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15歳で味噌ラーメンと遭遇
インスタントラーメンで一番好きなのは、「サッポロ一番味噌ラーメン」だ。
発売されたのは1968年9月、当時小生は15歳だった。しょう油味のラーメンしか知らなかった高校生にとって、初めて食べた味噌ラーメンの味は衝撃的だった。札幌のご当地ラーメンだった味噌ラーメンは、九州ではなじみがなかったのだ。
ちなみに九州の豚骨ラーメンがブームになったのは、1970年代らしい。味噌ラーメンブームの数年後に、豚骨味のラーメンが流行したと記憶している。
以来、金のない学生時代の空腹を満たしてもらい、仕事に追われた若い頃の夜食として食べ続け、現在まで50年以上のつき合いとなる。
ひと手間加えて美味くしたい
ところで、リタイヤして「サンデー毎日」(笑)の日々を送るようになると、たとえインスタントラーメンであっても、少し手間をかけおいしく食べたいと思うようになる。
余生を考えると、残された食事の回数も自ずと限られてくる。空腹を満たすだけでなく、満足感を味わえる一杯にレベルアップしたい。しかも手早く簡単に作れ、懐にやさしいものがよい。
料理には全くの素人だが、味噌ラーメンをレベルアップするには次の3つの方法がありそうだ。
- スープをうまくする
水質にこだわる、出汁(だし)のレベルを上げる、調味料を工夫する等 - 具材を加える
肉、海鮮、野菜等でうま味のアップ - トッピングを豪華にする
焼き豚、ゆで卵、海苔、コーン等
金と時間をかければ、美味くなるのは当たり前。できるだけ金と時間をかけず、知恵と工夫で美味くしたい。
まずは情報収集を、とネットで「味噌ラーメン 美味い レシピ」で検索。あるわあるわ‥‥、結構多くの流儀があることが分かる。
あれこれのぞき見した結果、動画チャンネル「まかないチャレンジ!」のレシピが小生の好みに合っているようだ。
※ 当該動画(12分35秒、視聴数140万回以上)はこちら >おいしすぎる!『サッポロ一番みそラーメン』の作り方。
味噌ラーメンのレシピ
以下、上記動画を(勝手に)書き起こし、少しばかりアレンジ(青字部分)を加えた備忘メモである。「まかないチャレンジ!」チャンネル運営者の「あべ」さん、レシピを拝借いたします。
準備するもの
1 材料(2人分)
- サッポロ一番味噌ラーメン:2袋
- 豚ひき肉:150g~200g程度。
挽き肉を使うのは、細かく刻まれているので味が出やすいからとのこと。 - もやし、白ネギ、ニラ:いずれも適量(好みで)。小生はもやし多めが好み。
- ニンニク:1かけ
臭いが気になる方は省略。みじん切りが面倒な時はチューブ入りで代用。
- 調味料
サラダ油、塩、胡椒、オイスターソースor味噌、酒溶き片栗粉
- 焼き豚、ゆで卵等(トッピング用、なくてもOK)
※「酒溶き片栗粉」とは
料理にとろみをつける際は「水溶き片栗粉」を使うのが一般的。水の代わりに日本酒を使うことで、料理が水っぽくならないのだそうだ。
作り方は料理酒と片栗粉を1:1で混ぜるだけ。空きペットボトルなどに作っておけば、振るだけですぐに使えて便利。保存期間は1ヶ月程度とのこと(確認はしていない)。
2 道具
- 中華鍋(1人前ならフライパンでも可)
2人前以上なら中華鍋が使いやすい。深さがあるので、めんを煮る時もスープがこぼれる心配なし。
手順
1 切る
ニンニクはみじん切り(今回はビン入りを使用)。ニラは長さ5cm程度、白ネギは斜めの小口切り。
2 炒める
中華鍋にサラダ油とニンニクを入れ、弱火でじっくり炒めて油に香りをつける。
続いてひき肉を炒める。ひき肉はダマにならないようによく潰す。
ひき肉の色が変わり、油の色が透明になったら、ネギ、もやしを入れ軽く炒める。
3 煮る
野菜に八分がた火が通ったら、水(500cc/人)を入れる。粉末スープもここで投入。
野菜から出た水分で味が薄くなるので、オイスターソース等(小生は味噌を使用)を加える。
一煮立ちしたら麺を2分30秒(少し固め)煮た後、めんだけを丼に移す。
スープに酒溶き片栗粉を入れてとろみをつけ、ニラを投入。ニラは生でも食べられるので、半生状態でOK。
4 盛り付ける
めんの上からスープをかけ、焼き豚、ゆで卵等適当にのせる(今回は何ものせていない)
作ってみた感想
今回改めて感じたのは、料理は段取りが大切ということ。たとえインスタントラーメンであっても、食材と調味料、道具を全て揃え、すぐ手に取れるように準備しておけば、ストレスなしで料理に専念できる。
そのためにも、必要な物と手順を記録したメモは残しておく必要がある。
以下、作ってみた感想である。
- 10分程度の準備とひと手間をかけるだけで、ラーメンが格段に美味くなる。とてもインスタントとは思えない満足感だ。
- 豚ひき肉、もやし、ニラ、長ネギとリーズナブルな食材で、栄養バランスもOK!
- 野菜の水分でスープが薄まるため、調味料(味噌やオイスターソース等)でコクとうま味を加えること。
- 酒溶き片栗粉でとろみをつけると、ラーメンが冷めず美味さもアップする。
中華鍋で夫婦2人分の味噌ラーメンを2回作ってみた。頑張れば、一度に3人分までは作れそうだ。
孫3人にうまい味噌ラーメンをご馳走するには、じいちゃんの鍋振り修行が必須のようだ。
※ 味噌に関する過去の記事はこちら >
シニアの家めし(15) なぜ、自分で味噌をつくろうと考えたのか?
シニアの家めし(16) 自分で味噌をつくってみた。
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