毎年10月20日前後の週末は、くじゅう紅葉山行と決めている。「今年は暖かいので、紅葉が1週間ほど遅いみたいですよ。」前泊した若葉荘の女将さんの第一声だ。いささか気落ちはしたが、運を天に任せ、ともかく三俣山(1,745m)に向かうことにした。
※ 本稿は2019年10月20日の山行記録を、10月22日にアップしたものです。
目次
コースと活動概要
◆コース及び活動概要
※ 山行軌跡図はYAMAPによるもの。
07:45 長者原~ 09:22-09:30 スガモリ越~ 09:56-10:06 三俣山西峰~ 10:18 Ⅳ峰~ 10:36-10:54 南峰~ 11:14-12:11 火口底~ 12:54-13;16 北峰~13:23-13:45 本峰~ 13:59 西峰~ 14:17 スガモリ越~ 15:33 長者原
※ 紅葉を楽しみ写真撮影を繰り返したため、時間は参考になりません。
参加メンバー:3人(B氏、N氏、がしん)
活動時間 | 7時間48分(行動時間5時間52分、休憩時間1時間55分) |
活動距離 | 13.4km |
高低差 | 709m |
累積標高 上り/下り | 1,190m/1,191m |
消費カロリー | 3,004kcal |
押し寄せる登山者と共に
10月20日(日)午前7時過ぎに長者原の駐車場着。登山口に近い駐車場はすでに満車のため、レストハウスやまなみ裏の駐車場に車を止める。
我々と同様、三俣山の紅葉目当てであろう登山者の車が続々と到着してくる。身支度を整えて出発するグループもそこここに‥‥。
駐車場で朝食を済ませ、ゆっくりと歩き始める。ペースを少しずつ上げていき、スガモリ越に着く頃には、シャツが汗びっしょりになるほどだった。かなりの数の登山者が三々五々、西峰に向かっている。
西峰山頂直下の草原台地に立つと、一休みするグループ、本峰に向かう団体さんで賑やかだ。
本峰に向かう人があまりに多いので、本日のお鉢巡りは南峰からの反時計回りコースを選択。本当は、本峰からの時計回りコースの方が好みなのだが‥‥。
南峰山頂から大鍋の方向を眺めると、まぁまぁの色づき具合だ。昨年のような鮮烈な彩りは望めないが、失望するほどでもない。
さぁ、これからお楽しみのお鉢巡りに出かけるとしよう。
南峰直下の分岐には新しい案内板が設置されていた。昨年夏にここで道を見失い、慌てて登り返したことを思い出す。迷う人が多いのだろう。
※ 参考記事 >坊がつるでテント泊‥‥酷暑の中、三俣山南峰直登ルートに挑む (2) 、錦繍のくじゅう連山を歩く(2) 燃える三俣山
私的ビューポイント1:大鍋の底
南峰からのお鉢巡りコース、最初の私的ビューポイントは、大鍋の底から見上げる火口壁の紅葉だ。
南峰と北峰の間の最低鞍部からさらに下り、大鍋の底に降り立ったのが11時14分。しばらく周囲の懸崖の紅葉を一通り味わってみる。ピークまであと数日というところだろうか。
薄曇りの天候のため、息をのむような鮮やかさはないが、これはこれで渋い味わいがあるというもの。多彩な彩りが見事なグラデーションを紡ぎ出している。
既にランチを楽しんでいるグループと挨拶を交わし、腰を下ろす。360度の紅葉をじっくりと観賞しながら、贅沢なランチを楽しむことにしよう。
食後のコーヒーまで味わってのんびりするうちに正午を過ぎていることに気づく。1時間も居座ってしまった。火口底を訪れる登山者も増え、周囲が少し騒がしくなってきた。
同行のB氏とN氏はまったりとしたひとときを満喫のご様子。
私的ビューポイント2:小鍋を見下ろす「天空の周回路」
私的ビューポイントの2番目は、小鍋の火口壁を見下ろせる場所。本峰からの時計回りコースなら、北峰山頂から転がり落ちそうな斜面を下った所にある。小生が時計回りコースを好むのは、この紅葉の塊(かたまり)の中に飛び込んでいくような急降下(?)がたまらないからだ。
眼前の紅葉のトンネルをくぐって周回路が続いている。コンパクトデジカメの写真で恐縮だが、三俣山の「天空の周回路」をお楽しみいただきたい。
「大船山の山頂付近も赤く染まっていますよ!」とN氏。昨日雨でなかったら、大船山にもいく予定だったのだが‥‥。無念である。
先ほどまでランチを楽しんでいた大鍋の底を見下ろす。
北峰と本峰の鞍部付近の多彩なグラデーションも見事。眼福、眼福‥‥。
何度も立ち止まって紅葉を飽かず眺め、何枚も何枚もシャッターを押す。「いいですねぇ」「来てよかったよなぁ」と、これまた同じ言葉を繰り返す。
標準時間1時間ほどのお鉢巡りを、2時間30分(含む休憩時間)かけて楽しんだことになる。
最後まで闘い続ける日本チームに乾杯!
スガモリ越着が14時17分、長者原着が15時33分。このあたりから、時計の時間が気になり始めてきた。今晩はラグビー・ワールドカップの対南アフリカ戦。ベスト4をかけ、全日本が南アフリカと激突する世紀の一戦である。
やまなみ牧場「まきばの温泉館」の露天風呂にどっぷり浸かり、湯布院ICから高速道路をひた走る。何とか試合開始時間には間に合い、そのままビールを片手に応援に突入。苦戦の日本チームに、勝利の念力を送り続ける。
ブレーブ・ブロッサムズ、惜しくも敗れたが、その闘いぶりはまことに天晴れ! 逃げずに最後の瞬間まで闘い続ける男達に乾杯!
今日も幸せな一日だった。
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