晴天は本日まで、明日からしばらくは雨模様の日が続くという予報。陽光に映える新緑を見たくなり、少し早いかもと思ったが、英彦山に向かうことにした。
もちろん、新たに購入した登山靴の慣らし履きも兼ねてである。
※ 本稿は2022年4月20日の山行記録を、4月21日にアップしたものです。
コースと活動概要
1001 英彦山野営場 ~(北西尾根)~ 1153-1247 中岳 ~ 1312-1330 北岳 ~ 1428 高住神社 ~(九州自然歩道)~ 1509 英彦山野営場
※ のんびり歩き、随所で撮影を行ったため、所要時間は参考になりません。
※ 参加メンバー:単独
活動時間(含む休憩時間) | 5時間08分 |
活動距離 | 5.8km |
累積標高上り/下り | 633m/630m |
カロリー | 2,599 kcal |
写真中心の山行メモ
英彦山野営場の駐車場に車を駐め、キャンプ場横の階段をゆっくりと踏みしめてスタート。
標高700mのこの辺りは、すでに萌黄(もえぎ)色に埋まろうとしている。
平日とあって登山者の姿はどこにもない。新緑ひとり占め山行である。
さっそく近寄り、柔らかそうな若葉をパチリ。
撮り始めるとあれもこれも写したくなる。
野鳥観察小屋を過ぎると、標高差100mほどのきつい上りが待っている。
バードラインとの交差路を越え、
一汗かいた後に待つ、ルート番号19番~25番までのゆるやかな尾根は、
この森の素晴らしさが体感できる大好きな場所だ。
芽吹き始めたばかりの落葉樹が点在し、
蛍光色の緑があちらでもこちらでも輝き、
生きる喜びを謳歌している。
木の名前なんてほとんど知らないのだが、
さまざまな葉っぱの造形の妙に
人間を越えた “something grate” の存在を感じずにはいられない。
この森にたたずんでいると、深く大きな存在に包まれているようだ。
「ビスターリ、ビスターリ(ネパール語で「ゆっくり、ゆっくり」の意)」とつぶやきながら、進んでいく。老人にぴったりのフレーズである。
「この尾根が(もうすぐ)通れなくなるとは、寂しいですねぇ」
声に振り向くと、小生よりも年配とおぼしきシニア男性。
7月から北西尾根が立ち入り禁止となることを残念がっているご様子。話しぶりから、北西尾根を歩き慣れていることがよく分かる。
落ち着いた足取りで悠然と追い越す後ろ姿を見送り、同好の士に遭遇したようで少し嬉しかった。
さあ、もう少し登るとしようか。
山頂間近の岩場のハシゴを登り、
短い急坂を登り詰めると‥‥
丸々としたシャクナゲのつぼみが出迎えてくれた。
このつぼみが一斉に開いた時は、たまらんじゃろうなぁ!
中岳山頂の上宮をめざして歩を進め、
11時51分、山頂下の広場に着。
平日とあって、数組の登山者がいるのみ。小生もランチとするか。
12時47分、山頂広場を出発。帰路は、北岳を経由して高住神社へと向かう。
北岳山頂下の展望広場(?)で、中岳と南岳が一望できる。2年前に登った、ケルンの谷から中岳と南岳の鞍部に直登するルートを確認。
よく、あんな急登を登ったもんだ。
北岳の肩から下のいやらしいガレ場も、グリップの利いた登山靴で楽しく(?)下り、
高住神社からは、九州自然歩道をのんびりと歩く。登山靴がすっかり足になじみ、快調なテンポで足が前に出る。
野営場の近くでもう一度グリーンシャワーを浴び、15時9分に駐車場に着。
帰路に花見ヶ丘公園に立ち寄り、改めて英彦山に別れを告げる。
何ともぜいたくな山歩きを楽しませてもらった。この世界の万物に感謝!
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