山行記録

由布岳、スリル満点の岩場下りと黄金色の落日

投稿日:2023年4月12日 更新日:

由布岳

2023年4月8日の由布岳。晴天だが寒の戻りのため気温はかなり低い。

 4月の声を聞くと、冬の間我慢していたキャンプに出かけたくなる。「由布岳登山の後に志高湖でテント泊はいかが?」と声をかけると、すぐにB氏、N氏から参加の回答が。天気予報では西高東低の冬型気圧配置で「寒の戻り」だそうだ。山頂の気温は氷点下、風速は5~6mということで、寒さ覚悟の山行である。

※ 本稿は2023年4月8日の山行記録を、4月12日にアップしたものです。

目次

コースと活動概要

◆コース及び活動概要
※ 山行地図はYAMAPによるもの山行軌跡図(由布岳)

0806 正面登山口 ~ 合野越 ~ 1007 マタエ ~ 1026-1053 由布岳東峰(1,580m)~ 1205 日向越 ~(自然歩道)~ 分岐 ~ 1320 正面登山口

※ 参加メンバー:3名(B氏、N氏、がしん)

活動時間(休憩時間) 5時間14分(60分)
活動距離 6.7km
累積標高上り/下り 858m/857m
 カロリー 1,588kcal

 

写真中心の山行メモ

 北九州市を午前6時10分に出発し、正面登山口に着いたのが8時前。急ぎ準備を整え、正面登山道を歩き始める。
 どーんとそびえる由布岳を見上げると、登頂意欲がじわじわと湧き起こる。

由布岳

 樹林帯の木々は新芽が出始めたばかり。

由布岳

 登山道に差し込む木洩れ日が美しい。

由布岳

 じっとしていると寒いが、動いていると汗が出る。暑がりやのB氏の半袖シャツ姿には驚くばかり。

由布岳

 正面登山道のいい点は、さえぎるもののない展望を楽しみながら登れる点。遙か彼方のくじゅう連山を遠望し、

くじゅう連山

 眼下には湯布院の街並みが広がる。

由布岳

 登山道の側にはアセビ(馬酔木)の花が可憐な姿を見せてくれる。

由布岳 馬酔木

 西峰と東峰の鞍部であるマタエが近づくと、傾斜が急になり岩ゴロの道となる。

由布岳

 あと一息でマタエ(東峰と西峰の鞍部の名称)に着く。

由布岳

 マタエから西峰の崩落を眺め、うんちくを語り合うB氏とN氏。

由布岳

 東峰山頂直下の霧氷。B氏の半袖姿との違和感は否めない。強い風も吹くというのに、この人は寒くないのだろうか?

由布岳 10時26分、由布岳東峰に到着。登山口から約2時間20分かかった。

由布岳

 山頂で行動食をとりながら、360度の展望をしばし楽しむ。南東の方角には、今晩テント泊する志高湖が。周辺の太陽光発電パネルが何とも目障りだ。これが本当にエコにつながるのか、大いに疑問である。

由布岳

 下山は東登山道を下り、日向自然歩道を歩こうということに。久しぶりに岩場下りをしてみたくなったのだ。

 まずは東峰直下の岩場からスタート。最近は近場の低山ばかりなので、少し腰が引けてくる。

由布岳

 東登山口分岐からふりかえり見る東峰。

由布岳

 次は虎ロープの先がスパッと切れ落ちたような壁。

由布岳

 下から見上げると、なかなかの厳しさだ。

由布岳

 最も急峻な鎖場では、若い女性数名を交えたグループが談笑している。どうやら岩場歩き講習会のようだ。今夏にアルプスにでも遠征するのだろう。

由布岳

 まだまだ岩場降下は続いていく。

由布岳

 大崩山の坊主尾根ほどではないが、古希を迎えた小生には少し刺激が強いのかも。

由布岳

 やがて少しずつ斜度が緩くなり、

由布岳

 12時5分、東峰山頂から1時間余りで日向越に到着。ここまでくればもう安心。

由布岳

 後は、山ろくを東から西へと回り込む自然歩道をたどるだけ。1時間余りの森林浴を楽しむとしよう。

由布岳

 標高950m辺りを横切るような自然歩道では、木々の新緑が芽吹いたばかり。苔むした岩と共に春を感じさせる。

由布岳

 13時20分、正面登山口着。青空の下、由布岳の雄姿に別れを告げ、今夜の幕営地である志高湖RECAMP に直行する。

由布岳

 

下山後のお楽しみ

 テント設営後に堀田温泉で一汗流し、もどったキャンプ場でさっそく乾杯。テント場はいつもながらの絶景である。寒さのせいか、キャンプ客はそれほど多くない。

志高湖

 ビールをちびちび飲みながら、ゆっくりと夕食の準備にとりかかる。いつもの通り食通のB氏が腕をふるい、N氏と小生はお手伝いに徹する。

志高湖

 小生の役目は七輪に火を起こし、フランスパンをじっくり焼き上げること。

志高湖

 突然「すごいねぇ~!」という声がしたので顔を上げると、由布・鶴見の背後に落日の黄金の輝き‥‥。たまらんなぁ。

志高湖

 さて、夕食の手始めは「アヒージョ」。名は聞いたことがあるが、食べたことはない。聞けば、にんにくと食材をオリーブオイルで煮込んだ料理で、スペインのバル(酒場)で提供される定番料理らしい。

志高湖

料理の湯気でカメラのピントが合わない

 ほどよく焼けたパンに煮込んだベーコンやチーズを載せ、かぶりつく。うまいじゃないか! これは白ワインが進みそうだ。

 この後食事は、うどんすきと焼酎のお湯割りに移行する。ひたすら飲みかつ喰らう至福の時間である。酩酊している小生は、カメラを構えることも忘れていたので、うどんすきの写真はなしである。

 食後は七輪にまきをくべ、火を囲んで馬鹿話に興じる。

志高湖

 冷え込みのせいか、天空の星々と月が素晴らしく美しい夜だった。

 よろしければ他の山行記事もどうぞ。50歳から山歩きを始めたシニアの山歩きレポートです。お役に立つ情報があれば幸いです。

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