アタック山の会の8月例会山行は、くじゅう連山の「前岳」登山。下山後は黒嶽荘で汗を流し、地鶏バーベキューで会員諸氏と飲み明かす予定であった。楽しみにしていた年1度のお泊まり山行だったが、コロナ蔓延により宿泊は取りやめ。代わりに星生山への日帰り山行に変更となった。
※ 本稿は2022年8月27日の山行記録を、8月31日にアップしたものです。
目次
コースと活動概要
0911 牧ノ戸登山口 ~ 0942 沓掛山 ~ 1045 扇ヶ鼻分岐 ~ 1131-1227 星生山(1762m)~ 1311 久住分れ~(西千里ヶ浜)~ 扇ヶ鼻分岐 ~ 1443 沓掛山 ~ 1517 牧ノ戸登山口
※ 参加メンバー:12名(アタック山の会メンバー)
活動時間(休憩時間) | 6時間06分(1時間50分) |
活動距離 | 8.1km |
累積標高上り/下り | 620m/618m |
カロリー | 3,092kcal |
写真中心の山行メモ
午前9時前の牧ノ戸峠の気温は18度。夏休み最後の週末で晴天が3~4日続くという予報もあり、駐車場はすでに満杯。周辺の空き地や路肩に分散して駐車。
準備を終え、登山口を出発したのが午前9時11分。
出発時には厚い雲が空を覆っていたが、沓掛山を過ぎた頃には晴れ渡り、夏の強い日差しがジリジリと照りつける。高齢者の多い我がパーティ、山慣れぬ新入会員が参加していることもあり、Sリーダーはほぼ30分ごとに小休止をとっていた。
この日の牧ノ戸ルートは多くの登山者であふれ、休息する場所を探すのに苦労するほどであった。
10時45分に扇ヶ鼻分岐着。ここから星生山に取り付く。
池頭(ちとう)が散在する取り付き点から、いきなり直登。
岩場をよじ登り、ハシゴを乗り越え、高度を徐々に上げていく。
縦走路に乗り上がると展望が開け、星生崎へと続く稜線とその右手に久住山のピラミダルな山容が望める。
さあ、ここからはお楽しみの稜線歩きだ。両側にどこまでも広がる大展望を楽しみながら、星生山頂に歩を進めていこう。
途中、気分が悪くなるメンバーもいたが、11時31分。全員無事に山頂着。
山頂で涼風に吹かれるメンバー。「やっぱり、くじゅうはいいねぇ!」と笑顔がのぞく。
御池で昼食をとる予定だったが、ここで少し早めのランチに変更。
さて、昼食後は久住分れまでの稜線散歩だ。
振り返って来し方を眺めてみる。
前方にはスリルあふれる岩場が待ち構えている。
この青空はどうだ!
星生崎から急登を下り、久住分れの避難小屋をめざす。
復路は、西千里ヶ浜の登山道をのんびりと歩いて帰るとしようか。
大好きな星生崎の大岩峰に挨拶し、
往路で歩いた星生山の稜線を眺めながら、牧ノ戸峠に向かう。
15時17分、牧ノ戸峠着。メンバーの皆さん、売店のソフトクリームが自分へのごほうびだったようだ。
“Photoshop Elements” でパノラマ写真を合成する
次の画像は、星生崎から久住分れ避難小屋に下る途中で撮影したもの。
天狗ヶ城から久住山へ至るおなじみの山並みが鮮やかだ。
実はこれ、次の3枚の写真(A・B・C)を画像編集ソフトで合成したもの。
【写真A】天狗ヶ城と御池あたりの画像
【写真B】天狗ヶ城から久住山にいたる山並み
【写真C】久住山から久住高原へ延びる稜線
画像編集ソフト”Photoshop Elements” を使い始め、やっと写真の合成ができるようになったという次第。
広角レンズや重い三脚を持参せずとも、山頂で気軽にパン(=カメラの撮影方向を水平(左右)に動かすこと)して撮った写真を、1枚のパノラマ写真に合成できるのが楽しい。
次は、星生山頂でのランチタイムの写真。左から三俣山、平治岳、大船山、中岳、天狗ヶ城、稲星山‥‥と、くじゅう連山の名峰を一望しながらのランチは、まことに格別である。これは4枚の写真を合成したもの。
最後は、東千里ヶ浜から眺めた星生山の全景。左端の扇ヶ鼻分岐から取り付き、星生山頂から星生崎を経て久住分れへ伸びる山容。「今日はこの長い稜線を歩いたのだ」と思うと、それなりの感慨が湧いてこようというもの。これは写真5枚を合成。
安いコンパクトデジカメでも、画像ソフトを使いこなせば、いろいろと面白い写真が楽しめそうだ。
お泊まり山行は中止となり残念だが、久しぶりにくじゅうの風に吹かれ、パノラマ写真合成もできるようになって、満足の山行だった。
「これを知る者は、これを好む者に如(し)かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如(し)かず。」(論語)
最強の上達法は、楽しむことに尽きるようだ。
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