真を撮っておけばよかったと、悔やまれるほどの見事さだった。わが家の紅葉ドライブお勧めコースとなりそうだ。
瀬の本からくじゅう連山の南面を東に進み、赤川登山口に着いたのが9時20分過ぎ。早朝とは言え北九州から3時間足らず、意外に早いなというのが実感。トイレに近い第一駐車場の空きスペースに駐車、第二駐車場はまだ余裕があった。
赤川登山口から「扇ヶ鼻の肩」へ
9時41分に赤川登山口を出発。終焉を迎えつつある紅葉が朝日を浴び、いい感じだ。ルンルン気分のスタートとなった。
紅葉のトンネルの中、のんびり歩を進めていく。我々の他には誰もいない。
登山道には落葉が一面に降り積もり、足を出すごとにカサコソと音を立てる。登山靴が半ば埋まってしまいそうな所もある。
しばらく進むと分岐に、右は久住山、左は扇ヶ鼻へ。今回は左をとって扇ヶ鼻をめざす。
冬支度を始めた登山道、終焉を迎えた紅葉を楽しみながら、ゆっくりゆっくり登っていく。ここには牧ノ戸峠や長者原ルートのような喧噪はない。山頂までほとんど誰にも会わないような、静かでゆったりとした山歩きが楽しめる。こんなルートは大好きである。
高度を上げていくと、葉を落としきって冬支度を終えた木々が多くなる。晩秋から冬枯れへと移ろいゆく山の風景、これはこれで渋くて好みだ。
「扇ヶ鼻の肩」から山頂へ
登山口から50分ほどでアセビの森を抜けると、突き抜けるような青空が広がり、開放的な草原台地に着く。
地形図で確認すると、扇ヶ鼻山頂から急傾斜を経て南へ下る尾根上の台地に出たようだ。勝手に「扇ヶ鼻の肩」と名付けておいた。右手に久住山、肥前ヶ城、扇ヶ鼻と連なる山容、この風景は南面ルートからしか見ることはできない。
振り返ると、広々とした久住高原の向こうに阿蘇五岳がかすんで見える。2週間前に訪れた根子岳が懐かしい。中岳の噴煙は今日も意気軒昂のようだ。
「いいぞ、いいぞぉ」、「このコース、楽しめるねぇ」、「絶景、絶景‥‥」、「来てよかったですね」。どうやら今日のメンバーは小生も含め、感激すると何か言わずにはおれない方々ばかりらしい。
しばらく汗を拭いながら展望を楽しんだ後、気合いを入れ、山頂直下の急登(標高差150mほど?)を息を切らして登り詰めていく。
先ほど見上げた久住山が真横に見えてくると、山頂まで後一歩。奥に見えるのは中岳、天狗ヶ城の双耳峰だ。
扇ヶ鼻(1698m)山頂着が11時45分、約2時間の楽しい登りだった。
◆ 続きの記事はこちら >扇ヶ鼻・久住山、赤川登山口から周回山行 (2)
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