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シニアの家めし(19) 味噌汁をいかにして簡単につくるか

投稿日:2019年7月18日 更新日:

「追われる暮らし」から抜け出さなくては‥‥

シンクに積まれた食器

※ 本シリーズの前回の記事はこちら >シニアの家めし(18) 晩酌の肴をつくってみた

 カミさんが長男宅の応援のために上京して、はや2週間(詳しくはこちらへ)。一人暮らしに嫌気がさしてきつつある。一日中炊事と洗濯と雑事に追われているような毎日なのだ。

 梅雨空の合間をぬって、気晴らしの山歩きに出かけたいのだが、台所のシンクに積まれた食器と洗濯カゴにたまった衣類が気になる。

 これを片付けないで山に出かけても、帰宅後の苦行がちらついて楽しめそうにない。自分の生活をすっきり管理できていない、という自己嫌悪と敗北感に向き合うのが嫌である。

 玄関のチャイムが鳴って、某不動産屋が突如来訪。「〇〇号室の△△さんが、今度自宅を売りに出すことになりました。ついては、必要な書類と手続きを教えていただけませんか。それから駐車場の空きはありますか?」(心の声:「事前にアポイントぐらい取ってよね‥‥」)

 夕食の洗い物を終えてくつろいでいると電話が鳴り、「〇〇号室の△△です。近々リフォームをしようと思うのですが、どうしたらいいですか?」(心の声:「お宅に配布された『管理規約』に全て書いていますよ。)

 おまけに居住するマンションの大規模修繕に備えて会議資料も作成せねばならず、こちらも結構忙しい。ブログを書く時間もない。

 雑事に追われストレスがたまるから、ますます家事を処理する意欲が起こらない。まるで負のスパイラルである。

 

「料理はゼロから始めない」、先手仕事に取り組んでみる。

みそ汁

 前置きが長くなった。こんな雑事に追われる生活を何とかしようと考え、取りかかったのが炊事の省力化。何か一つだけでもよいから、小さな課題を克服することが突破口になる。一点突破レシピに選んだのが、毎朝つくっているみそ汁である。

 やるのは「先手仕事」。料理をゼロから始めないで、あらかじめ下準備をしておくこと。今回はとりあえず、次の2つのことをやってみた。世の主婦の方々は、どなたも実践していらっしゃるごく当たり前の工夫なのだろうが‥‥。

具材は切って「具材パック」に保存する。

 わが家のみそ汁に入れる具材は、ほぼ決まっている。ぶなしめじ、玉ねぎ、大根、キャベツ、油揚げ、豆腐等である。これらを予め1回分ずつの「具材パック」にまとめ、冷蔵庫に保存しようという次第。

 みそ汁を作るたびに、食材の袋を開ける、袋をゴミ入れに押し込む、皮をむく、まな板を取り出す、ラップをかけて冷蔵庫にしまう‥‥。この細々とした面倒な作業の煩わしさを効率化し、気分よく料理に入れる態勢をつくっておこう、という魂胆。

 とりあえず、1度に作る具材(2食分)を適当に切り、ジップロックに入れてみた。別に油揚げは適当に切って冷凍庫に、薬味の小ネギは小口切りにして別容器で保存。

みそ汁の具材パックみそ汁の具材パック。玉ねぎ、大根、キャベツ、しめじ等を切って保存。

 

前日に水出汁(だし)を準備する。

 これは省力化というよりは、味のレベルアップをねらったワザ。ベテランの主婦の方々が実践されているのを知り、やり始めたもの。やってみると意外に簡単。しかもうまいみそ汁が飲める。 

 インスタントコーヒーの四角い空き瓶に、頭を取り除いたいりこ(煮干し)を投入し、水を加える。それを冷蔵庫のドアポケットに入れておく。みそ汁を作るときは、その瓶を冷蔵庫から取り出して鍋に入れ、沸かして出汁をとる。

 だし汁が入っていた瓶にはまた水といりこを入れ、再び冷蔵庫へ。前夜にやろうとすると忘れることが多いので、瓶が空になった時点でいりこ投入、水を加える作業をやってしまうと楽である。

 うっかりして作り忘れた時のために、インスタントの出汁の素も忘れずに準備しておくと、気が楽になる。

水だし冷蔵庫から出した水だし。底にいりこ(煮干し)が沈んでいる。

 

実際にみそ汁を作ってみた

 試しに次の手順でみそ汁を作ってみた。

  1. 冷蔵庫から必要なものを取り出す。
    だし汁(前日から仕込んでおいたもの)、具材パック(キノコ、野菜等)、豆腐(または厚揚げ)、油揚げ、薬味(刻みネギ)、味噌(1回分)、
  2. だし汁をいりこ(煮干し)ごと鍋に入れて煮る。
    煮立ったら、いりこを取り出す。
  3. 具材パックの中身を鍋に入れて煮込む。
  4. 豆腐を手のひらで適当な大きさに切り、鍋に入れる。
  5. 豆腐に熱が通ったら火を止め、少し冷ましてから味噌をとかす。
    (少し冷ますのは、自作味噌の酵素を生きたまま味わいたいから)
  6. お椀に1食分をよそい、刻みネギをのせる。
    残りは密封容器(汁物用)に入れる。冷えたら冷蔵庫に保存し、夕食に添える。
  7. その場で鍋を洗い、乾かす。

 みそ汁を作っている間に、冷凍庫の玄米ご飯を電子レンジで解凍。自作納豆にめんつゆ、小ネギ、和からしを入れてかき混ぜ、梅干しと常備菜を並べれば出来上がり。正確な時間は計っていないが、15分前後で食卓につくことができた。

 何より手際よく作業が進み、思い通りの段取りで朝食ができあがっていくのが、実に心地よい。

 

今後の課題

 みそ玉で簡単

 しばらくこの手順で、みそ汁をつくってみたいと思っている。改善点もぼんやり見えてきた。

  • みそを毎回容器から取り出し、しまうのが面倒。「味噌玉」を作り冷凍保存しておくと、さらに便利になる。
  • 水だしは、いりこの他に昆布、かつお節、これらの組み合わせで味の変化が楽しめそう。
  • だしを取り終わった後のいりこ、昆布、かつお節等で佃煮を作るのも面白い。
  • 具材に旬の食材を加えると栄養バランスが増し、みそ汁が立派なおかずになる。根菜、筍、葉物、魚や肉‥‥、いろいろ試す価値はありそうだ。
  • 汁物をきちんと保存できる容器を探せば、まとめ作り(2日、4食分ぐらい)ができるかも。

 最後にスーパー主婦足立洋子(あだち・ひろこ)さんの一言を、

「追われているうちは人間、苦しいの。家事もね、せねばならぬ、せねばならぬと追われているととってもつらいもの。でも、あれもしたい、これもしたいって追っているときは、勇気百倍。楽しい、うれしいのよ。」

(伊豫部紀子『NHK「あさイチ」 スーパー主婦のスゴ家事術』、主婦と生活社)

 家事も仕事も全く一緒なんだ、と妙に納得であった。

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